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Prometheus
ゲストご存じのように新防災気象情報が5月29日から運用開始となります。それに先立ち自治体や企業の防災担当者を主な対象とした説明会が主要都市で行われており、筆者は先週の5月15日に行われた福岡市の講演会に参加しました(約500人参加:会場・Web計)。この中で気象庁(福岡管区気象台)による解説を筆者がまとめたものを記載します。
注:改定内容を網羅したものではありません。改定の全体像は下記サイトを参照ください。
新たな防災気象情報について(令和8年~) | 気象庁■改定の目的
現行(2026年5月改定前)の防災気象情報は追加や部分的変更が繰り返されて避難行動との関連が分りにくくなっており、言わば「増築を重ねた老舗旅館」のようなもの。そこで、
・ユーザビリティを改善し、発表情報を避難行動の一貫した目安となるようにする
・その一方で、現行の防災気象情報との継続性も考慮して改定に伴う混乱を防ぐ
ことを主な目的に改定を行った。改定案策定のため、約2年半にわたり自治体や国民に対する調査や、各分野の専門家による議論が行われた(経緯は気象庁HP参照)。■レベルの整理
・現状の「警報」と「特別警報」の間に「危険警報」を追加し、4つの区分(下記)全てに5段階のレベルを設定
・各レベルは時系列における避難(準備)行動を想定したものとする
・発表時は名称に数値によるレベルを頭置して、取るべき避難行動との対応を明確にする■区分
●災害の種類による区分は「河川氾濫」「大雨」「土砂災害」「高潮」の4つとする
・従来の大雨特別警報(浸水害)を、「氾濫特別警報」(指定河川のみを対象)と「大雨特別警報」(内水氾濫や中小河川のによる浸水も含む)に分け、前者は新しい「河川氾濫」区分とし、後者は「大雨」に含める
・従来の大雨特別警報(土砂災害)は「土砂災害特別警報」とする
・土砂災害について、レベル3はレベル4(現在の土砂災害警戒情報と同様)の到達予想時刻の3時間前に発表する(レベル3のための基準値は設けない)
・レベルの設定にはリスクの評価に加え、例えば河川は水位など可視性が高いが土砂災害はモデルに基づくもので可視性が低いという違いも考慮した●高潮警報に関する基準の整理
・高潮は、現在の高潮警報の基準値(潮位)を見直したものをレベル4の基準値とする
・潮位が上記基準値に6時間、12時間、18時間後に到達すると予想された場合に、それぞれレベル4、レベル3、レベル2の情報を発表する(レベル3及びレベル2の基準値は設けない)
・新基準によるレベル3の高潮警報は、現在の警報より発表頻度が減る可能性はあるが、緊急性・重要性は逆に大きくなることに留意●気象情報
・線状降水帯などの気象情報は、情報の性質により気象防災速報(極端な現象を速報的に)と気象解説情報(今後予測を網羅的に)に区分
・早期注意情報は6時間ごとに区切って示すことに統一■準備行動のあり方
●防災気象情報以外にハザードマップやキキクル活用
・ハザードマップでは現在地や周辺のリスクを見ることができ、平時の準備や避難シミュレーションに活用できる
・キキクルによれば災害時にリアルタイムの状況把握が可能で、避難行動の判断材料にできる
・キキクルは1kmメッシュまたは河川ごとに表示されるので、概ね市町村ごと(二次細分区域単位)の警報・注意報と補完的に活用できる
・大雨キキクルは、各地点の洪水リスクと浸水リスクのうち危険度の高い方を表示するようになっている
・ハザードマップとキキクルをオーバーレイして使うことも可能●線状降水帯予測の精度(質疑応答より)
・直前は適中率が50%、捕捉率が80%、半日前は適中率が25%、捕捉率が50%程度であった
・但し、線状降水帯の予測が外れたとしても大雨となる可能性は非常に高いことに留意いただきたい■所感
他に福岡県の対応状況、マスコミとして、気象協会の取組みなど多様な内容でした。詳細は割愛しますが、各組織が役割を認識し連携して防災・減災に尽力していることが伺えました。■配布資料
・避難のタイミングはレベルで判断(気象庁)
・レベルでわかる!危険と行動(日本気象協会):YouTube動画の案内
・この雨、大丈夫?(気象庁)
・「ふくおか防災ナビ・まもるくん」紹介資料(福岡県)
・その他(熱中症リーフレット、気象友の会入会案内)
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