台風のエネルギーの源は、水蒸気の潜熱です。
暖かい界面から蒸発した水蒸気は、蒸発熱を奪ったまま上空へ上っていきます。
上空で冷やされて、水滴(雲粒)に凝結するときに、凝結熱を発します。
つまり、水蒸気は海面の熱を上層に運ぶ役目をしているのです。
上層に運ばれた熱はどうなっているのでしょうか?
運ばれた熱はどうにもなりません。上層に固まりのように溜まってしまいます。これを暖気核と言います。
どこから引用した図だったか失念しましたが、台風内部の温度分布です。
(一般気象学〔第2版〕237ページにも同様な図があります。)
300hPa~200hPa辺りに、+6の赤色で示した核があります。
海表面の水温は26℃に対して、暖気核は0℃と-3℃であり、下層よりも気温は低い。
+6は、周囲との変異を表しているだけですから、誤解のないように。
(下層よりも気温が高いわけではありません)
実技試験の図-1で台風が示されていたら、
「どこかに暖気核問題が隠れているぞ」と、
表現はいろいろ変化するが、台風の成り立ちを示す重要なテーマなので、出題頻度は非常に高い。
出題例は、第39回実技2問1(1)[3]です。
500hPaの天気図はこうなっている。
勿論問題用紙には色が付いていません。
説明のために、わたしが加筆したものです。
解答例は
「台風は暖気核、トラフは寒気をともなっている。」(20字)