1/22の南岸低気圧による関東甲信の大雪に関して

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    • #8248
      max
      ゲスト

      いつもお世話になっております。

      昨日1/22の南岸低気圧についてお伺いいたしたいと思います。
      衛生画像に本州の背骨、山脈に雪がありません。
      これは日本海側の雪になる条件と太平洋側の雪になる条件が違うという事でしょうか?
      天気図では西高東低里雪型と判断しました。
      1/21からの九州の南にある低気圧が太平洋側に移動し
      1/22に日本海側で低気圧が出来、同日関東の東に高気圧がありました。
      関東甲信に雪が降った理由として
      南岸を移動している低気圧と関東の東にある高気圧が理由でしょうか?
      面白い事に銚子など先端では雪がありません。
      黒潮蛇行とも関係しているのでしょうか?
      何故本州の山間部に雪がない理由をあれこれ考察してみたのですが
      気象勉強中ゆえに核心がわかりません。
      ご教授頂ければ試験対策にもなるかと思いメール致しました。
      よろしくお願いいたします。

    • #8249
      古久根 敦
      ゲスト

      maxさん,こんにちは.

      本州の山間部といっても範囲が広すぎるので,具体的にどの県・地方を指しているかを教えてくれるとうれしいです.

      日本で降る雪といえども,その理由・成因は地域によって様々です.

      1.山陰・北陸地方の日本海沿岸で降る理由
      2.山陰・北陸地方の山間部で降る理由
      3.東北・北海道日本海側で降る理由
      4.石狩平野・札幌などで降る理由
      5.東北・北海道太平洋側で降る理由
      6.九州北部で降る理由
      7.四国(徳島など)で降る理由
      8.大阪など近畿地方の太平洋側で降る理由
      9.名古屋など東海地方の太平洋側で降る理由
      10.関東地方平野部で降る理由

      などなど,すべて理由が異なります.

      ちなみに昨日のように関東平野部で多くの積雪があっても,千葉県銚子市で積雪がないのは,その場所が海に面していて,相対的に暖かい海の影響を受けやすいからです.また,前日などの放射冷却など他の要因による気温低下も内陸部に比べれば圧倒的に影響は小さく,積雪する条件をなかなか満たせないのです.

      ご質問の「本州の山間部に雪がない」というのが具体的に何を指しているのかがわからないので,コメントはここまでにしておきます(^0^;)

    • #8250
      max
      ゲスト

      古久根様

      お世話になっております。

      場所によって雪になる条件に違いがある事を教えて頂きありがとうございます。
      先ずは教えて頂いた10ケースを確認致します。

      1/22の雪のない山間部は
      火山のある県でしょうか静岡、山梨、群馬、長野辺りかなと判断しています。
      日本海側と太平洋側に降雪を確認しています。
      大陸の寒気は高さ約2000mぐらいの寒気団でそれより高い山脈は
      超えられずに迂回するか滑走して山越えをし太平洋側はフェーン現象になって乾燥。
      しかし今回の南岸低気圧は本州に接近して北東進しながら
      山越えをした乾燥空気塊と迂回してきた寒気塊と南からの暖湿塊とで対流ができ太平洋側に雪をもたらした。
      と解釈しても問題はないのでしょうか?

      それと小名浜、秋田の沿岸に雪を確認しています。しかし犬吠埼、館山、銚子には雪が確認できませんでした。
      相対的に暖かい海の影響を受けて地上に落ちるまでの間に溶けて雨となる。
      確かに1/22の銚子の15:00には降水量0.5mmでみぞれでした。
      黒潮の大蛇行で本流は太平洋側沿岸からかなり外れて蛇行しています。
      通常とは海面温度が違うと思われるのですが、それでも雪になる条件の1つがクリアしただけという事ですね。

      もっと条件を確認できる様になります。

      ありがとうございます。

      • #8254
        古久根 敦
        ゲスト

        maxさん,おはようございます.

        黒潮大蛇行との関係についてはもっともっと精緻な解析が必要ですので,短絡的には判断できません(^0^;)

        で,「今回の南岸低気圧は本州に接近して北東進しながら山越えをした乾燥空気塊と迂回してきた寒気塊と南からの暖湿塊とで対流ができ太平洋側に雪をもたらした。」という解釈は間違いです.

        山越えの乾燥空気塊が間違いです.私が日本の東海上の高気圧に着眼しているのは,この高気圧(移動性)から南岸低気圧に向かって冷湿気が流れ込む可能性を示唆しています(東に高気圧や北東側に高圧部があるほど,風は高圧から低圧へという地表面の特徴によって相対的に冷たい空気が最下層に流れ込んできます)があるほど.北東風,もしくは脊梁山脈に沿ってやや北風になって関東平野部において寒気が最下層にやってきて,関東平野部の最下層の冷気層をしっかりと作り上げることに寄与します(※専門的にはCold Air Dammmingといいますが,より詳しいメカニズムはまだまだ研究段階です).もちろん前日からの放射冷却などの冷却の要因もあります.

        関東平野部でいかに最下層の冷気層を作り出すかがポイントの一つです.山越えの気流ではこの冷気層は作れません.

        こうしてできた最下層の冷気層に対して,南岸低気圧が接近する前から先行降水(降水があると雨滴が蒸発もしくは雪片が昇華することによって周りの空気は熱を奪われ周りの空気は気温が下がる)もあって地表面付近はどんどん冷やされていいます.これに本丸の南岸低気圧に伴う降水域が近づくと,一気に降雪となり,地面の気温も雪が溶けないほどに低下すれば降雪から積雪に変わります.

        予報士試験では,上記の冷気層を関東平野内陸部のメソ高気圧として解析させる問題があります.しかし,これ以上の詳しいメカニズムは研究段階であることもあり,わかっていないことの方が多いのです.だからこそ,関東積雪は予想が難しいわけです.

    • #8251
      max
      ゲスト

      古久根様

      度々申し訳ありません。
      今回の関東甲信の大雪に関し側面境界条件の所で
      日本の東海上の高気圧が気になるとおっしゃっておられましたが
      この高気圧は切り離し高気圧カットハイって事で
      オホーツク海高気圧、太平洋側高気圧とは違う気団という事でしょうか?

      まだまだ勉強不足です。

      失礼致しました。m(_ _)m

    • #8260
      バーボン
      ゲスト

      22日午前9時のアメダス実況では、埼玉と群馬の県境付近に暖気の中心がありました。いつもの南岸低気圧(?)による平野部からの「滞留寒気の流出」とは、少々事情が異なる面白いケースではないでしょうか。

      この時間は南関東で降水が始まったころでもあります。東京都や神奈川県では降水による気温低下も見られ、降り始めからみぞれとなりました。

      寒気流出パターンと異なるため、雨やみぞれ→雪という過程ではなかったように思います。いつもの南岸低気圧のべちゃべちゃ雪と雪水比を比較しても面白いのではないでしょうか。

    • #8264
      max
      ゲスト

      古久根様
      バーボン様

      お世話になっております。
      解りやすいご説明をありがとうございます。

      ご説明して頂いた事を含め
      もし日本の東に高気圧が無かったならば等を
      考察してみます!!

      日本海側の寒冷気が山岳を滑走して雪を降らせた後の乾燥空気は
      下降すると乾燥断熱変化で気温が上がるのでした。
      それを踏まえ何やら疑問が・・・
      やはり基本的な知識が中途半端でバラバラな様です。
      1度自分なりに整理致します。
      ご質問させて頂くのはそれからでしたか。

      ですのでまたよろしくお願い致します。

      貴重なお時間を割いて頂き
      ありがとうございました。m(_ _)m

    • #8266
      バーボン
      ゲスト

      maxさま
      混乱させて申し訳ありません。

      埼玉、群馬県境の暖気は、ちょっと理解できていません。
      群馬北部よりも両県境の方が気温が高く、
      暖気のたまり場のようになっているのです。
      よって、フェーンではないでしょう。
      もしかしたら、日照などが影響しているのかも...

      なので、
      maxさまのおっしゃる
      「日本海側の寒冷気が山岳を滑走して雪を降らせた後の乾燥空気は
      下降すると乾燥断熱変化で気温が上がるのでした」
      という部分は、今回のケースとは切り離した方が良いと思います。

      とはいえ、持てる知識のフル活用、すばらしいことだと思います。
      間もなく、試験ですね。
      皆さまのご健闘、お祈りしております。

    • #8294
      max
      ゲスト

      バーボン様

      お世話になっております。

      混乱は整理されていない証拠なのです。
      ですから今は混乱多いに歓迎って事で楽しんでいます。
      試験前日ですが少し整理出来たと思います。
      その整理の証拠を明日試験という形で確認出来ます。

      これからもトンチンカンな質問をしてしまうかもしれませんが
      お付き合いして頂ければ嬉しいです。

      謎解き気象‼️
      楽しいです。

      これからもどうぞ宜しくお願い致します。
      ありがとうございます。m(_ _)m

    • #8301
      max
      ゲスト

      お世話になっております。

      バーボン様‼️
      ありがとうございます。
      『雪水比で考えても面白いかも』っておっしゃって頂き
      今回の実技に出ました‼️
      直前の効果バッチリでした。
      他は怪しいですが雪水比はしっかり答えられました。

      ありがとうございました。

      重箱の隅で頑張ります。

    • #8319
      ウルトラゾーン
      ゲスト

      今、1/21に放送されたサイエンスzeroの録画を見終わり、そう言えば黒潮大蛇行って書き込みがあったなーと思い至り、書き込みします。
      この回のサイエンスzeroは黒潮についてで、
      ・黒潮大蛇行の原因はたくさんの渦が発生し、その影響で九州付近で小さな蛇行が起こったのち、四国沖の海底の山により大きな蛇行に変わる。
      ・黒潮大蛇行と東京での積雪の関係(南岸低気圧が黒潮に沿って移動する傾向があるので大蛇行があるとやや南に移動しやすいという過去800件近くの南岸低気圧での検証結果)
      ・黒潮が偏西風の蛇行に及ぼす影響(テレコネクション?)
      ・黒潮からの大気への(蒸発などによる)エネルギーの供給量は1日で日本の電力1年分をまかなうほど。
      ・黒潮は表層だけだと思っていたら海底600mとか700mの深さまであるんだね。
      ・黒潮の蛇行により、その北側で半時計回りの渦が起こり、深層のミネラル豊富な海水を表層に湧昇?させ、豊富な生態系を創り出している
      などなど、非常に興味深い内容のものばかりでした。

    • #10992
      とうり
      ゲスト

      南岸低気圧、雨の予想、気温の予測、降雪量予測、いずれも難しいパターンがあります。前線の形は美しいですが、とくに関東の気象現象をどのように予測するのか、雪水比をふくめて、気温のわずかな変化も影響している・・・、理解するには(予測するには)一筋縄ではいきそうにありません。それぞれの事例をみることで解析能力を養いたい。

    • #10997
      とうり
      ゲスト

      先の平成30年の南岸低気圧(気象庁)。それによると、「 1月21日に華中で発生した低気圧が、22日にかけて発達しながら本州の南岸を東北東に進み、23日朝には日本の東の海上に達した。」低気圧の中心の速度は速い。「この低気圧の影響で、22日から23日明け方にかけて、普段雪の少ない関東甲信地方や東北太平洋側の平野部でも雪が降り、広い範囲で大雪となった。」つまり、二つの低気圧がある。「この低気圧と、22日に日本海中部で発生した低気圧が共に発達しながら北東に進み、日本付近は27日にかけて強い冬型の気圧配置となり、上空には強い寒気が流れ込んだ。」このことが、「日本海側を中心に暴風雪となり、北陸地方や北日本の日本海側では大しけとなった。さらに、全国的に気温が低い状態が継続した。」正しく、大雪、暴風雪と強い寒気が生じる。
      「鉄道の運休、航空機・船舶の欠航等の交通障害」ということになり、シナリオが見えてきます。実技のために、高層天気図を検討しました。輪島や館野での状態曲線も見ないといけない。

    • #13664
      とうり
      ゲスト

      南岸低気圧、をキーワードといたしましたら、続番となりました。お久しぶりです(あの人は、今、という状態)。荒木健太郎・中井専人編集による3分冊(日本気象学会、2019年12月27日発行)を本日入手。合わせて受験票も到着(いまだ、受験しています)。他の受験生の方々の、質問をみていますと、「迷うところはおなじだ」という思い。基本は、出題者の問う題意に沿うということ。とくに、「実技試験」では、「問われている図から適切に答を見出すこと」、「図で求める速度や距離」の精度(測定上)、細かい精度(1ノット、0.1°(緯度))になれば、それなりの納得できる「情報」がある、など、基本に忠実に解答すること(まだこのレベルです)。論文と試験は異なりますが、ゆっくりと先の三分冊を読むことができる日が待ち遠しいいです(荒木様は、津村書店に頼んだ人は、早く読みたいだろうから・・・、とおっしゃっています。またぎきです)。

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