年間降水量でみる高知と香川の差

みなさん、こんばんは。 北上大です。

都道府県のランキング資料を眺めていたら、面白い事実に気が付きました。

ひょっとしたら、気象の専門家の間では常識なのかもしれませんが、わたしには初めての認識で驚きました。

年間降水量
最も多い都道府県は、高知県で3,093mm
最も少ない都道府県は、香川県で988mm

南北に隣接している県が、降水量の最大と最少を占めているのは、面白いですね。

気象的に考えれば、予想はできますが、これほど顕著に現れるのだろうかと、ややオーバーに言えば感激すら覚えました。

四国には、南側から海風が吹き寄せて、四国山地にぶつかって強制滑昇して上昇流が発生します。
これにともなって、
「山地の手前で凝結して降水に至る」
というのが、高知県で降水量が多い理由ですね。

さらに、降水によって水分を失った空気が、香川県側で下降流となって気温が上昇るから、
「相対湿度が下がり、雨が降る確率が低くなる」
と言うのが、香川県で降水量が少ない理由です。

とまぁ、理屈ではそうなのですが、こんなにはっきり結果が出るんですね。
強制滑昇による上昇流の効果は、恐るべしです。

20150330a

ちなみに、年間降水量が多い、少ない都道府県上位は、次のようになっています。

年間降水量が多い順
1 高知県 3,093mm
2 鹿児島県 2,942mm
3 沖縄県 2,896mm
4 石川県 2,859mm
5 静岡県 2,846mm
6 宮崎県 2,811mm
(海に面して風上側になりやすい県が多いですね)
年間降水量が少ない順
1 香川県 988mm
2 長野県 1,058mm
3 岡山県 1,216mm
4 大分県 1,298mm
5 埼玉県 1,307mm
6 山梨県 1,320mm
(山を超えた内陸部の県が多いようです。
岡山県は瀬戸内海に面していますが、
瀬戸内海はいわば湖みたいなもので・・・)

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