平成26年度第1回実技1について

はじめに フォーラム めざてん掲示板1 平成26年度第1回実技1について

  • このトピックには10件の返信、1人の参加者があり、最後にいわし雲により6年、 9ヶ月前に更新されました。
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    • #6837
      いわし雲
      ゲスト

      この回は全体的に解答例を読んでもピンとこないことが多くありました。
      私の知識不足とは思いますが、いくつか問題の趣旨が分からないので教えてください。

      問2
      (1) ①
      解答例:1008hPaの等圧線で囲まれる高気圧の南縁。
      質問:確かにその通りなのですが、梅雨といえばオホーツク海高気圧をイメージしますが、位置的にオホーツク海でなく沿海州の南側の小さなスケールの高気圧ですが、こらはこの梅雨という事象の中で何を意味しているのでしょうか?
      (1) ②
      解答例:沿海州の正渦度域の南縁。
      質問:この事も同様に何を意味しているのか分かりません。
      (1) ③
      一般気象学 第2版 p189の一番最後の行に相当し、熱が南に輸送されていると思いますがこれは何を意味しているのでしょうか?

      そもそも、この北の日本海の3mm/12hという弱い降水域は梅雨前線の北側は弱い降水になることの例として取り上げているのでしょうか?

      問3 (2) ①
      解答例:低圧部の東端
      質問:このことも何を意味しているのでしょうか?
      (2) ②
      質問:すみません、ここも全体的にどういった知識を問うているのか分かりません。

      以上、長くなりましたがどなたか教えてくだされば幸いです。

      以上、よろしくお願いいたします。

      いわし雲

      • このトピックは北上大が6年、 10ヶ月前に変更しました。
      • このトピックは北上大が6年、 10ヶ月前に変更しました。
    • #6839
      古久根 敦
      ゲスト

      いわし雲さん,おはようございます.

      文章にすると難しかったので,問題図を含めて回答いたします.

      以下にアップしましたので,ご覧になっていただけますか.

      https://www.evernote.com/shard/s34/sh/b7c52ed5-296d-4c14-89d8-2aec81889c42/c4e700f3ba0e6b10

    • #6842
      Yoshiken
      ゲスト

      古久根さま

      お疲れ様です。yoshikenです。

      いわし雲さんの疑問、そこは模範解答は模範解答として理解していましたが、出題の意図が確かにわからなかったです。なるほど!と思いました。

      ちょうど、今も梅雨期で、来月2日にかけて前線が西日本から北上しますが、この出題と似ている部分もあります。500hPaにおいて、大陸にある5700m等高度線のトラフが北海道の北を通過する予想になっていますが、出題例と類似しているというのはこの点です(寒冷低気圧ではないですが)。

      話は逸れますが、関東でも明日は雷雨になる可能性のある地域があり、「寒気のせいで・・・」なんて言っているキャスターもおりましたが、(500hPaだけしか見ていませんが)そんな顕著な寒気が入っているかなあ・・・と感じます。
      かといってそれほど強い暖湿流が入るとも思えず、雷雨の可能性がいまいちピンと来ないのも事実。明日は日照がそんなにない予想なので、日射による不安定とも考えにくい・・・などです。

      • この返信は6年、 10ヶ月前に北上大が編集しました。
    • #6847
      古久根 敦
      ゲスト

      Yoshikenさん,おはようございます.

      上空に寒気が入る影響で・・・としか言わないことが多いキャスターさんもいらっしゃいますが,大気の状態が不安定になるケースはいくつもあることを気象予報士試験でも学んだはずですよね(^0^;)

      ・上空に寒気が入る・・・上層寒気・下層暖気によって「静的安定度」が悪くなる
      ・下層に暖湿気が入る・・・下層の相当温位が高くなり,さらに上層に乾燥空気(低相当温位)が流入することによって「対流不安定度」が増す.もしくはあるきっかけで空気塊が上昇し,それより上層の大気不安定が顕在化する「潜在不安定」

      今回のケースでは,たっぷりと下層に水蒸気がたまっている高相当温位な状況において上層に乾燥した低相当温位の空気が多少流入する場所があり,その場所で対流不安定もしくは潜在不安定となる.ただし,その状況に加わるきっかけが大切で,山沿いなどの地形効果,さらに前線北上に伴う前線活動自体の対流(上昇)が加わって,雷雨の可能性(発雷確率)が高まる場所はあります.

      私がこの時期雷雨などシビア現象の可能性を判断するのに水蒸気画像を多用するのは,中上層に乾燥空気が入ってほしくないからです.暗域の動きを追跡しつつ,下層暖湿気の動きをみます.

      寒気や暖気ではなく乾燥・湿潤も見ないと,大気の状態の不安定を語れないということです(^0^;)

    • #6848
      Yoshiken
      ゲスト

      古久根さま

      ありがとうございます。

      予想される現象や季節により、重視すべき資料が異なるということですね。
      これからの季節は前線と高気圧位置関係も重要になりますね。

    • #6849
      いわし雲
      ゲスト

      古久根様

      返信遅くなり申し訳ございません。
      平日は仕事の後に勉強なのでなかなか進みが悪く、今回はさらに問題の難易度が私にとって高く時間がかかってしまいました。
      私の中でまだ完全にはしっくりこないのですが、古久根様の資料を拝見し、自分なりに整理しました。間違いがあればご指摘ください。
      出題者の意図:
      梅雨前線の北にある寒冷低気圧の動向によって梅雨前線の動向がかわる。今回は寒冷低気圧が東進することにより梅雨前線が北上する。その根拠を問2で問うている。
      問2(2)で問われている24時間後の梅雨前線の位置をみると東北付近はほとんど動いていませんが、西日本付近でわずかに北上しているように思えるのですが、このことを指しているのでしょうか?
      上記梅雨前線の北上を判断するための材料:
      ・乾燥した大陸性の高気圧と湿潤な太平洋高気圧がぶつかると水蒸気量傾度が大きくなる
      ・渦度移流域に着目。渦度移流域とは渦度域の変化の方向。ここでは3mm/12hの弱い降水域は12時間後から24時間後にかけて負の渦度移流域になる。つまり上昇流は弱まる。
      ・上記降水域は正渦度域の南縁(12時間予想図)。
      ・12時間後から24時間後にかけて寒冷低気圧はゆっくりと東進する予想。
      ・温度の谷が気圧の谷の前面にある。→気圧の谷に寒気が流入する。→対流が起こり大気不安定。

      やっぱり、出題意図が分かりにくいですね。

      問3について:
      すみません、問3 (3)でその理由を問うていますね。確かにAの模範解答はよくわかりませんが。大変失礼しました。

      Yosiken様
      フォローありがとうございます。まだまだ実力不足です。確かにちょうど梅雨の時期なので梅雨前線の北上や南下がなぜ起こるのか今後気をつけてみてみます。

    • #6850
      古久根 敦
      ゲスト

      いわし雲さん,こんにちは.

      ほとんど理解あってます!素晴らしいです.
      一つだけコメントさせていただきます.

      「渦度移流域とは渦度域の変化の方向。」とありますが,この理解は誤りです.渦度域と渦度移流域は無関係ではないですが,混同してはいけないです.難しい単元なのですが,これを理解しないと,正渦度移流域とはどういうことか,上昇流の強化とどう結びつくのかをきちんと理解できません.

      渦度移流域とは,「ある一点の場所」において,その場所の周辺で吹いている風によって渦度がやって来る場所のことを言います.正の渦度がやって来れば正渦度移流域,負の渦度がやって来れば負渦度移流域となります.決して「移動」ではないのです.

      例えば,今,「ある一点の場所」にいわし雲さんがいたとしましょう.いわし雲さんは移動せず,そのある一点の場所にずっと居続けているとします..

      今,いわし雲さんのいる場所は+100の極値をもった正渦度極大の場所になっています.しかし,その場所では風が西から吹いていて,西には-100の負渦度極大の場所があります.

      そうしたら,ある時間経ったら,いわし雲さんがいる場所では,-100の負渦度がやって来て,+100+(-100)=0となって,渦度ゼロになります.いわし雲さんはある時間経ったら,渦度ゼロの場所にいることになるのです.これが渦度移流です.

      「移動する方向:という見方は空気と同じように自分が動いていく(追跡していく)ような見方での言い方ですが,正渦度移流域など「移流」というのは「自分の居場所を固定して」その固定された場所にやって来たり離れていったりする渦度や温度などを観察していることを言います.流入・流出に近い用語が移流なのです.

    • #6851
      古久根 敦
      ゲスト

      Yoshikenさん,こんにちは.

      前線,高気圧の動向,とても大切な季節になってきますね.今まさにそうです.

      あと,Yoshikenさん向けだけというわけではないですが,重要な地上気象観測の要素に「露点温度」があります.もちろん高層でも観測していますよね.

      地上で露点温度がおおよそ20℃を超えたらジメジメです(あっ,これは私が勝手に感じるジメジメ感です)

      気象予報士試験では露点温度は大切ですが,しっかり理解できていない場合も多いと思います.

      露点温度が高いということは,それだけ水蒸気量が多いということです.

      湿度と気温だけを見て判断していると,ジメジメ感や乾燥感を大間違いしてしまいますから,とても大切です.この時期は特にそうです.

      過ごしやすいなと感じた日と,ここ数日のようにジメジメするなと感じた日の露点温度を1時間毎時系列データで確認してみてください(気象庁のアメダスデータで十分).一目瞭然だと思います.寒候期との違いも一目瞭然ですよ.

      エマグラムでも気温ー露点温度=湿数は確認するのに,露点温度自体を確認することは意外と忘れがちです(^0^;)

    • #6852
      いわし雲
      ゲスト

      古久根様

      ご指摘ありがとうございます。
      一点確認ですが
      「この渦度移流域とは起点が現在で未来にどう変化するか?」
      であっていますか?
      質問の意図は
      古久根様の資料で図6で青く塗りつぶし領域が負の渦度移流域とコメントされています。
      この青く塗りつぶされた領域は
      ・7月13日21時の12時間後に正の渦度域で+89×10-6/s極大値付近、24時間後も正の渦度域だが極大値は周辺にない。→相対的に正の渦度が小さくなる。→負の渦度移流域
      と言う解釈で合っていますか?

      度々すみません。

    • #6853
      古久根 敦
      ゲスト

      いわし雲さん,おはようございます.

      「この渦度移流域とは起点が現在で未来にどう変化するか?」この理解であっています!図6に関する理解もあっています!

      正渦度移流域と正渦度域の違いなど,下記の29~34ページで解説していますので,こちらも参考にしてみてください.
      https://www.evernote.com/shard/s34/sh/d7db9192-7a89-416c-892b-ac6cbb67ecf5/cc687e91af9020e2

    • #6855
      いわし雲
      ゲスト

      古久根様

      ありがとうございました。
      資料の方も読まさせて頂きました。
      大変勉強になりました。

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