第44回気象予報士試験の合格者番号を眺めていて、ふと思いました。
受験番号は6桁の数字です。
気象業務支援センターからの正式な発表はありませんが、受験番号の構造は次のようになっています。
最初の1桁は試験会場で、北海道の札幌から沖縄の那覇まで1~6番です。
2桁目は、試験科目を表しているようです。
図に書いたように、
- 0:免除無しで全科目受験
- 1:専門免除で一般知識を受験
- 2:一般免除で専門知識を受験
- 3:学科は2科目免除で実技試験一本
下4桁は個人番号で、0001からの連番のようです。
上の図の例で言うと、210925番の人は
「仙台受験で、専門免除で一般知識を受験の925番目の人」ということになります。
実際には存在しない受験番号です。
さて、第44回気象予報士試験の合格者は125名ですが、受験科目別の人数を並べてみましょう。
合格者125名のうち、ちょうど半数の62名が、学科2科目免除で実技一本に絞った人たちです。
これだけでも学科免除の威力が分かりますね。
ところが、これだけではこの分析は終わらないのですよ。
合格率を知りたいですよね。
どうやら個人番号は0001からの連番のようですから、
各受験科目の最終合格者までの人数はいるはずですね。
つまり、東京の免除なし受験の最終合格者の番号は301203番さんですから、1203人以上の人が受験をしたはずです。
その後ろに何人いるのか分かりませんが、これを母数として合格率を計算してみます。
東京の免除なし合格者数は、15名ですから 15÷1203=1.2%の合格率となります。
確率的には、1203番の後ろに100人ほどはいそうなので、合格率はもう少し低くなる可能性があります。
そこで、こんな計算をやってみました。
ただし、札幌、仙台、福岡、沖縄はサンプル数が少なすぎるので、東京と大阪だけに限定しました。
結果は下図の通りです。
かなりいい加減な推計ですが、東京と大阪でほぼ同じような数字が現れました。
面白いですね。
こんな推計で細かいことを論じても意味が無いので、大雑把にまとめてみると
こうなります。
学科が2科目免除で、実技だけの人の合格率は20%デス。
これで、俄然やる気が出てきましたよ。
次回は、5人に1人が合格出来るんですからね。