赤道は暖かいから界面高い

mail805

界面とは、対流圏と成層圏の境界である「対流圏界面」を指しています。

地球の表面を覆っている対流圏の高さは、赤道が高くて、北極と南極が低いのです。

ちょっと極端ですが、図示するとこんな感じになっています。

kenkaimen

斜めに線を引いていますが、実際には気流の分かれ目で段差があり、これほど単純ではありません。

また、地球は球体なので圏界面は直線ではなく、赤道が厚く両極で薄い楕円形になっています。

kenkaimen2
(上の図では、対流圏をはっきり示すために縮尺を変えています。

地球の直径12,800kmに対して10km前後の対流圏は地球の表面の薄皮のような厚さです)


この呪文は、 過去に紹介した2つの応援呪文と関連しています。

logosogo
暖かいところは、空気が軽いので、層厚が厚くなることを覚えましたね。

次に、赤道は暖かいから、高緯度地方よりも層厚が厚いことを覚えました。

それが「偏西風、右手に赤道暖かい」でした。

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そして、今日の呪文の「赤道は暖かいから界面高い」につながります。

北極は寒いから空気が冷たくて重いので、低く詰まって圏界面が低いのです。

逆に、赤道は暖かいから空気が軽く、ふわふわと広がって圏界面が高いのです。

そんな様子を図に描くとこんな風になります。

kenkaimen

赤道付近では、対流圏界面の高さは17kmほどと高く、北極では6km(資料によっては8~10km)まで低くなります。

対流圏界面の気流の境目に、亜熱帯ジェット気流寒帯前線ジェット気流が流れていますが、それぞれの高さは同緯度の圏界面とほぼ同じなので、低緯度側(南側)の亜熱帯ジェット気流のほうが、高緯度(北側)の寒帯前線ジェット気流よりも高い位置にあります。

赤道が暖かいことから、このようなことが自然と理解できます。


出題例を2つ示しましょう。

次は、第37回専門知識、問1ですが、(b)に注目してください。

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高緯度地方でも低緯度地方でも、上層、中層、下層の大気構造はほぼ同じであるから、圏界面が低い高緯度地方の上層雲は、圏界面が高い高緯度地方よりも低い位置に出やすいので、設問(b)は『正』であることが理解できる。

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その他設問については、第37回専門知識問1の解説をご覧ください。


次は、第40回専門知識、問9です。(同じ主旨の問題が、第38回再試験、専門知識問9にも出題されています)

(c)の設問は、対流圏界面の高さ傾向を知っていれば、すぐに分かるはずです。

しかも、この問題は、(c)が誤りと分かれば、他の選択肢はすべて消えてしまうので、おいしい問題でした。

s40k09m

(a)(b)(d)は正しいので、問題文のまま知識として覚えてください。


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コメント

  1. 十六夜 より:

    ぜひ前線についてもう少し詳しく教えて頂けたら有難いです。参考書にはサラリとしか書かれていないので…

    亜熱帯jetはハドレー循環とフェレル循環の境目に出来るものという認識で合っていますでしょうか?

    らくらく突破シリーズの専門p500に、ジェット気流に対応する前線も北へ北上し消滅、梅雨明けと書かれていますが
    前線は気質の違う空気の境目ですよね、だから風速も温度風から強くjetが出来る…ってことなんでしょうか?

  2. 十六夜 より:

    北上さん
    ありがとうございます!参考にさせていただきます