大陸からの寒気は冷たいので密度が大きい空気ですよね(すなわち、日本海よりも高気圧)。それが(相対的に)暖かい日本海へと流れてくる。
朝鮮半島の付け根に高い山があって、大陸からの冷たい空気はそこで分断されて日本海へと流れ込むため高気圧が山の両側に広がっていきますが、山の裏側(日本海側)は(相対的に)暖かい空気のままなので、ここは局所的に低気圧となります。
この小さな低気圧は、大きな東側への空気の流れとともに切り離されて、もしくは連続的にポコポコと小低気圧を東へ送り出すかもしれません。その一つがJPCZではないでしょうか。
そして、高気圧と低気圧があればその間は、性質の異なる空気が対立する部分であって、いわゆる前線に相当するため、雲ができて雨が降る可能性もあるということでどうでしょうか。
この例のように障害物によって流体の流れが分断されるというのは、カルマン渦もそうですよね。障害物の高さや風速によってカルマン渦ができる条件は限られていますが、障害物の裏側で分断された(相対的に)気圧の高い空気が内側(低圧側)へ回り込むというのは同じです。