第44回気象予報士試験 実技1 問1(1)
丸囲み数字は、機種によっては文字化けするので[1][2]を使います。
[1]は簡単ですね。
[1]「10」と、上の図の数字を読み取るだけです。
[2][3]は、下の風記号を読み取ります。
風速は[2]「60」ノットで、風向は[3]「西」になります。
[4][5]は、衛星写真の問題。
場所を示す、華中と華南が分からないと話になりません。
華中と華南はだいたいこの辺りです。
これだけはっきりと写っている雲は、
与えられた選択肢から選べば、[4]「高」 [5]「厚」です。
[6][7][8]は海上濃霧警報ですね。
緑のマーキングをした部分が5つあります。
「オホーツク海」と「日本の東海上」は与えられているので、[6][7][8]を答えます。
[6]「日本海」[7]「黄海」[8]「東シナ海」(順不同)になります。
第44回気象予報士試験 実技1 問1(2)
[1]は、まず秋田の天気図を確認しましょう。
下層雲は、「お供え餅」のような形ですが、「積雲」です。
お供え餅の右側にある数字『2』は、下層雲の雲量を表しています。
上層雲は、「熊手をひっくり返した」ような形は「巻雲」です。
2つとも、有名な形なので、このくらいは覚えておきましょう。
[2]
まず衛星写真を見てみましょう。
秋田は、東経140度、北緯40度の交点なので基準になる地点です。
可視画像は、主に下層雲を表現しています。
赤外画像は、主に上・中層雲を表現しています。
可視画像では「薄明るい」のに対して、赤外画像では「白い」ことから、上・中層雲が卓越していると推定できます。
次に地上観測を見てみましょう。
問題文でわざわざ、「地上観測の雲量は8分量とせよ」と断っているのだから、雲量に触れる必要があると判断します。
雲量は、黒丸に白い縦線が1本入っていますね。
これは、10分率雲量なら9、8分率雲量なら7であることを意味しています。
更に、お供え餅のような積雲記号の横の『2』は下層雲の雲量をしめています。
すると、全雲量が7で、下層雲が2であるのだから、上・中層雲の雲量の方が多いことになります。
だから、上・中層雲が卓越していると判断できるのです。
解答は、
「上・中層雲が卓越している」
これは、簡単に書けますね。
次に文章表現ですが、
衛星画像に基づく根拠が30字
地上観測に基づく根拠が20字
さぁ、どう書くか!!
衛星画像に基づく根拠:
「赤外画像では白く明瞭なのに対して可視画像では灰色で薄明るい。」(30字 by 北上大)
地上観測に基づく根拠:
これは、20字だから、無駄口を叩いてはいられません。
「全雲量が7で下層雲量が2だから上・中層雲が多い。」(24字 by 北上大)
ちょっと多いな。字余りですね。
では、少し削ってみましょう。
「全雲量7、下層雲量2で上・中層雲が多い。」(20字 by 北上大)
ま、わたしの解答はともかく、模範解答は下記の通りです。
模範解答