丸囲み数字は、機種によっては文字化けするので[1][2]を使います。
第44回気象予報士試験 実技1 問4(1)
この問題では、時刻を合わせる必要があります。
図4は、初期時刻が15日9時から24時間後の予想なので、16日9時
図5は、36時間後なので、16日21時になります。
時刻については、『最初に日付をメモしよう』を実行していれば、間違うことはないでしょう。
図12は、初期時刻が16日6時なので、同じ時刻を探せば、
- 図4はT=3
- 図5はT=15
に対応します。
それぞれの図を並べてみました。
まず、16日9時(図4下とT=3)です。
続いて、16日21時(図5下とT=15)です。
問題文を良く読むと、
- 低気圧の中心気圧
- 低気圧の移動
の異なる点を20字で書けとなっています。
主語は、図12の予想(メソモデル)ですね。
16日21時の方が差異が顕著なのでこちらを読み取ります。
中心気圧はメソモデルは1005hPaで、全球モデルでは1008hPaですから、メソモデルのほうが低いです。
低気圧の移動は、メソモデルでは奄美大島の東に位置していますが、全球モデルでは奄美大島のやや西側にいます。
ですから、メソモデルのほうが移動が速いです。
これを、20字で表現する国語の問題です。
図12の方が主語になることは問題文によって指定されているし、文字数が20字と短いので主語を省略します。
『中心気圧は低く、移動が速い。』(14字)
文字数が足りないので、5文字ほど増やしますが、どの要素を入れるべきか?
- 気圧の数字を書くか
- 移動の位置を書くか
- 移動の方向を書くか
こうして悩んだら、追加情報としては「方向」が適切だと思います。
『中心気圧は低く、北東方向への移動が速い。』(20字)
模範解答とはやや異なりますが、質問には十分に答えているはずです。
第44回気象予報士試験 実技1 問4(2)
[1] これは簡単ですね。
上の図の後に低気圧が奄美大島を通過します。
T=12は16日18時ですから、正解は『オ』になります。
[2] 特徴が顕著に表れているT=6とT=12を並べてみます。
指定されている質問項目は「低気圧周囲の降水分布」です。
T=6では、強い降水域が低気圧中心の後面にありますが、T=12では前面に移動しています。
また、T=12では低気圧の後面に無降水領域が出現しています。
これを35字で表現する、国語の表現力の問題です。
主語は12時間後以降ですね。
『12時間後以降は、強い降水域が低気圧の前面に移動して、後面には無降水領域が出現する。』(42字)
ちょっと長いので、7文字ほど削ります。
「12時間後以降の低気圧周辺の特徴を書け」という指定なので、主語を省略しても良いでしょう。
『強い降水域が低気圧の前面に移動して、後面には無降水領域が出現する。』(33字)
模範解答と全く同じ文章になるのは稀でしょうが、主旨は同じだと思います。
[3] 薄い青色と濃い青色の読み取りに注意しましょう。
特に引っ掛けもないので、それぞれの色の上側の数字を書けば良いだけです。
正解は、下の模範解答の表をご覧ください。
[4] これも何が問題なのか分からないくらい簡単です。
80mm以上の雨が降り始めるのは、エの100mmですね。
注意報はその3時間前に発表されるという指定なので、解答は『ウ』になります。
第44回気象予報士試験 実技1 問4(3)
[1] 問4(1)と同じ様な問題ですね。
『予想は実況に比べて、中心気圧が低く、北北東への移動速度が速い。』(31字)
模範解答では、「東への移動」としていますが、「北北東」の方が正しいと思います。
[2]
(a) 降水強度は「強い」か「弱い」か。
(b) 北北東だけど、4方位の指定だから「東」
(c) 距離の尺度が与えられてありませんが、緯度間1度は111kmを応用します。
地球の子午線(外周)の長さを4万kmと定義していますから、1度間の距離は、4万km÷360度=111kmなのです。
これは覚えておきましょう。
緯度10度間を600海里と覚えていたはずです。
111kmの矢印を並べてみると、およそ1本半なので、距離は約「150km」です
(d) 色分けの白いところは「無降水」