等温線集中帯及び相当温位線集中帯の大気の様子について

はじめに フォーラム めざてん掲示板1 等温線集中帯及び相当温位線集中帯の大気の様子について

  • このトピックには3件の返信、1人の参加者があり、最後にプリン革命により5年、 2ヶ月前に更新されました。
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    • #10483
      プリン革命
      ゲスト

      こんにちは。始めて投稿させていただきます。
      まだ気象予報士の勉強を始めたばかりで拙い質問かもしれませんが、回答いただけると幸いです。

      850hPa気温・風・700hPa上昇流や850hPa相当温位・風の天気図を見ると
      低気圧や前線を伴わない等温線集中帯や相当温位線集中帯がありますよね。
      それらの集中帯付近の大気の場はどのような特徴があるのでしょうか?
      両者とも傾度が大きいので付近の風は強いのではないか…とは思っているのですが。
      また低気圧や前線がある場合は必ず集中帯となるので、集中帯付近は気圧の谷のように天気がグズつきやすい場なのかな?対流雲ができやすいのかな?と想像しております。

      ぜひご教授いただけると嬉しいです。よろしくお願いします。

      プリン革命

    • #10485
      ウルトラゾーン
      ゲスト

      プリン革命さん
      はじめまして。いい名前ですね。プリンは大好きです。
      しかし、質問は難しいですねぇ。
      なんと答えたらよいのやら・・・私自身も自信がなくてうまく答えられません。
      適切な回答は他の人にまかせるとして、私の思うところを書いてみます。

      等温線集中帯というのは温度が急激に変化しているところですよね。ということは、その集中帯を挟んで相対的に寒気と暖気が接触しているところです。そして寒気は空気の密度が大きく、暖気は空気の密度が小さいので、こういうところを前線帯と言います。その前線帯の暖気側が前線面、前線面が地上と交わるところが前線です。
      そういう意味では、天気図に線が描かれている前線だけが前線ではなく、天気図上にはたくさん前線があり、前線予備軍もたくさんあると言えます。
      また相当温位線集中帯は気温が急激に変化しているものと、気温はそれほど変化していないけれど水蒸気量(湿度、湿数)が急激に変化しているものとがあります。
      前者は最初に書いた等温線集中帯と同じものと考えていいのですが、後者は梅雨前線などでよく現れるものです。こういう前線を水蒸気前線と言うのだったかな?(公的な用語ではないかもしれません。試験で書くと減点されるかも)。これも性質の異なる気団が接触している部分であり、天気図上で前線が描かれていなくても前線と言えます。

      寒気と暖気が接触している訳ですから、寒気は重いので下に下がろうと(暖気の下に潜り込もうと)、暖気は軽いので上に上がろうと(寒気の上を這いあがろうと)します。よって天気がグズつきやすい、対流雲が発生しやすい場というのは正しいと思います。ただし、暖気が上昇しても水蒸気をあまり含んでいなければ雲はほとんど発生しないだろうし、等温線集中帯の温度傾度が小さければ、対流雲ではなく層状雲が主体になると思われます(温暖前線をイメージ)。

      風が強いかどうかは、うまく答えられないので他の方にまかせます(^^;)

    • #10486
      とうり
      ゲスト

      プルン革命様、実技のキーです。すでに、ウルトラゾーン様がお答えになってなっているので、私は、850hPaでの相当温位や風(例題は50回実技1問2)を見ていきます。なんとなく、プリン革命様の考えられていることに沿っているように思いますので。まず、見落としがちですが、①で低気圧の中心を答えさしているので、それを考慮しながら、また「相当温位と風」を答えないといけないので、相当温位の極大域に近い(値は330K)低気圧性循環の中心の西側、と答えられるか(私は、①を見落としていたのではじめだけ部分点か)、もうひとつは「相当温位の極大域で風が強いところ」(風速は35KT)、です。図8からは推測できますが、根拠がわからいのが、私のレベル。それとは別の、実技問題では、等温線の集中帯や北に凸、その場所が気圧の谷から低気圧に変化して降水帯になっている(南岸低気圧があります)。いずれにしても図からわかるように取り組みたいです。

    • #10487
      プリン革命
      ゲスト

      ウルトラゾーンさま

      ご回答ありがとうございます。
      「天気図に線が描かれている前線だけが前線ではなく、天気図上にはたくさん前線があり、前線予備軍もある」のお言葉、とても納得させられました。私が見た前線・低気圧を伴わない集中帯も、各線の走行が平行のものばかりで「凸状になれば天気図上に前線として解析される?」ものばかりだったので、天気図上には見えない前線が、もしくは前線へのポテンシャルが含まれているという解釈がとてもしっくりきて、胸のつかえが下りました。感謝いたします。

      とうりさま

      ご回答ありがとうございます。
      なるほど…実技試験では切っても切り離せない重要な知識なのですね。具体的な問題まで例示してくださりありがとうございます。私の考えをサポートしてくれる見解まで提示していただき大変嬉しく思います。感謝しております。

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