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第49回気象予報士試験 実技2 問3

丸囲み数字は、機種によっては文字化けするので[1][2]を使います。

第49回気象予報士試験 実技2 問3(1)

縦長の低気圧ですね。

風の流れを俯瞰すると、図にグリーンの丸で示した付近に風の中心が2つあるように見えます。
低気圧が2つに分裂していることを前提にして、986hPaが通りそうな点にマークをつけました。983.6hPaの点がひとつありますから、984hPaのラインも必要です。

これらの点を結んで、ひょうたん型の等圧線も考えられます。

しかし、くびれた部分の風の流れの判断や、その付近に871とか869の高い気圧値があることを考慮すると、ひょうたん型につなぐのは無理があります。

こうした条件を踏まえて南北に分割して、周囲の等圧線に倣ってラインを描いたのがこれ。

模範解答とはだいぶ形が違うけれども、2つに分割することと、984hPaの小円を描いていれば、まぁ、合格として良いでしょう。

これだけのデータで正確な形が決まるはずがありませんから。

第49回気象予報士試験 実技2 問3(2)

気圧分布の特徴は
・縦に長い
・低気圧部分が2つに分裂している
・最も気圧が低いのは南側
かな。

脊梁山脈との関係は、
・標高が高い山岳部によって風の影響を受けて低気圧が分断された。

こんな様子を45字にまとめるのですが、全部は書けませんから要点をしぼります。

『上陸した台風は本州の脊梁山脈によって風が分断された影響で、低圧部が2つに分かれて台風中心が南側にある南北に細長い形になった。』(62字)

これでは、いくらなんでも長すぎるので、約20文字カットします。

『台風が本州の脊梁山脈によって風の影響をうけ、低圧部が2つに分かれた南北に細長い気圧配置である。』(47字)

模範解答は『本州の脊梁山脈の影響で気圧場が変形し、気圧の低い部分が山脈をまたいで二か所に分かれている。』(45字)

この問題で、模範解答とまったく同じ文章を書くのは無理でしょう。
採点の要素としては、
・本州の脊梁山脈の影響を受けた
・気圧の低い部分が二か所に分かれている
この2つが表現されていれば、一応合格点なのではないでしょうか。

第49回気象予報士試験 実技2 問3(3)

2つに別れた低圧部分のうち、『839』の数値が示された付近の風の中心を探せばよいでしょう。

赤い星でマークした辺りですね。
目分量で、北緯も東経も基準線から0.2°くらいですね。

  • 北緯:36.2°
  • 東経:139.2°
  • 中心気圧:984hPa

模範解答

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