シアーラインと風の収束

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    • #45680 返信
      Lon
      ゲスト

      気象初心者です。過去問の解答例を見ていてわからなくなったので質問させていただきます。
      「風の分布の特徴を述べよ」という設問に対して、「南西風と北西風でシアーラインを形成している」と「南西風と北西風がぶつかり収束している」では意味合いが異なるのでしょうか?

    • #45684 返信
      チョコマロン
      ゲスト

      シアーラインを形成する、とぶつかり合って収束する(→積乱雲が発生する)は、少なくとも試験レベルでは同じ意味と思いますが、いかがでしょう。

    • #45692 返信
      Prometheus
      ゲスト

      強いて言えば「シアーライン」は一次元的な広がりを持っているイメージですが「収束している」の方は特定の点(日常感覚からすれば広いですが)やその周りを指すという違いでしょうか(個人の感想です)。

      例えば天気図上の領域や場に関する問題であれば解答にシアーラインを使いたくなるかもしれません。特に、シアーライン自体の方向も示した「南西風と北西風によるシアーラインが東西に延びている」のような言い回しもあるかと思います。
      一方、衛星画像にマークされた「点A」のような特定のスポットに対する問題への解答では「収束」という言い回しを使いたくなるかもしれません。

      なお、気象庁HPの「予報用語」の解説も見ておいて下さい。これは語学での単語帳のようなもので、気象を学ぶ基礎中の基礎です。分からない用語に出会ったら調べてみましょう。

      気象庁|予報用語

    • #45704 返信
      Prometheus
      ゲスト

      私のコメントに紛らわしい表現があったので補足(蛇足?)します。

      シアーラインが「一次元」というのは天気図などの平面に描いたときの話で、高さを考慮した大気中のシアーラインは「二次元」の不連続「面」となります。これと同様なのが前線で、天気図上では一次元(曲線)として描かれますが、高さを考慮した場合は大気の状態(気温や温位・相当温位あるいは風向・風速など)が不連続な「面」です。

      また、収束しているシアーラインは多いと思いますが、シアーラインは必ずしも収束とは限りません。例えば地図上で東西に引かれた線を境に北側は東風、南側は西風の場合、東西方向にシアーラインが延びていますがシアーラインでは収束していません(下図はイメージ)。

      ← ← ← ← ← ← ← ← ← ← ← (北側は東風)
      – – – – – – – – – – – – – – – – – (東西に延びるシアーライン)
      → → → → → → → → → → → (南側は西風)

      これとは逆に、台風や熱帯低気圧の中心のように収束があってもシアーラインではない場合もあります。

    • #45778 返信
      Misty
      ゲスト

      設問の背景、つまり出題者がどういう意図で問題を作り、受験者に何を求めてるのかを考えると良いと思います。
      採点基準が明かされてない以上、憶測でしかありませんが、もし”線状の降水域”といった、形に関するワードに対応させたいのであれば、採点時はシアーラインという言葉を必要としてるのかもしれません。あるいは、「降水が強まっているところはどんなところなのか」という問いであったら、風が収束してるところといった回答の方が適切かもしれません。

      いずれにせよ、シアーラインと風の収束はイコールではありません。
      シアーラインは「風向・風速(どちらか一方でも良い)が急に変化しているところを結んだ線」という定義がありますが、急に変化した結果、収束は伴わなかったり、むしろ発散の場(風速小→風速大となる場所等)となることも有り得ます。

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