第51回気象予報士試験 実技2 問1

第51回気象予報士試験 実技2 問1(1)

①1016 ②北東 ③強風 ④1018

下の図を見れば、解説は不要ですね。
問題文をよく見て、数値だけで良いところに余計な単位を『1016hPa』とつけたり、『強風』だけのところに『強風警報』などと余計な用語をつけないように注意してください。

余計なことを書いたら0点です。

②は、敢えて16方位でと指定されているので『東北東』と書きたくなります。
模範解答をみると、北東、東北東のどちらも正解扱いですから、安心してください。

⑤晴 ⑥霧  ⑦層雲 ⑧6 ⑨しゅう雨性降水

秋田の現在天気の表示は、国際式天気記号の40番です。

その意味は
『観測時に離れた所に霧又は氷霧があるが,観測時前1時間内に観測所にはなかった,その霧又は氷霧は観測者よりも高い所まで広がっている。』
です。

遠くに霧があるけれども、秋田には霧はありません。
雨も雪も降っていないとなると、雲量で判断します。

雲量が3/8は、⑤『晴』になります。
なお、正式な表現は『晴』であり、送り仮名はつけないことになっていますから『晴れ』と書いたら、誤りにされるかもしれません。
(まさかそんなことはないとは思うけどねぇ)

なんて書いてから模範解答を見たら『晴れ』でした。
ナンノコッチャ!

『霧』、⑦『層雲』は、問題ありませんね。

⑧は、実技1問1(1)②と全く同じ問題ですね。
同じ回で全く同じ問題を出すとは、問題全体を統括する人がいないのでしょうか?
⑧前『6』時間以内です。

『しゅう雨性降水』逆三角形は、上記国際式天気記号の過去天気8番です。
現在天気の80番なら『しゅう雨』なのですが、過去天気の8番は『しゅう雨性降水』となっているので、簡略な『しゅう雨』で得点がもらえるかどうか分かりません。

第51回気象予報士試験 実技2 問1(2)

図3を参考にしてとヒントがありますね。

ヒントというのは、水蒸気画像の暗域と明域の境界(バウンダリ)が強風軸になりやすいことを利用しなさいと言っているのです。

そうすると、朝鮮半島の南海上から鳥取、島根の海岸線を通るようなラインが見えてきます。

図2に戻って、100ノット以上の旗印をマークしてみると、水蒸気画像で想定したラインとほとんど重なることが分かります。

これは悩む要素がなくて、簡単だにゃー。
間違える人はいないと思うよ。
.
だけどね、矢印記号をかかないと、減点されるよ。
減点というよりも、もともとの配点が2点だから、0点かも。

このラインを滑らかに描けば、解答図と同じになりますね。

第51回気象予報士試験 実技2 問1(3)

これは、前問の強風軸を間違えなければ、簡単ですね。

四国南 :『ア』南に離れている
山陰沿岸:『イ』ほぼ真下にある

第51回気象予報士試験 実技2 問1(4)

①雲域A

形状:『東西に長い帯状』
模範解答では単純に『帯状』としています。
北上大の解答でも良いと思いますが、実際のところはどうでしょうか。

厚み:『薄い』
半分透けたような薄い白色から厚みが薄いと判断します。

上中下:『上層』

位置関係:『雲域Aの北縁とバウンダリはほぼ同位置にある。』(22字)
『雲域Aは・・・』と書いてしまそうですが、雲域Aは幅を持っているので『北縁』あるいは『北側』など、雲域Aの中のラインを特定する用語が必要です。

模範解答は
『雲域Aの北縁はバウンダリと一致している。』(20字)
『一致している』と、強気の断定はしにくいところですね。
北上大の曖昧さ『ほぼ同位置』は、おそらく許されるでしょう。

②雲域B

形状:こりゃ困ったな。
単純に帯状ではなく、20字分何かを書かなきゃいけないんだ。
雲域Aと比較させているのだから、Aはとの違いを書くべきなのでしょう。

違いを探してみると
方角:Aは『東西』、Bは『南西から北東』
帯の幅:Aは狭い、Bは広い
帯の長さ:Bが少し長い
曲率:Aは直線状、Bはやや弓形

さあて、これらの違いから、20字で何を言うべきか?

このあとの展開を見ると、12時間語24時間後に四国南の低気圧が発達する予想になっています。
ということは、雲域Bにバルジの予感を持つべきなのかもしれません。
上では、Bはやや弓形と書きましたが、バルジかもしれないとなれば、極側に凸とか書くべきなのでしょう。

そんな考察をして、上でも使った北縁を用いて書いた答えがこれ。
『北縁が極側に凸の曲率を持った帯状である。』(20字)

模範解答は
『細長く、北縁が高気圧性曲率を持つ。』(17字)

そうか、『高気圧性曲率』って言うんだ。
北縁を使ったのは正解だった。

厚み:『厚い』
 佐賀、大分、愛媛、香川を結ぶ白いラインは、水蒸気画像でも確認できるので雲域Aと比べれば『厚い』と言うべきでしょうl。

上中下:『中・上層雲』
佐賀、大分、愛媛、香川を結ぶ白いラインは、中層雲に見えます。

模範解答は『上層雲』でした。
『中・上層雲』で間違いにされるとは思いませんが、採点者ではないので分かりません。

第51回気象予報士試験 実技2 問1(5)

①雲分布、上中下

北緯33°、統計142°と言うと、この辺りです。

雲の分布は、赤外画像では北東部を雲が円弧状に取り囲んでいます。
赤外画像で輪郭がはっきりしているので『下層雲』ですね。
上層雲なら、輪郭がもっとボヤーンとしています。

これを25字で表現します。
『下層雲が北東部を円弧状に取り囲んでいる。』(20字)

模範解答は
『中・下層雲によるまとまった雲域がみられる。』(21字)

北緯33°東経142°の位置には、雲はありません。
そしたら、その北東部という説明が必要だと判断したのですが、模範解答には書かれていません。
これで、いいのかな?

『円弧状』と『まとまった雲域』の表現は大同小異だと思いますが、中層雲とはどこで見分けるんだろう?

水蒸気画像で見るのかな?
すみません、分かりません。

②温度移流と鉛直p速度

この図から何を読み取るかって話ですね。

じょう乱が発達するって、具体的には低気圧が発生するってことなので、
北東側で上昇流と暖気移流
南西側で下降流と寒気移流
があればよいのですが、そのように読めるでしょうか。

北東側にハッチングの上昇流域がありますね。
赤丸の矢羽根は、等温線を暖気側から寒気側にクロスしているので暖気移流です。

無理に書いて見ると
『北東側に上昇流域があり、そこに暖気移流が見られる。』(25字)

模範解答は
『暖気移流の場となっており、そこに上昇流がみられる。』(25字)

言いたいことは同じなんだけど、微妙に違うなぁ。
配点がおそらく3点なので、2点以上はもらえそうだな。

ところで『みられる』はひらがななんだね。

ここでも、前問と同じく、北緯33°東経142°の位置は上昇流域ではありませんが、そのことには触れていないんですね。
不思議だなぁ。

③相当温位と風

291Kの等相当温位線に着目すると、指定位置の東側で北に膨らんでおり、西側で南下していますね。
『北に膨らんでいる』は文字数が多いので『北に凸』とするか。

また、中心付近では左巻きの旋回流が認められます。
『左巻きの』ではかっこ悪いので『反時計回り』とか『低気圧性循環』とか言い換えます。

こんなことを30字で表現すればよいのです。
『北東側で等相当温位線が北に凸で、付近に低気圧性の旋回流がある。』(31字)

模範解答は
『等相当温位線が北に凸になり、低気圧性循環がみられる。』(26字)

これは、満点の4点がもらえると思いますが、どうでしょうか。

第51回気象予報士試験 実技2 問1(6)

等圧線の作図問題ですね。

基本は、気圧が分かっている点を基準にして比例配分で確実に1018hPaが通る点をいくつか探して、結ぶやり方です。

例えば、下図の右端には1016hPaの等圧線と1020hPaの等圧線がありますから、この2点のほぼ中央が1018hPaになるはずです。これが下図の①です。

上の図の②は、1020と1016hPaの中央です。
③は、1020と1017hPaなので中央ではなく、2:1の点が1018hPaになります。

このようにして、上の図には9個の点をマークしました。
これらの点を直線で結んで、概略のイメージを掴みます。

中央に1018の点が与えられれば、こんなふうに閉じた低気圧になる可能性もあるので、決め撃ちして油断しないでくださいね。

この場合は、閉じた図にはならないようですから、最終的に等圧線の丸みなどを考慮しながら、滑らかな曲線で結んで解答図を作成します。

模範解答のラインと完全には一致していませんが、この程度の精度で描けば十分です。

作図って、結構時間がかかる作業です。
でも、配点はわずか3点なんですよね。
.
上の(5)は3問で10点ですから、遥かに影響力が大きいんです。
あんまり、時間をかけすぎないように、気をつけてね。

模範解答

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