わかやまさん、こんにちは。電球と申します。
赤外1~赤外4の名前は、「波長」の順ではなく、
その波長が利用されるようになった順番と思われます。
伊東・西村・田中・岡本共著「ひまわり8号気象衛星講座」
(東京堂出版2016年)の第1章からの引用です。
なお、※は電球のコメントです
IR(赤外1)とI2(赤外2)
ひまわり1号から観測に利用されてきた波長帯で、
大気中の気体分子による吸収が最も少ない波長帯で、
通称「大気の窓領域」と呼ばれており、季節や緯度・
昼夜に関係なく均質な観測ができるのが大きな特徴である。
※最も観測をしやすい波長帯であるため、真っ先に
利用されたのが赤外1、次に赤外2、と推定されます。
WV(赤外3)
水蒸気による吸収および再射出の影響が最も大きな波長帯で、
この波長で観測した画像を水蒸気画像と呼んでいる。
ひまわりシリーズでは5号から開始・・・
※「大気の窓領域」よりも遅れて利用され始めている。
I4(赤外4)
・・・この波長帯は太陽光の反射光の影響を受けるため、
日中は太陽光の反射エネルギーと物体からの射出エネルギーの
両方を、夜間は物体からの射出エネルギーのみを観測するため、
日中と夜間の画像の見え方が大きく異なる。
・・・
・・・I4とIRの差分画像を作成することにより、
周辺の陸面や海面との温度差の少ない雲頂高度の低い水雲も
白く明瞭に解析できる・・・
※ひまわり何号からか、ハッキリした記載はありませんでした。
ひまわり7号以降については、使われている記載はあります。
WV(赤外4)と同じ頃か、それ以降では・・・
上記の「ひまわり8号気象衛星講座」は面白い本ですので、
図書館などで「実物」を見ていただくのを、オススメします。
(4500円と比較的高価な本です・まずは見てみてください)