- このトピックには8件の返信、1人の参加者があり、最後にとうりにより6年、 2ヶ月前に更新されました。
-
投稿者投稿
-
-
2018年11月17日 14:49 #10128ばいちゃんゲスト
第45回実技1 問1(3) 【2】500hPaの渦度場
について 教えていただけないでしょうか?解答は リッジ場の正渦度域 です。
リッジ場という解答はなかなか難しいですが、
その次の正渦度という解答の理由を教えていただけないでしょうか?わたしは毎回、正渦度極大域と解答してしまいます。
それは雲域A付近に118や102の極値があるためです。基本的なことかもしれませんが、どうぞ、宜しくお願いします。
-
2018年11月17日 18:46 #10129Yoshikenゲスト
おそらく前線付近の渦度場の特徴について問いたかったんだと思います。
渦度、とりわけ正渦度というとトラフを連想しがちで「リッジ場」という発想はでないと思います。
ただ、渦度というのは緯度変化でも変わります。
あと、風のシアでも渦度は変わります。南北方向に置かれた一本の棒の両端に力を加える場面を考えましょう。
棒の北側の端に西方向に働く力を、南側の端に東方向に働く力を加えると棒は左回りに回転します。正渦度の発生ですね。今、問題の雲域は停滞前線に対応しています。前線の北側は東成分を持った風(西に向かう風)、南側は西成分をもった風が吹いています。これによりこの付近に正渦度ができていると考えられます。つまりこの正渦度は前線による風のシアが原因と考えられ、この際には正渦度極大域は重要ではありません(あくまでもシアによる正渦度の発生に着目させたい)。
ということで「これは前線のシアなんだよ」と気付かせたいのでしょう。リッジ場とつけたのは、受験生にとってリッジ場に正渦度場ができるとは思いつかないと考えられるからと思います。
別に書かなくてもいいと思います。 -
2018年11月17日 21:22 #10130ばいちゃんゲスト
Yoshiken 様
ありがとうございます。
いただいた内容と問題を見比べて勉強します。また、Yoshikenさんが本日、別のページで投稿された内容は過去問を解く上でとても参考になりました。
39回以前の問題は題意はわかりやすいですが、最近の問題はなかなか題意を理解することが難しく、勉強が前に進まないのが実態です。頑張らなきゃです。 -
2018年11月17日 21:39 #10131Yoshikenゲスト
仰せの通り第40回以降は一見すると取っつき難い問題が多いです。
あと、前線面の断面図などじょう乱や大気の立体構造を意識させる問題も多く、この辺は学科一般知識の内容も大いに関わります。 -
2018年11月17日 23:19 #10132ばいちゃんゲスト
Yoshiken 様
重ね重ね、ありがとうございます。
前回の試験勉強の時には気づきませんでしたが、
一問一問、何を問われているかを考えていると、
今回、Yoshiken様のご指摘のことに気づくこと
が出来始めたところです。ただ、問題文にあるヒントの読み落としなどが
まだまだあり、解答が的を得ていないことが
あります。あと、2ヶ月か!と不安だらけです。
-
2018年11月18日 11:05 #10133ウルトラゾーンゲスト
渦度はやっかいですよね。
私も気象予報士の勉強をやっている時に渦度の壁に何度もぶち当たりました(^^;)
最終的には、少し大げさかもしれませんが、「気象を学ぶ事は渦を学ぶこと」という境地に至りました。
(気象現象に限らず流体は全てそうなのかもしれません。)第45回(平成27年度第2回)実技1の問1(3)もやっかいな「どのようなところ」問題ですね(T_T)
どのようなところにあるか?と聞いている問題は、問題文の意図が曖昧なため、受験者側からすると何に着目して解答するのかを出題者の意図を推察して答えなければいけないので、もっと明確に書いてくれよ!と思いますが、出題者側からすると、あまり明確に書いてしまうと誰でもわかってしまう問題になってしまったりするので、出題者側もこのような表現しかできないんだろうと思います。
そして、出題者の意図と異なる解答をしてしまうと、たとえ天気図から読み取れる正しい答えを書いたとしても不正解とされてしまう可能性が高いので、これまたやっかいです。さて、(3)の問題文を見ると、
・図3に示した雲域Aが以下のどのようなところに発生しているかを【2】については簡潔に答えよ。
・【2】500hPa面の渦渡場
とあるので、これらを合成して問題文を作り直すと
「図3に示した雲域Aが500hPa面の渦度場のどのようなところに発生しているかを簡潔に答えよ」
となります。
これに対して、模範解答では「リッジ場の(中の)正渦度域」となっています。
渦度場のどのようなところと聞いているのだから、私もYoshikenさんと同じく「リッジ場」は書かなくてもいいと思います。問題文も含めた(簡潔ではない)解答にしてみると
「雲域Aは500hPaの渦度場のリッジ場の正渦度域」となんとも変な文章になってしまいます。
もしも「リッジ場」を書かせたいのであれば、問題文で「図2 500hPa高度・渦度場解析図の~」とするか「高度場および渦度場の~」としなければいけないと思います。
ただしリッジ場を書いていない場合に減点対象となるかどうかはわかりません(採点者の裁量次第です) -
2018年11月18日 16:01 #10136Yoshikenゲスト
ウルトラゾーン さん・ばいちゃん さん
「500hPa 面の渦度場」とあるため渦度について答えることが重要と思います。そのうえで渦度場というと正渦度か負渦度か正渦度極大域か渦度ゼロ線くらいしかありません。極大域は低気圧の盛衰やトラフの浅まり深まりのときに、渦度ゼロ線は強風軸の解析の際に使うものなので、本問の場合は正渦度か負渦度がキーとなります。
おそらく正渦度というワードが入っていれば減点はないか1点程度の減点かと思います。聞かれているのが「渦度場」なのでリッジ場(←高度場)が無くても大丈夫と考えます。逆に正渦度への言及が無く「リッジ場」とだけ答えた場合は題意を満たしていないとして0点と思います。
予報士試験の実技記述はある程度正解に幅を持たせてあるため杓子定規に模範解答を飲み込む必要はないでしょう。まずは、前線付近には風のシアがあり正渦度も現われると考えれば良いと思いますよ。 -
2018年11月18日 20:06 #10139ばいちゃんゲスト
Yoshiken様 ウルトラゾーン様
ありがとうございます。
渦度の考え方は大切ですが、本当に難しいです。
今回のアドバイスは私にとっては非常にプラスになりました。試験に向けて過去問を中心に勉強進めていきます。
疑問点があり、自分で解決できない時は投稿させていただきたいと思いますので、そのときはどうぞ、よろしくおねがいします。 -
2018年11月19日 16:35 #10145とうりゲスト
ばいちゃん様、私も「正渦度移流」については理解不能でした。「低気圧の発達条件」との関連で、Yoshiken様とまさ様とのやりとり(2016.6.19)がとても参考になります。実は私もそれを参考に実技問題を理解。「低気圧の発達条件としての正渦度移流」です。「正」と「負」に惑わされないように。受験生には必須文献です。もちろん、古久根様の解説も必須です。
-
-
投稿者投稿
- フォーラム「めざてん掲示板1」には新規投稿および返信を追加できません。