丸囲み数字は、機種によっては文字化けするので[1][2]を使います。
第44回気象予報士試験 実技2 問1(1)
[1] 水蒸気画像の暗域の特徴は、上層のその部分が乾燥していることです。
暗域と明域の境界は等高度線に沿っているのでトラフの位置が分かりますね。
また、境界線のやや内側(暗域側)に、ジェット気流が存在するのも、知識として知っておくべきことです。
以上のことから、選ぶべき選択肢は
- イ:中上層のトラフの位置
- エ:ジェット気流の位置
の2つになります。
ジェット気流とトラフの位置を実線で示すと数のようになります。
[2] 地上低気圧と500hPaトラフの位置関係を書いて、低気圧が発達する可能性に言及する、基本的な問題ですね。
こりゃあ、発達する低気圧条件の
基本中の基本なので、
確実にポイントにせんと
あかんなぁ。
つまり、こういうことですか。
『トラフが地上低気圧の西側にあるので、
発達する可能性が高い。』(29字)
と。
模範解答と比べると、主語が逆になっているが、まぁ、ええじゃろ。
その南端付近、つまり気温が高いところが前線面に対応しています。
第44回気象予報士試験 実技2 問1(2)
- [1] この場所が、『華中』か『華南』か迷いますね。
気象庁が公表している地域名ではこのようになっています。
Cの位置は、きわどいけれど『華南』でしょうね。 - [2] 数字を読み取って『1000hPa』
- [3] 文字を読み取って『北西に9ノット』
- [4] ALMOST STNR(速度5ノット以下で進行方向が定まっていない)と表示されているので『ほぼ停滞』
- [5] 数字を読み取って『35ノット』
- [6] 数字を読み取って『35ノット』
第44回気象予報士試験 実技2 問1(3)
図6(上)に、設問の要素を記入するとこのような図になります。
赤い星印は、低気圧Aい対応する渦度の極大値です。
台風や低気圧は北上する性質がありますが、自力で進むことは出来ず、環境の風に流されます。
北の方向には高気圧があるので、真っ直ぐに北上することはできません。
高気圧の周辺には時計回りの風が吹きますから、その風によって低気圧Aは西北西の方向に流されます。
この様子を、等高度線の値を示して30字で表現します。
『北側に5880mの高気圧があるため、その風で西北西に流される。』(31字)
模範解答とは表現が違いますが、ほぼ主旨はとらえているので、点数はもらえるでしょう。
第44回気象予報士試験 実技2 問1(4)
この問題は、分かりませんでした。
「発達する低気圧に関する情報」とは、図1における数表のことだと思います。
つまり、低気圧AとBですね。
低気圧Cには、このような情報はありません。
「6時間後には、同じ情報は発表されない」というのは、
- 低気圧が小さくなって消えてしまう
- どこかにいなくなってしまう
のどちらかでしょう。
問題文で、「その後の低気圧の発達の程度は同じ」としているので、
「1の消えてしまう」ではありません。
そうすると、AかBのどちらかが、「どこかにいなくなってしまう」はずなのですが、判断できませんでした。
模範解答をみても、そうなのかなぁという感じです。
ご自身で考えてみてください。
模範解答
⇒次は『第44回実技2問2』