自動観測で「快晴」を判定しない理由

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    • #25716 返信
      vapor
      ゲスト

      気象庁HP掲載の天気記号表(https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/mdrr/man/tenki_kigou.html)で「曇」と「晴」は自動計測に〇が付いていて、「快晴」には〇が付いていません。「曇」「晴」の判定をして、「快晴」の判定をしない理由が判りません。
      どなたか、自動観測で「快晴」を判定しない理由について教えて頂けると助かります。
      (判定に雲量以外の要素があるのでしょうか?)

    • #25725 返信
      Prometheus
      ゲスト

      vaporさん:

      ネット記事(1)で参照されている「測候時報」の記事(2)によれば、AIの入力として得られるデータの種類やAIによる分類粒度・精度など技術的な制約と、コストや必要性などを総合的に判断した上で観測内容の仕分け(そのひとつとして快晴は晴れに統合)がなされたと考えられます。

      記事(2)によれば、晴曇自動観測では日照時間と雲量格子点情報という入力を用いているようですが、地上からの目視と衛星観測の視座の違いに起因する不一致があります。特に第2図では全雲量閾値が10%以下での合致率が悪く、これが快晴を単独で判別しない事と関係あるのかもしれません。

      なお、将来的に入力データの充実(例:計測間隔短縮)やAI技術の進歩やモデリング手法の改良などにより、よりきめ細かな分類ができるようになる可能性はあるとは思います。その場合、肝心の目視技術自体が途絶えてしまえばAIに実装することも不可能になる訳で、目視技術の伝承はごく限られた観測地点あるいは研究所などで細々とでも良いから続けてもらいたいと個人的には思っています。

      (1) 測候所の自動観測化で気象通報が危ない!(ttp://www.knet.ne.jp/~3776net/weather-chart006.html)

      (2) 晴曇自動判別アルゴリズムの開発[pdf形式:6.6 MB](ttps://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/sokkou/76/vol76p189.pdf)

    • #25726 返信
      vapor
      ゲスト

      Prometheusさん
      2つの記事をご紹介、ご説明頂きありがとうございます!
      前者の記事でH22年9月の気象庁のお知らせにたどりつけました。
      後者(測候時報)は、私には難しく、もう少し理解を深めた後で落ち着いて読みたいと思います。

      「快晴」と「晴」なので実技で問われることは無さそうと思いつつ、大気記号表の先頭にあるのですごく気になっていました。とても助かりました!

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