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たっちゲスト
「b」が東風、「d」が西風になる理由がわかりません。
「b」「d」に水平方向に線を引いて考えて見ると
(南)低温ー「b」ー高温(北)
(南)低温ー「d」ー高温(北)
となると思います。「b」の南半球では高温域を左に向いて風が吹くので、西風ではないかと思うのですが、答えは東風。
「d」の北半球では高温域を右に向いて風が吹くので、東風ではないかと思うのですが、答えは西風。確かに、東西風の高度ー緯度断面図を見ると「b」「d」がそれぞれ東風域と西風域に対応しているのはわかるのですが、上記と辻褄が合わなくてもやっとしています。
分かる方、教えて頂きたいです。 -
かねけんゲスト
温度風の関係をその場の微分的な高低比較から考えることは危険だと思います。地衡風が基本であり、積分的もしくは平均的にどちら側の温度が高いか低いかの比較を通じて高圧サイド、低圧サイドの判断ができることになると思います。
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Prometheusゲスト
まず緯度40度、高度10km付近((a)及び(c))では季節を問わず南半球・北半球の何れでも西風(ジェット気流)が吹いています。これは対流圏上層部の風況に関する知識として常識だと思います。これで選択肢は④か⑤に絞り込めました。本番で以下の考察に至らなくてもどちらかを選べば確率50%で得点可能です(半分本気です)。
さて④と⑤のどちらが正しいか。相違点は(b)が東風か西風かなので(b)を調べれば正解を特定できます。
ここで温度風の関係を使います。温度風の関係とは地衡風の鉛直シアと温度の水平分布の関係です。鉛直シアとは高度の変化に伴う地衡風の変化であり、逆に言えば温度の水平(南北)分布が分かれば温度風の関係により、高度により地衡風(東西風)がどう変化するかが推定できます。
さて、(a)では西風極大20m/sですが、(a)と(b)の間の温度分布(等温線の形)を見ると、常に南側が高温です。南半球なので(a)から(b)に向かって高度が上がるにつれて東風の成分が強まります。ここで(a)は西風の極大なので(b)に向かって西風が弱まることになります。
ここで(b)の風速の絶対値を見ると70m/sです。これが西風だとすると上記の考察と矛盾します。従って(b)は東風です。つまり(a)から(b)に向かう途上では、地衡風の西風は温度風の関係により次第に弱まった後に逆向きの東風となり、更に強まって(b)で極大値70m/sに達することになります。
これで正解が④だと分かりましたが、念のため(c)と(d)の間の地衡風がどう変化しているか温度風の関係により調べてみましょう。
等温線を見ると(c)のすぐ上では北側が高温であり、北半球なので温度風の関係により高度とともに地衡風(西風)は弱まります。一方、240Kの太い等温線付近より上は南側が高温となっており、西風の成分は240Kの等温線付近で最も弱くなることが分かります。240Kの等温線付近が東風だとすると、ここに風速(絶対値)の極大が発生して題意と矛盾します。従って(c)から240Kの等温線付近にかけては西風の場です。また、更に上空の(d)までは南側が高温であり温度風の関係により高度とともに西風は強まります。従って(d)の極大は西風です。
文章だけだとイメージがつかみ難いかもしれませんが、このサイトの過去問コーナーにある図入りの詳しい解説を参考にすると良いでしょう。
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