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2020年7月27日 09:09 #15502タイフウゲスト
山岳による大気の (分流) は,山岳より十 分 (低い) 高度に安定成層があるときに発生しやすい。
とはどうしてでしょうか?
詳しく説明よろしくお願いします。 -
2020年7月27日 12:48 #15504とうりゲスト
タイフウ様、学習が佳境に入っていることと存じます。44回気象予報士試験専門知識問9ですね。
①実技試験でも出てくる問題でもあります。
②安定成層、通常850hPaを中心に考えられます(800~1000hPa)。
③朝鮮半島の東側には山脈には1000m級の山々があって、通常1500mの、かの山の山岳に分流を考えることになります。
④つまり、大気の流れが山岳に影響されるかどうか、いわゆる帯状対流雲の雲頂が高いか、低いかで、解答が
得られます。つまり、安定層が十分に低い時に、山岳による大気の分流が発生します。
このような事例は、最近では、実技試験で地図が与えられて、山岳の南~南西斜面におけるきめの細かい予測をしないといけない、あるいは風の収束や、山岳にぶつかって上昇流など、地形の影響が論じられています。そのような意味では、大切な知識と思われます。
なお、他の話題の、相当温位や温位については、北上大様がエマグラム(めざてん、エマグラムでひくことができます)で回答のように述べられておられて、こちらもまず図を描いて解答すれば、正答が得られます。大変参考になる課題です。 -
2020年7月27日 16:25 #15505タイフウゲスト
とうりさん、解説ありがとうございます!!
ただ私の知識が乏しく最初から理解に困っていしまいました。申し訳ないです。
安定層というのは通常850hPaに存在するものなのですか?
つまり、帯対流性雲は安定層であって、安定層が低いことで山脈の影響を受けることが可能になり分流するのでしょうか??
でも帯対流性雲は不安定層ではないでしょうか
理解が間違っていて、困っています。。
教えていただけたら嬉しいです! -
2020年7月27日 18:37 #15507とうりゲスト
タイフウ様、十分に説明できなくてすいません。「冬季日本海上に発生する帯状雲と小低気圧の数値実験」浅井冨雄〈1993年)には、当方でも、すこし理解できる文章がありますので、ご参考になれば是非読んでみてください。
「山岳が寒気流を分流させるためには山岳を乗り越えにくいような大気成層をしていなければならない。」として、850-900hPaまで達しており、それより上が強い安定層(略)、この高さは山岳に比べて充分に低く、山岳が寒気流を分流するのに有効である(略)。
このあたりの文献はたくさんありそうですね。 -
2020年7月27日 20:53 #15511タイフウゲスト
わかりました!ありがとうございます!頑張ります!!!
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2020年7月27日 21:57 #15512天亀ゲスト
タイフウさん、はじめまして。
簡単に説明すれば、大気の安定成層があると、これがフタのようになって、空気がそれより上に上がっていけません。
安定成層のことを考えなければ、空気が山岳を越えるには、
1.山岳の上を越えていく
2.山にぶつかって分流する
の2通りが考えられます。しかし、安定成層というフタがあるため、1の越え方はできず、結果として2の分流が起こることになります。
ざっくりでしたが、こんな感じです。詳しい理論については、とうりさんのご紹介されている文献をご参照いただければと思います。
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2020年7月27日 23:05 #15514北上大キーマスター
タイフウさん、こんにちは。
みなさんがいろいろな表現で説明してくださっていますね。
ありがたいことです。
わたしも一口乗って、次のような説明を考えてみました。分流って、大きな山に沿って大気を流しながら、そぉーっと山の右側と左側の2つに分けることです。
山を包丁の代わりにして、大気を右左に切り分けるようなものです。このとき、対流活動でごちゃごちゃにかき混ぜられた空気では、静かに分けられませんよね。
山を超えて分けた途端にすぐに混ざってしまうでしょう。
だけど、安定成層で動きがなければ、うまく2つに分かれてくれます。
だから、安定成層が必要なんです。山を包丁の代わりに使うのだから、山より低い大気の安定成層が必要です。
北朝鮮の白頭山は標高2744メートルです。
この高さは、気圧で表現すると約730hPaに相当します。
これより低い高さで、気象でよく使う高さは850hPa(約1500メートル)ですね。だから、850hPa付近に安定成層があることが必要な条件になるのです。
- この返信は4年、 4ヶ月前に北上大が編集しました。
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