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「短期予報解説資料」の活用法について

はじめに フォーラム めざてん掲示板1 「短期予報解説資料」の活用法について

  • このトピックには7件の返信、1人の参加者があり、最後に門前小僧により7年、 8ヶ月前に更新されました。
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    • #6438
      門前小僧
      ゲスト

       8月の試験に向けて、ゆっくりながら勉強を再開しております。
      知人の気象予報士から「実技対策として、気象庁の『短期予報解説資料』を読むといい」と聞き、出来るだけ目を通しています。確かに、実技の記述対策にはなりそうな気はしているのですが、実際、かなり専門的すぎて、受験対策としては「どうなのかな」」とも正直、感じています。
       どういう観点で、どういう視点で、この資料を読めば受験対策として活かせるものか、アドバイス頂けませんでしょうか。この「解説資料」をすでに受験対策に活用されてる方がいらっしゃったりしたら嬉しいのですが。
      よろしくお願いします。

    • #6439
      Yoshiken
      ゲスト

      門前小僧さん

      こんばんは。
      短期予報解説資料(以下、短期資料)は確かに実技対策として有用
      です。各種天気図を見てこの短期資料できちんと着目できているか
      確認します。

      まず、発表時刻直近の各種資料を見ます(短期資料は3:40&15:40発表)。
      具体的には、トラフやリッジ、風のシア、温度(温度移流は等温線)、
      相当温位(高相当温位が流れ込んでいるか、等相当温位線が混んで
      いるか・・・など)

      毎回見るのは大変なので、低気圧が近づいているときや、停滞前線が
      列島に横たわっているときだけでもいいと思います。できれば、
      日本が移動性高気圧の後面にはいるとき、太平洋高気圧の西縁や
      北西縁に列島があるとき、今の時期なら冬型の気圧配置のときも
      チェックしてほしいです。

      まずは、観測・解析資料を見てきちんと実況を把握できているかを
      確認することに重点をおくと良いと思います。実況把握なくして
      予想はできません。

      以下は私のやり方なので順序はこだわらなくても良いです。

      1.アジア太平洋地上天気図(ASAS)でまずは気圧配置を把握
       各種じょう乱(高気圧も含む)の位置や等圧線の形状、粗密を
      みます。

      2.アジア500hPa・300hPa天気図(AUPQ35)
       300hPaを見て強風軸を解析します(100ノット以上の部分だけで
      いいでしょう)。解析は等風速線の曲率が大きいところを意識して
      描いていきますが、矢羽の大小や等高度線とも照らし合わせると
      いいと思います。冬場の日本上空は亜熱帯ジェットと亜寒帯前線
      ジェットが合流し180ノットに達する場合もあります。

       500hPaでも強風軸をチェックしどの等高度線と対応しているか
      を見てみます。亜熱帯ジェットは5700mと比較的対応します(もち
      ろん絶対とはいえません。目安でどうぞ)。また、5880m以上の
      領域は太平洋高気圧の圏内とされるので、この等高度線にも
      着目します。亜寒帯前線ジェットは5400mとの対応性が良いと
      言われていますが、明瞭に対応性があるわけではなく、亜寒帯
      前線ジェット自体は複数存在する場合もあります。
       等高度線からトラフやリッジの位置はわかるはずなので描いて
      みます。ほか500hPa低気圧があるか無いかもチェックします。
       また、等温線にもみます。特に冬場は氷点下30℃(雪の目安)、
      氷点下36℃(山陰や北陸でも大雪警報級)に気をつけます。

      3.アジア850hPa・700hPa天気図(AUPQ78)
       850hPaの等温線や温度移流をチェックします。地上に
      低気圧があり地上低気圧の西にトラフの軸があれば850hPaで
      暖気移流と寒気移流がどうなっているか見なくてはなりません。
      700hPaの鉛直流も確認します。

      4.極東500hPa・700hPa天気図(AXFE578)
       500hPaで正渦度域、正渦度の極値がある場所、トラフの
      位置を確認します。渦度ゼロ線は500hPaの強風軸です。
      渦度ゼロ線と「2」で解析した強風軸との対応性をチェック
      します。
       

       地上に温帯低気圧があれば500hPaのトラフの位置を見ます。
      トラフが西にあれば低気圧は発達するということです。
      低気圧の前面には暖気移流があり等温線が極側に向けて
      「凸」となっていることが多いです。
      試験では低気圧発生の根拠としてこの「凸」を書かせることが
      時々あります。そして「凸」あたりに上昇流があるかもしれ
      ません。

      大雑把に書きましたので、これで「わかった!」と言って
      いただけるか不安ですが、もっと大雑把に言うと
      トラフの位置や深まり、寒気の位置、温度を見てみて
      それが短期資料と同じように解析できたかどうか確認します。

      最初のほうで資料を見たほうがいい事例として、「太平洋
      高気圧の西縁や北西縁に列島があるとき」と書きましたが、
      これは、高気圧の縁をまわって時計回りに風が吹くため
      です。日本が西縁ということは、風は海からの南よりの
      風になります。南からは高相当温位の空気が流れ込む
      ことになります。前線や低気圧がなくてもこの西縁に
      あたる地方は天気がよろしくないことがあります。
      上空にトラフ(=寒気)があれば大気は不安定になり
      局地的な大雨、落雷などを招きます。停滞前線があれば
      もともと湿っている前線南側に高相当温位の暖湿流が
      流れ込むので記録的な大雨になることもあります。
      「○○豪雨」と名のつく豪雨は、停滞前線と高気圧の
      縁が絡んでいる場合がほとんどです。

      予想資料も実況と同じようにみていけば良いです。

      こんな感じでみていただければ着眼点を鍛えられると
      思います。頑張って下さい!

    • #6441
      門前小僧
      ゲスト

      yoshikenさん、ありがとうございます。
      詳細な手引きをして頂きました。さっそく、きょうからやってみます。
      きょうは「春2番」が吹くとか天気予報で言ってたので、その気圧配置など確認しながら、
      短期資料と睨めっこしてみようと思います。
      夏の試験の頃は、太平洋高気圧も活躍する季節ですので、今から鍛えておきたいと思います。
        

    • #6492
      門前小僧
      ゲスト

       みなさま、こんにちは。自己レス、失礼します。
      「短期予報解説資料」の活用について、古久根さんが「第47回 実技1 復習の手引き」の中で、注意すべき点などに触れていらっしゃいました。自分も気を付けたいと思っています。
      あわせて記されていた、YouTUBEの「Team SABOTEN」の「拝啓 予報官X様」は、解説資料を読み解く上で、そして実技の勉強にも、とても参考になります。このところ、ハマるほどに毎日、見ています。事前に当該の日時の解説資料をプリントアウトし、ひと通り読んでから、ストリームを見ています。
      黙々と参考書を読んで過去問を解くだけでなく、見て聞くことでスッと頭に入ることは多いと感じます。
       他に見てる方がいらっしゃれば、感想や活用法をぜひ、教えて下さい。

      • #6497
        古久根 敦
        ゲスト

        門前小僧さん,こんばんは.

        私の復習の手引きでの短期予報解説資料の注意点についての解説を見ていただいて,どうもありがとうございます.

        昨年10月末に実は私,「短期予報解説資料を使ってみよう!」というタイトルで使う上での注意点や使い方を解説した資料をブログなどにて公開しました.

        これも参考になるかもしれません.

        https://www.evernote.com/shard/s34/sh/8947eac2-4833-432b-927d-2012ce2ed24e/0fe4b66b538a0556

        短期予報解説資料の使い方だけで60ページ以上あるボリューミーな資料ですが,取り上げた事例自体も有意義なものですので,是非参考にされてみてはいかがでしょうか?

        これ,今となっては,自由掲示板でご紹介させていただくだけではもったいないかな?(^0^;) って,完璧な解説ではないので,私も勉強です!p(^^)q

    • #6498
      門前小僧
      ゲスト

      古久根さん、こんにちは。

      「短期予報解説資料を使ってみよう!」、さっそく拝見、プリントアウトもさせて頂きました。
      読み解くのはこれからですが、じっくりと勉強させて頂きます。
       解説資料を読めば読むほど、実技試験での文章で答える問題の模範解答と語感や表現がダブってくるように感じます。その前に、まずはしっかり資料の見方を勉強します。
      ありがとうございます。
       
      私こと、いまは閉鎖されてしまっている古久根さんのブログは拝見したことがなかったので、こういう資料や手引きのようなものが他にもあるのでしたら、どこかで公開頂けたら嬉しいのが、”アラフィフ受験生”の正直な気持ちです。

    • #6499
      電球
      ゲスト

      門前小僧さん、こんばんは。
      45回合格の電球です(アラフィフです)。

      実技試験の勉強に勤しんでいた頃(1年前)まで
      拙者は、短期予報解説資料の存在を知らず(恥)。
      試験が終わってから、偶然この資料を見つけて、
      こんなアンチョコみたいな資料があるんだ~と
      全身の力が抜けたのを憶えています。ですが、
      知らなかったことが結果的よかったと思ってます。
      (自分に甘いのでアンチョコには手を出したはず)

      気象庁サイトで入手できる天気図や解析図を印刷
      参考書を頼りに自分なりの分析で予報を組んでも
      テレビとかの天気予報と何か違う感じだぞ??
      ・・・という試行錯誤というかトライ&エラーが
      今になってかなり役に立ってるような気がします。
      (まだまだアマちゃんなのですが・・・)

      最近では、逆に短期予報解説資料をみただけで
      わかったつもりになっており、猛省の日々です。
      古久根さんも書いていらっしゃいますが、
      どのタイミングからこの資料を使うべきか?
      は、非常に難しいと思います。
      もちろん、使い方さえよければ、受験対策に
      非常に有効なテキストだとは思います。

    • #6501
      門前小僧
      ゲスト

      電球さん、こんにちは。

      同じアラフィフの方からのご助言、心強いです。ありがとうございます。
      おっしゃる通り、下手に読み続けると「わかったつもり」の陥りかねない資料だと思いますので、そこは気を付けて使っていこうと思います。今のところは「記述・標記の仕方」を学ぶ目的の段階と認識してます。
      あとは、同じ日の数値予報天気図なども参照して、読み解き方のトレーニング、というところです。
      本当、まさしくトライ&エラーの毎日です。
      今後とも、よろしくお願いします。

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