丸囲み数字は、機種によっては文字化けするので[1][2]を使います。
第44回気象予報士試験 実技2 問2(1)
500hPaの渦度極大値は、298ですが、符号と単位を付してとの指示なので「+298×10-6/s」となります。
位置関係は、上の図の星印の位置が、500hPaの渦度極大値と地上低気圧の位置ですが、
「ほぼ鉛直上にある」ことが一目瞭然です。
模範解答では『ほぼ同じ位置』としていますが、どちらでも良いと思います。
第44回気象予報士試験 実技2 問2(2)
低気圧の移動経路を地名を用いて20字で表現するのですが、
地名を確認すると、次のようになっています。
- T=0が「沿海州」
- T=24が「サハリン北部」(樺太とは言わない)
- T=48が「オホーツク海」
「沿海州からサハリン北部を経てオホーツク海に達する。」(25字)
文字数が多いので、問題文によって自明である「沿海州から」を削除すると
「サハリン北部を経てオホーツク海に達する。」(20字)となる。
模範解答は
「サハリン北部を通過しオホーツク海に進む。」(20字)
模範解答とは、文言が違うけれども、正解でしょう。
中心気圧の変化を、値を示して25字で表現。
値を示しての意味は、「988hPa」ではなく、「4hPa低下」したことを指していると解釈できます。
実数は、「992hPa⇒988hPa⇒988hPa」ですが、変化を25字で書いてみました。
「24時間後に4hPa低下して、その後は一定である。」(25字)
これも、模範解答とは表現が違いますが、正解でしょう。
全く同じ文章にはなかなかなりませんね。
第44回気象予報士試験 実技2 問2(3)
問1(1)[3]で答えたのは、
- 850hPaでは18℃等温線
- 500hPaでは-6℃の等温線
でした。
500hPaの天気図では、こうなっています。
位置の基準として、北海道の位置を記入しています。
地上の寒冷前線は、500hPaの-6℃等温線よりもやや南側に位置しますので、上図の青い線よりも少し南側を想定します。
850hPaの天気図では、こうなっています。
850hPaの18℃等温線は、地上低気圧の位置に近いと見て良いと思います。
500hPa と850hPaを比較して共通しているのは、南下していることですね。
寒冷前線の初期時刻から、48時間後にかけて予想される動きを地名を用いて15字でという指示ですが、15字では大したことは書けませんので、かなり簡略した表現になります。
「地名を用いて」との指示なので、なにを使うか?
まず目につくのは「北海道」ですね。
他には、「オホーツク海」「沿海州」「サハリン」などですが、横断的に関係しているのは「北海道」でしょう。
すると、地名の「北海道」を入れるとして、動きとして「南下する」はぜひ加えたいですね。
「北海道の南に南下する。」(11字)
これで11字を使ってしまうので、あと4文字を加えて、解答文を作成します。
考えた結果、
「48時間後に北海道の南に南下する。」(17字)
17字になりましたが、どうしてもこれ以上削れませんでした。
模範解答はと見ると「48時間後に」は省略して「の海上まで」を取り入れていますね。
「北海道の南の海上まで南下する。」(15字)
さすがです。
模範解答
⇒次は『第44回実技2問3』