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MARKゲスト
「トラフは負の渦度域をまたがない」と認識しておりました。
私は第57回受験したのですが、当日はまったく何も違和感なく、本日あらためて問題を解き始めて気が付いたのですが、実技2 問1(2)の図2(上)で与えられたトラフは負の渦度域をまたいでいると私には判断できます。これについてご教示いただければ幸いです。
何か勘違いしているのかもしれません。その場合は容赦なくご指摘ください。
よろしくお願いいたしたします。 -
Prometheusゲスト
私自身、明確な認識がある訳ではないのですが少し考えてみました。お気付きの点や疑問点のご指摘歓迎です。
(1) 教科書的にはトラフは等高度線が高い方(暖気側)に向かって∪型となっていて、周囲よりも曲率が強い部分だというのが私のイメージです。
# 参考書などには必ずしもそうではなく「そこかよ!」と言いたい場合もあるようです(汗)
参考:トラフの描き方の疑問:気象予報士の実技試験に役立つ情報:So-netブログ
★ttps://kishounomoto.blog.ss-blog.jp/2018-02-14(2) 地衡風を仮定すれば等高度線に沿って暖気側(高圧側)を右手側として吹きます。従って、等高度線の曲率によりトラフ付近の風は反時計回りとなり、そのため渦度は正になると考えます。
(3) しかし渦度は水平シアーによっても発生します。
参考:トラフの疑問を解消します。:気象予報士の実技試験に役立つ情報:So-netブログ
★ttps://kishounomoto.blog.ss-blog.jp/2019-03-15(4) 以上に基づく私の仮説ですが、一般的にはトラフは地衡風の曲率のため正渦度場となるが、何らかの要因で局所的に寒気側の風が強くなる水平シアーが存在する場合(ここは怪しいです)には、トラフ上に負渦度となる部分が現れる可能性はあると考えます。逆に、暖気側の風が強くなるような局所的な水平シアーが存在する場所は正渦度極大値となって現れるのかもしれません。
ところで、MARKさんが仰る「トラフは負の渦度域をまたがない」ことについて関連する資料や参考書があれば教えてください(他の方でもご存じならば……)。
注:★はリンクですが、頭の「h」を補ってください。
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MARKゲスト
Prometheusさん、ご丁寧な説明ありがとうございました。
三日ほど遊び惚けていて、拝見するのが遅くなりました。
「トラフは負の渦度域をまたがない」に関連する文献等資料はありません。
過去問の研究・検討の解説を読んで、私が勝手にそう決めつけていたようです。
「めざてんで」には、「トラフ解析において、渦度=0線を越えて、負渦度側に線を引くことはあまりしません。」の記載がありましたが、「またがない」とは説明はされておりませんでした。 -
Prometheusゲスト
MARKさん
具体的な採点の基準が公表されておらず、かと言って参考書やネット記事も諸説紛々なので迷いますよね(そもそも私自身が未だによく分かってません)。結局は自分なりの根拠に基づいて解答できるよう学習し、試験の結果は採点者にお任せするしか無いのでしょう。
具体的な対応(安全策)としては、
(1) 解答者にトラフを描かせる問題なら安全策として正渦度域にとどめる。
(2) 問題に既にトラフを描いてある場合で、例えば24時間後の予想位置を示せなら、その意図を把握(忖度?)した上で描く。
あたりでしょうか。なお、風の曲りやシアーの他に渦度が発生する要因となる現象があるのを書き忘れてました。それは発散(負渦度=高気圧性循環)と収束(正渦度=低気圧性循環)です。但し500hPa面は発散・収束が少ない(全くない訳ではないが)ので、あまり気にしなくても良いかもしれません。
口幅ったい言い方になりますが、気象予報士試験が過去1年余りの現実の気象現象が題材という制約の中で、公的な資格試験として教科書的な知識で対応可能かつ公平・中立・明確な問題を作る必要があることを考えると、出題者は相当に悩ましいのではないかと推察します。
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MARKゲスト
Prometheusさん
ありがとうございました。
気象予報士試験の過去問をやりだした頃は、問題も解答例も洗練されていない/完成度が低い等、の勝手な印象を持ちました。1年ほど経過した今は、その勝手な印象は払拭できませんが、Prometheusさんのおっしゃる問題の意図の把握をすることを第一義に、自分の答えが解答例に近づくことを目指してやっております。
Prometheusさんの最後の文章で、出題者に苦悩があるのではないかということも少しわかりました。
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