第52回気象予報士試験 実技1 問3

第52回気象予報士試験 実技1 問3(1)

何を書くべきか迷ってしまいますね。
問題文から引用する書くべき用語は
・タンクへの流入量
・タンクへからの流出量
かな。

言いたいことを文字数は関係なしに文章にしてみると、こんな感じ
『地点Aは河川の上流にあるので上流からの流入が少なく、タンクへの流入量は降水量だけに依存するので、少量の降水量であればタンクへの流入量よりも、傾斜が急な下流に流れるタンク流出量のほうが多いから。』(96字)

これを35字に圧縮しなければならないのですから厄介です。

こうしたらどうか
『地点Aは上流なので、少量の降水ではタンク流入量よりも流出量が多いから。』(35字)
これ以上詰められない!

模範解答は
『1時間降水量が少なく、タンクからの流出量が流入量よりも多くなるため。』(34字)

えぇ~!
地点Aが河川の最上流に位置するという情報は要らないってのか!
アチャー、これこそが最重要因子だと思ったんだがなぁ。

第52回気象予報士試験 実技1 問3(2)

時間は簡単ですね。
流域雨量指数のピーク時刻を読み取って、引き算をするだけです。

上図に示す通り、到達する時間:『9』時間後です。

移動速度を計算するためには、地点Aから地点Cまでの距離情報が必要です。
与えられた地図から距離を算出します。

地点Aから地点Cまでの経路は、5つの直線で与えられています。
それぞれの線分をデバイダかコンパスで読み取って、右端の緯度スケールに転移して累積の長さを経線の尺度でkmに換算します。

上図のように、北緯36°から積み上げた長さがちょうど北緯36.9°になりました。
北緯36°~北緯37°の距離は111kmですから、0.9°間の距離は、100kmです。

100kmの距離を9時間で移動したのですから、m/sの速度は
100,000m/(9×3600秒)=3.0m/s

整数の解答は、移動の速さ:『3』m/sです。

第52回気象予報士試験 実技1 問3(3)

『河川Kの水位が上昇したことにより、』

ん?
氾濫以外で、洪水災害として注意すべき事項?
注意報・警報基準にもなっている?
なんだ?

気象警報は7種類あります。
語呂合わせ呪文で『茫々大々洪水で波高し』で覚えた7種類はこれ。
・暴風警報
・暴風雪警報
・大雨警報
・大雪警報
・洪水警報
・波浪警報
・高潮警報
洪水警報は、すでに問題文に出ているので違うだろうし、なんだろう。

警報の種類を問うているわけではなさそうです。
問題の趣旨が分かりません、降参です。
模範解答を見てみましょう。

模範解答は
『河川Kの水位が上昇したことにより、河川Kへの雨水の排水が困難になり、普段は災害のないような強さの雨でも、浸水する(支流が氾濫する)おそれがある。』(63字)

なぁんだ。
バックウォーター現象のことを指していたのか。
それなら知っていたけど、問題文から連想できませんでした。

2018年7月の西日本豪雨で岡山県倉敷市の真備町で大きな被害をもたらした現象です。
その後も、2019年の台風19号では、関東や東北各地で同様の被害を発生しました。

バックウォーター現象に似た現象として『内水氾濫』があるので、合わせて覚えておく必要があります。

越水や堤防決壊が起こらないのに、住宅地に浸水被害が発生することがあります。

このような現象を、内水氾濫と言います。

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巻末

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模範解答

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