第51回 一般 問9について

はじめに フォーラム めざてん掲示板1 第51回 一般 問9について

  • このトピックには3件の返信、1人の参加者があり、最後にあきらにより5年、 1ヶ月前に更新されました。
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    • #10613
      あきら
      ゲスト

      すずきさん、
      はじめまして。あきらといいます。
      随分と古いスレに投稿されておられたのでこちらにコピーしました。試験問題についてはタイトルを新しく取って皆さんにわかりやすくいたしましょう。

      さて、問9ですが、ザッと読んで「全部間違い」と思いましたが、(b)に引っかかるところでした。(b)は「風向」なのですね。「風速」と読み違えてました。バックビルディングの場合「風向」ならば同じでよいと思います。バックアンドサイドビルディングやスコールライン型ですと「風向」も違います。

      瀬古先生の資料でもバックビルディングの図(P2)では下層、中層風の風向は同じに書かれていますね。

      以下 すずきさんの投稿
      -------------------------
      急に書き込みすみません。先日の第51回の試験の一般の問9で次のような問題がありました。

       日本の梅雨期には、バックビルディング型の帯状降水域が現れ、狭い地域に長時間にわたる強い降水をもたらすことがある。これは、(a)帯状降水域を構成する個々の降水セルが長寿命でほとんど動かない(/a)ためである。このような降水域の多くは、(b)一般風の風向が高度にかかわらずほぼ一定の場合に見られる(/b)。バックビルディング型の帯状降水域では、降水域内の降水セルに対して(c)一般風の風下側に新しい降水セルが形成され(/c)、(d)降水域は一般風の風向に対して垂直な走向をもつ(/d)。
      1 (a)のみ正しい
      2 (b)のみ正しい
      3 (c)のみ正しい
      4 (d)のみ正しい
      5 すべて誤り

      とある予報士の先生がネット上で「下層風と中層風の向きが同じときに発生します」と書いて、(b)は正しく2が正解だと書いています。(a)(c)(d)については、いずれも誤りであるとの根拠を書き出した上で「【参考】瀬古弘「線状降水帯の形状と構造 -気流解析の勧め」(21ページ目)」と参考資料を提示してくださってます。

      この先生は受講生以外の問い合わせには応じないらしいです。参考資料を読んでもよく分からず、なぜ(b)が正しいか分かる方いらっしゃったら教えていただけませんか。

      長文すみません。

    • #10615
      すずき
      ゲスト

      風向と風速でそんな違いが生じるんですね。ありがとうございます。

    • #10677
      門前小僧
      ゲスト

      あきらさま、すずきさま

       こちらに新しいスレッドが立っていたことに気づきませんでした。失礼しました。
      この「第51回 一般 問9」については、「線状降水帯6つの条件」のスレッドに、書き込みをさせて頂いていました。
       
       その後、検索してみましたら、「とある気象予報士」は、F先生のようですね。そのF先生の解答速報も、2/6付けで訂正されていました。

       この問題に近い出題例として、「第47回・学科一般・問9」があります。

      <問>メソ対流系について述べた次の文章の下線部 (a) 〜 (d) の正誤の組み合わせとして正しいものを,下記の➀~➄の中から一つ選べ。

       複数の積乱雲が組織化した,マルチセル型のメソ対流系は,(a)一般風に強い鉛直シアーがあるときに発生することが多い(/a)。孤立した積乱雲は,(b)降水の落下に伴って発生した下降流が下層からの上昇流を抑制することにより減衰する(/b)。(c)その寿命はふつう 10 分から 20 分程度である(/c)。一方,マルチセル型のメソ対流系を構成する積乱雲は,(d)下降流が上昇流を遮らない構造になっているため,個々の積乱雲の寿命が大幅に伸びる(/d)。
           (a) (b) (c) (d)
      ➀    正 正 正 正
      ➁ 正 正 誤 誤
      ➂ 正 誤 正 誤
      ➃ 誤 正 誤 誤
      ➄ 誤 誤 誤 正   【(a)は正で、解答は(2)】

       この設問、「マルチセル型のメソ対流系」を「バックビルディング型線状降水帯」に置き換えると、「第51回・学科一般・問9」と、ほぼ同意になり、47回の(a)を、51回の(b)と対比すると、同じことを問われていると思います。(そもそも、バックビルディング型線状降水帯は、マルチセル型のメソ対流系のひとつ)。

       実は、この第47回は、私自身が初挑戦した試験で、この問題の(a)が正か誤か判らず、結局「誤」と思って不正解だった、という苦い経験をしています。それゆえに「線状降水帯」や「スーパーセル」のような激しい気象現象や災害を引き起こす事象には、興味と関心を強く持つようになり、後の予報士合格にもつながったと思っています。

       すずきさま、復習の機会をつくって頂いて、ありがとうございました。

    • #10688
      あきら
      ゲスト

      門前小僧さん、
      ありがとうございます。ほんと勉強になります。
      小倉先生のバイブル(一般気象学)では、一般風の風向を一定として例示してありますが、冒頭に一般風の鉛直シアが大きい時に発生するとなっていて、47回の問題でもそう記述されています。鉛直シアには風速と風向の両方が含まれるため 問題文のように「このような降水域の多くは一般風の風向が高度にかかわらずほぼ一定」とは必ずしも言えないという事のようですね。いやぁ深いなぁ。。。

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