台風の真上に必ず暖気核

mail804

台風のエネルギーの源は、水蒸気の潜熱です。

暖かい界面から蒸発した水蒸気は、蒸発熱を奪ったまま上空へ上っていきます。

上空で冷やされて、水滴(雲粒)に凝結するときに、凝結熱を発します。

つまり、水蒸気は海面の熱を上層に運ぶ役目をしているのです。

上層に運ばれた熱はどうなっているのでしょうか?

運ばれた熱はどうにもなりません。上層に固まりのように溜まってしまいます。これを暖気核と言います。

20130803qt

どこから引用した図だったか失念しましたが、台風内部の温度分布です。

(一般気象学〔第2版〕237ページにも同様な図があります。)

300hPa~200hPa辺りに、+6の赤色で示した核があります。

海表面の水温は26℃に対して、暖気核は0℃と-3℃であり、下層よりも気温は低い。

+6は、周囲との変異を表しているだけですから、誤解のないように。

 (下層よりも気温が高いわけではありません)

実技試験の図-1で台風が示されていたら、

「どこかに暖気核問題が隠れているぞ」と、

まず思い出してもらいたのがこれ。mail804

表現はいろいろ変化するが、台風の成り立ちを示す重要なテーマなので、出題頻度は非常に高い。


出題例は、第39回実技2問1(1)[3]です。

500hPaの天気図はこうなっている。

勿論問題用紙には色が付いていません。

説明のために、わたしが加筆したものです。

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解答例は

「台風は暖気核、トラフは寒気をともなっている。」(20字)


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記事中で使用している問題文は、一般財団法人「気象業務支援センター」に届けて了解を頂いております。

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