第39回合格者分析
第39回は受験者数が3711人と4000人を割り込み、合格者が150名と史上最少だった。
合格率は最低で、4.0%で、史上2回目の最低レベルだった。それだけ難しかったということだろう。
それを如実に表しているのが、合格基準だろう。
一般知識と実技試験では、合格基準を標準よりも甘くしているが、それでも合格率は4.0%だった。
・一般知識が9問以上と標準よりも2段階も甘い。(逆に言えば、問題が難しかったということか)
・専門知識は11問以上で、基準通り。
・実技試験は、65%以上と、標準の70%よりも5%ほど甘かった。
3月8日に発表された、第39回気象予報士試験の合格発表をグラフにしてみた。
第39回は台風の影響で、沖縄では再試験が行われた。
受験者数は3711人と4000人を割り込み、合格者が150名と史上最少だった。
合格率は最低で、4.0%で、史上2回目の最低レベルだった。
受験番号から、場所と免除状況が分かる。
受験番号の先頭の数字は場所を表しているようだ。
1=札幌、2=仙台、3=東京(2会場)、4=大阪、5=福岡、6=沖縄と見られる。
また、受験番号の2文字目は、学科免除状況だろう。
0は免除無しで全科目受験者、1と2は一般知識か専門知識の片方だけ免除、3は二科目とも学科免除で実技試験だけの受験者と見られる。
つまり、受験番号が、401234だとすれば、大阪で全科目受験者の1234番目の人ということになる。
各受験場所別の合格者数は次の通り。
場所 | 人数 | % | |
札幌 | 8人 | 5% | |
仙台 | 14人 | 9% | |
東京 | 79人 | 53% | |
大阪 | 36人 | 24% | |
福岡 | 12人 | 8% | |
沖縄 | 1人 | 1% |
受験番号から、全科目受験なのか、一部免除なのかを分類してみた。
免除科目 | 人数 | % | |
免除無し | 17人 | 11% | |
片方免除 | 39人 | 26% | |
学科免除 | 94人 | 63% |
一般知識、専門知識、」実技試験の全科目受験者、いわゆる一発合格者は、一割しかいない。
学科試験が2科目とも免除になり、実技試験一本に絞り込まないと合格は難しそうだ。
第40回合格者分析
第39回は受験者数が3613人で前回の3711人からさらに98人減った。受験者数が4000人を割るのが当たり前になりつつある。一方、合格者は170名で、合格率は4.0%から4.7%に回復した。
筆記試験の合格基準は、一般知識と専門知識は各々11問以上で、通常の基準通りだった。
通常通りというよりも、少々簡単だった印象である。
実技試験の合格基準は、58%以上と大甘チャンだった。
と、言うことは、ものすごく難しかったということの裏返しの表現である。
実技1が従来とは毛並みが違う問題なので、面食らった受験者も多かったと思う。
それに対して、実技2が従来並みの問題だったので、仮に実技2で70点を取れた人なら、実技1が50点以下の出来でも合格圏内に入ることになる。それほど、実技1が難しかったのだろう。
受験番号から、場所と免除状況が分かるのは、従来通りで、受験番号の先頭の数字は場所を表している。
1=札幌、2=仙台、3=東京(2会場)、4=大阪、5=福岡、6=沖縄である。
各受験場所別の合格者数は次の通り。
受験地 | 合格者数 | 比率 |
---|---|---|
札幌 | 6人 | 4% |
仙台 | 9人 | 5% |
東京 | 109人 | 64% |
大阪 | 32人 | 19% |
福岡 | 9人 | 5% |
沖縄 | 5人 | 3% |
合計 | 170人 | 100% |
また、受験番号の2文字目は、学科免除状況である。
0は免除無しで全科目受験者、1は専門知識免除、2一般知識免除、3は二科目とも学科免除で実技試験だけの受験者となる。
合格者の構成比率が、前回の第39回とはだいぶ雰囲気を異(こと)にしている。
免除なしと、一科目免除と、二科目免除がほぼ均等に、三分の一ずつに分かれている。
第39回は、一般知識が難しすぎたために、一般知識受験者に不利に働いたと思う。そのため、免除なし受験者にはとても厳しい結果となり、反対に学科免除の受験者に有利に働いたのだろう。
第40回は、実技1が異様に難しかったので、学科免除の恩恵があまり受けられなかった。
ということかな。
受験タイミングの運・不運ってあるよね。