「作用中心」という文言について

はじめに フォーラム めざてん掲示板1 「作用中心」という文言について

  • このトピックには2件の返信、1人の参加者があり、最後に門前小僧により7年、 7ヶ月前に更新されました。
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    • #6668
      門前小僧
      ゲスト

      13日3時40分発表の「短期予報解説資料」の実況[2]に、「寒冷渦を作用中心とする500hPa5160m 付近のトラ
      フが・・・」という記述があります。この「作用中心」という文言をあまり聞いたことがありませんでした。
      普通に「中心とする・・・」と言うのと、意味合いが異なるものなのでしょうか。実技試験の記述問題では、むやみに使わない方がいいような感じがしますが(意味を理解できていないから当然ですけど・・・)。

      また、同じ解説資料で触れられている「千島近海の低気圧」は、13日9:00に956hPaまで発達する予想ですが、この低気圧から伸びる前線、特に閉塞前線がとても長いものになっています。冬場にオホーツク海やベーリング海に達する低気圧は、こうなる傾向があると思っていますが、これは「後面からの寒気移流が強いから」という解釈でいいものでしょうか。高緯度に位置することによる相対渦度やコリオリ力などの影響もあるものなのでしょうか。

      予報士試験とは離れた質問かも知れませんが、ご教示頂ければ幸いです。

    • #6671
      古久根 敦
      ゲスト

      門前小僧さん,こんにちは.

      作用中心という用語を予報官が短期予報解説資料で使われていましたね.本来は使ってほしくなかった用語です(^0^;) 気象で言うと,作用中心は長期予報でよく使われる用語で「広い地域における天候を支配する気圧系」のことを言います.もともとはロスビーさんが提唱した用語で,英語ではCenter of Actionです.ところが,短期予報でもたまに見かける用語でもあるのですが,この場合の意味することは私にもわかりません.流体力学などの他の力学分野でも,使われているのを見たことはありません.

      おそらくですが,寒冷渦の中心を回る渦がトラフの移動に影響している(作用している)という意味で使われている気もしますが,正確な物理用語としていかがなものかと私は感じます(^0^;)

      ですので,作用,作用中心という用語は,気象予報士試験では理解していても使わないでくださいね!作用という用語自体,しっかりと理解していないとだめ出し食らいます(^0^;) さらに渦というものは,流体力学でも詳細に扱われるテーマですから,渦における作用とは何かを理解していないといけません(^0^;)

      2つめの質問については,支配的な要因は「後面からの寒気移流が強いから」でいいと思います.

    • #6692
      門前小僧
      ゲスト

      古久根さん、こんばんは。
      ご回答、ありがとうございます。
      聞き慣れない言葉であり、個人的には短期予報解説では初めて見たので、
      疑問が湧いた次第です。
      あの「ロスビー波」のロスビーさんの言葉だとは、興味深くもあります。
      ただ「作用」という言葉は、確かに気象の参考書にもほとんど出てこないと思いますので、
      気を付けたいと思います。

      Team SABOTEN の「拝啓、予報官X様」は、毎週、欠かさず見ています。

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