第55回気象予報士試験 実技1 問2

第55回気象予報士試験 実技1 問2(1)

低気圧中心位置は、L字スタンプの中央一です。

移動方向は、下図の赤い矢印で『北東』です。

移動速度は、上記の計算通り『45』ノットです。
この速度計算は『ノットものさし』を使うことによって、計算無しで求めることができます。
詳しくは、下の動画でご覧ください。

地上の低気圧中心は下図の赤マルの位置ですから、高度を追いかけると『5620m』になります。

第55回気象予報士試験 実技1 問2(2)

第55回気象予報士試験 実技1 問2(3)

第55回気象予報士試験 実技1 問2(4)

第55回気象予報士試験 実技1 問2(5)

巻末

解説動画のご案内

【第55回気象予報士試験 『実技1』 解説動画】があります。
問1、問2、問3を全部含んでいます。

解説動画とサイトの解説記事は次のように使いわけてください。

サイト解説記事は、基本的な答え合わせ
解説動画は、背景にある技術や情報を含めた授業

恐縮ですが、めざてんサイトの運営費に充てるために有料設定(300円)にしています。
動画撮影に使用したスライドも同時に公開しています。
お支払いはクレジットカードになります。

無料サンプルもありますので一度ご覧ください。
リンクはこちらです。
【第55回気象予報士試験 『実技1』 解説動画】(300円)

模範解答

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. サカノ より:

    いつも興味深く見させていただいています。

    第55回実技1問2(1)①について質問なのですが、
    私の環境では北緯30°から北緯40°までが38.0mm、12時間後と24時間後の低気圧中心の間が35mmでした。
    低気圧が北緯40°をまたいでいるため、(私の環境で)同じ縮尺であった図1を用いて北緯30°から北緯50°までを測ったところ73.5mmでした。
    これを1200海里として計算したところ47.6ノットとなって5ノット刻みで50ノットとなってしまいました。
    単に私の測定が甘かったか、環境によるものかもしれませんが、どのようなときに600海里でなく1200海里のスケールを使ったらよいのかの目安を教えていただけると嬉しいです。

    • 北上大 より:

      サカノさん、こんにちは。

      >どのようなときに600海里でなく1200海里のスケールを使ったらよいのかの目安を教えていただけると嬉しいです。

      わたしは、相当数の過去問解説を見てきましたが、2スパン(1200海里)を使用した模範解答は、わたしの記憶ではたった1回だけです。

      それは『第54回実技2問1(1)②』で、北緯20~40°が初めてのケースで、これ以外は、北緯30~40°を600海里とする計算ばかりだったように思います。

      『第55回実技1問2(1)①』の場合は、北緯40°をまたいでいるので、サカノさんが計算した2スパンを使うやり方が正しいと思います。
      サカノさんの計算結果、47.6ノットが最も正しい数値でしょう。

      気象業務支援センターが発行している『問題と正解』の解説によれば、この問題については、
      『誤差の範囲と考えれば、50kt、の解答も考えられる』
      と書かれていますので、50ノットでも正解扱いになるようです。

      600海里を使うか1200海里を使うかは、緯度線境界付近や、緯度線をまたいでいる場合は1200海里を使うべきだと思います。
      しかし、それが模範解答と一致するとは限りません。
      仮に、模範解答と違っていても、正しい方法であれば正解として救済されると思います。

      悩む時間がなもったいないので、あまり悩まずに正しいと思う方法で対処してください。

      • サカノ より:

        北上さん
        お返事ありがとうございます。
        今後私は「緯度線をまたげば1200海里」を採用しようと思います。
        不安でしたので大変助かりました。

        • Prometheus より:

          サカノさん:

          あれこれ試しているうちに、北上大さんが返信頂いてました。私のは完全に蛇足ですがコメントします。

          *

          私はPCで画像操作しましたが、図1は図6・図7と緯線・経線が重なるので3つの図は同じ縮尺及び図法なのは間違いないと思います。そして、図1を併用して北緯30~40度(1200海里)に基づき計算(PCのペイントで拾ったピクセルの座標を使った)すると、結果は46.6ノットになり5ノット刻みでは45ノットでした。

          丸める前の値だとサカノさんの計算との相対誤差は2%です。特にサカノさんの測定や計算が間違っているようには思いません。また、例えば真の値が47ノットだとすると1%(35mmに対しては0.5mm未満)の相対誤差で47.5ノットという結果が出てくる訳で、恐らく50ノットも許容されるでしょう。

          さて、ここまでは測定と計算の中身を考えてみましたが、少し視点を変えます。

          確かに一般論として低気圧が10度刻みの緯線をまたいで移動する場合は600海里(緯度10度分)よりも1200海里(緯度20度分)を基準とする方が精度が高いと思います。但し、図1が図6・図7(に相当する図)と同じになるという前提が今後の試験問題でも成り立つとは限りませんし、図1に相当する範囲の広い図で1200海里の基準が取れるかどうかも不明です。

          また、にべもない言い方ですが、図6及び図7の低気圧の中心を図1に転記して測るのは一手間余計に掛かる訳で、そうやって精度を上げる事にどれだけの価値(得点アップ)があるのか。そういう時間があれば他の振向ける方が得ではないのか。

          更に、私の勝手な忖度ですが、そこまで出題者が要求するかなぁ……という疑問もあります。単に図7の低気圧の中心をコンパスなりトレぺで図6に転記して間の長さを測る。そして手近な経線として東経140度を使い緯線が描いてある30度と40度の間を600海里の物差し代わりに速度を割出す。そういう基本的な操作が手際良く出来れば良しと考えているんじゃないかなぁ……(と勝手に思ってます)。

          *

          北上大さんが、時間がもったいないのであまり悩まずに、と仰っているように、もっとシンプルに考えて良いと私も思います(シンプルではないコメントですみません)。

          • 北上大 より:

            Prometheusさん。

            丁寧な考察ありがとうございます。

          • サカノ より:

            Prometheusさん

            お返事ありがとうございます。
            計算までしていただきありがとうございます。
            確かにおっしゃる通り、微妙な計算にこだわるより先に進むか見直しするかした方が有意義ですね。
            ありがとうございました。

  2. 辰巳 より:

    北上大さん、お世話になっております。
    (1)のマル2についての質問です。
    この問題では500hPa高度の高度の下降量と地上での高度の下降量を対比していますが、そもそも静力学平衡の式から気圧が下降する場合は高度は上昇するのではないかと疑問に思いました。
    何故地上気圧が下降する場合にも高度の下降を考えているのでしょうか。

    • 北上大 より:

      辰巳さん、こんにちは。

      >気圧が下降する場合は高度は上昇するのではないか

      これは大きな勘違いをしています。
      もしそうなら、高層天気図で等圧線の代わりに等高度線が使えなくなってしまいます。

      わたしのビデオ解説『高層天気図ではなぜ等高度線を使うのか』をご参照ください。
      https://kishoyohoshi.com/archives/19415.html

      • 辰巳 より:

        お返事ありがとうございます。
        理想気体の状態方程式から等圧線が等高線と同じように扱えるというのは理論的に理解していますし、今回の問題もその通りだと言われてしまえばそれまでなのですが、台風の吸い上げ効果を計算する場合ですと、地上での気圧の下降量から海面の上昇を計算しますよね。
        今回の問題は何故それと同様に回答してはいけないのかが気になって質問させて頂きました。
        500hPa高度に関しては等圧面上で高度差(m)について議論しているので理解できるのですが、地上付近では異なる圧力面で異なる高度について議論しているのでイマイチ理解できていません。
        理想気体の状態方程式でどの状態量を一定として扱って良いのかについても教えて頂きたいです。
        長々と申し訳ありません……

        • Prometheus より:

          横から失礼します。

          吸い上げ効果による海面上昇については、こういう説明はいかがでしょうか。

          例えば海中の適当な深さ(海面から測った深さではなく固定された水平面からどれだけ低いか)での圧力を考え、台風の中心A点と周辺のB点を比べます。
          A点の下の海中でもB点の下の海中でも、パスカルの原理により同じ深さでは同じ圧力になる筈です(もし圧力が違っていたら水平方向の流れが発生し同じ圧力になるようにバランスします)。

          一方、これらの海面下の各点の圧力は、それぞれの点の上に存在する海水の層による重さと、その上に存在する空気の層の重さが足し合わさったものです。
          だとすると、海面ではB点に比べA点の方が気圧(=空気の層の重さ)が小さいため、海水の層の重さはB点に比べA点の方が重くないとバランスがとれません。つまりB点に比べA点の海水の層が厚くないといけない訳で、従って海面もB点に比べA点の方が盛り上がってないといけません。

          文章だけになってしまいましたが、説明に従って簡単な図を描いてみれば理解が深まると思います。

          対比してまとめるとこうなります。

          大気
          ・等圧面の気圧は水平位置が違っても同じ
          ・大気は圧縮性である
          ・密度は水平位置や高度により異なる場合がある
          ・地表の気圧は(同じ標高であっても)水平位置により異なる場合がある

          海水
          ・海面の気圧は水平位置により異なる
          ・海水は非圧縮性である
          ・水平位置や深さによらず密度は一定
          ・海中では深さ(固定された水平面からの深さ)が同じなら水平位置によらず圧力は同じ

          • 北上大 より:

            Prometheusさん
            ありがとうございます。

          • 辰巳 より:

            Prometheusさん、お返事ありがとうございます。
            吸い上げ効果の原理についてのご説明とてもわかり易く納得できました。
            地上気圧の下降に伴う高度の下降も自分なりに考えた結果理解できましたが、問題としてこのシチュエーションは「地表面の下降による結果」の地上気圧減少と捉えて良いのでしょうか。
            イマイチ設問の時の実際の環境のイメージがつかなかったんですがこの認識で合っていますでしょうか。

  3. 速水重利 より:

    問2の(5)ですが、第54回実技2の問2の(4)と
    殆ど同じですね。前回、北上大さんが、解説してくれた温暖前線の書き方も同様で、過去の問題も丁寧に 本質を体得するのが重要と改めて感じました。
    又、前線の通過問題は、苦労しますが、移動速度を弱める寒気ではシアラインの北にある、Cのマークをどのように理解するかも重要に感じましたが、難しいです。
    でも、動画の立体的な図は。傑作ですね。記憶します。