第41回気象予報士試験 実技1 問4


第41回気象予報士試験 実技1 問4(1)


  丸囲み数字は機種によって文字化けするので、代わりに[1][2]の表示を使います。
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まず、図15の西日本と東日本の位置を確認しよう。
マークをした辺りだが、この辺の気流、つまり風は、強い南風である。
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このように強い南風が吹く理由を、図9(下)から探せば良い。

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この領域を挟んで、うまい具合に低気圧(台風)と太平洋高気圧が東西にいるので、両者の風向きが合流して、強い南風になることは、すぐに気がつくだろう。

これを、40字表せば良いので、紛れが少なくて回答しやすい問題だと思う。
「東の高気圧からの時計回りの風と西の台風の反時計回りの風が合流して強い南風となる。」(40字)

これは、なかなか良い出来だと思うのだがどうだろうか。

正解は「相当温位の高い気塊が、南から合流しながら台風と東の高気圧の間に流入している。」(38字)

ダメだ、こりゃ。
気流の特徴に、相当温位が絡んで来るとは思わなかった。


第41回気象予報士試験 実技1 問4(2)


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図がごちゃごちゃしてしまったが、順に説明する。

  丸囲み数字は機種によって文字化けするので、代わりに[1][2]の表示を使います。
[1]:オレンジ色の線で示した部分だが、『前線面』である。
[2]:青い丸で示した北側と赤い丸で示した南側の風を比較すると、風向と風速が大きく異なっている。この現象をシアというのだが、模範解答では、もっと限定して『水平シア』としている。
[3]:相当温位が高いことは、どんな状況かと考えると『湿潤』である。
[4]:上の逆で、相当温位が小さいのは『乾燥』状態である。
[5]:相当温位が逆転する大気の状態は『対流不安定』である。


第41回気象予報士試験 実技1 問4(3)


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12時間降水量極大値は、四国付近の数値を読み取れば良いだけだから『73』で良い。

要因は、次の3点。
・台風の反時計回りの風で南風が強い
・南方の相当温位が高い湿った空気が流れ込む
・四国山地の南側である

50字で書いてみた。
「台風による低気圧性循環により、南から湿った空気が流れ込み、四国山地で強制上昇して強い降水に至る。」(48字)

模範解答は
「下方の相当温位の高い気塊が合流しながら南海上から流れ込み、南に向いた斜面に沿って上昇するため。」(47字)

同じようなことを書いていると思うが、何点の点数がもらえるかは分からない。


第41回気象予報士試験 実技1 問4(4)


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台風の位置と関連させて:
台風は日本を通過して北上し、沿海州に達している。
降水に関する防災:
降水量の多少、降水時間の長短、
太平洋南岸の降水量が多い。

36字にまとめた。
「台風の北上により南西風が吹き、太平洋南岸の強い降水が続くので注意が必要。」(36字)

模範解答は次の通り。
「台風が通過した後でも西日本と東日本の太平洋側で大雨が持続する。」(31字)

私の解答文のほうが良いような気がするが、採点がどうなるかはわからない。


第41回気象予報士試験 実技1 問4 模範解答


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