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かねけんゲスト
「(d)一般に、温帯低気圧に閉塞前線が形成され始めたときは、低気圧の一生の中で中心気圧が最も低く、最盛期の段階にあたる」はセンターの解答例では正しいとされていますが、閉塞前線が形成された後に中心気圧が更に低下する方が一般的なようです。例えば、気象庁のHPの日本周辺域天気図の昨年12月から2月20日までで、閉塞前線が解析されている18例のうち17例が、閉塞前線が形成された後に中心気圧が低下しているらしいです。
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Prometheusゲスト
私見ですが、出題者は具体的・個別的な観測値を問うているのではなく、温帯低気圧に対するモデルに対する理解を問うているのだと思います。
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イケゴゲスト
元気象大学校学長の著作、新百万人の天気教室、に「閉塞が始まった頃が低気圧の最盛期であり、低気圧の中心示度がもっとも強まる。 」との記載がバッチリあるので、所謂、基本書からのそのままの出題ではないでしょうか。
問題文の、形成され始めたとき、というのは少し時間の幅があるのかもしれません。形成された瞬間、ではなく、基本書にあるように、始まった頃、を指すものと思います。
私はあまり疑問を持たずに普通に正と考えましたが、誤とされた方は、台風の温低下に引っ張られて、深読みしたのではないかとも思います。
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かねけんゲスト
気象予報士を目指す方(気象予報士の方も)は、教科書だけでなくぜひ天気図も見てください。ほぼ3時間ごとの天気図が気象庁のHPに掲載されていますので、低気圧の中心気圧の変化(盛衰過程)や前線の変化がよくわかります。
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イケゴゲスト
問題では、地上の中心気圧に限定していないことには注意する必要がありますね。地上気圧は色々な他の要因もありますから。
閉塞、というのは暖気を寒気が閉め出すことを意味し、それによりその部分では、位置エネルギーから運動エネルギーの変換は起こらない、又は急に弱まるということです。
温帯低気圧という高さを持った立体構造全体では、閉塞=最盛→衰退の分水嶺、という一般論が誤にはならないということかと思います。 -
かねけんゲスト
先日開催された気象学会の研究会で、本件関係の質問がありました。講演者のコメントは、「閉塞前線と低気圧の最盛期の関係はケースバイケースで、昔は船舶の試験でもそのような出題がよくみられたが、閉塞前線と最盛期とが関連するという認識は今の現場(気象庁予報課)は持っていない」というものでした。防災上の観点からも、閉塞前線が形成され始めた後は低気圧は衰えてゆくとは限らないことを、気象を学ぶ方々にぜひ認識していただければと思います。
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