第42回気象予報士試験 実技2 問1


第42回気象予報士試験 実技2 問1(1)


[1] 1KTとは時速1海里のことだから、15KTなら24時間で24×15=360海里移動することになる。
また、緯度10度間の距離は600海里なので、360海里なら緯度6度間の距離である。
低気圧の進行方向(東北東)に360海里移動すると、ちょうど『朝鮮半島』の上に重なる。
j42k2q1a

[2] 『上昇』流域、[3]は数値をそのまま読んで『-56hPa/h』[4]は、矢羽根の方位を求めているので『南南西』、[5]は等温線を南から北に向けて横切るのは基本知識として『暖気移流』
j42k2q1b

[6]は数値をそのまま読み取れば良いので『+218×10-6/s』である。符号と単位を書き忘れないように。
[7]丁度真西に当たるので『西』。経線が右に傾いているので北北西と勘違いしないように。
[8]
500hPaの高度線は60m間隔なので5580mの一つ下は『5520m』となる。
[9]
650,000m÷5520m=118なので、10刻みに丸めると『120』になる。
j42k2q1c


第42回気象予報士試験 実技2 問1(2)


j42k2q12aこの図から、ジェット気流の軸を探せという問題だ。
低気圧の発達に伴う上層雲(バルジ)の北側を強風軸が走っているのが、この問題のポイントである。

となると、[c]と[e]は、最初から除外できる。
バルジは、上層雲なので白く映るから、白い雲を横断する[d]も除外出来る。

残るのは[a]か[b]だが、バルジは暖湿空気の上昇に伴うので、相当温位線に沿う形になりやすい。
とすると、『b』を選びたい。

[a]の雲は、[b]の雲よりも輝度温度が低いので、中層雲なのかな、これは難しい。


第42回気象予報士試験 実技2 問1(3)


850hPaの相当温位線が描かれているのは、問1(2)に示した上の図だけである。
一見して、『等相当温位線集中帯の南側』と答えてみたが、
模範解答は『相当温位が相対的に高い領域』だった。

そうか、330Kと315Kの間隔が広いということは、そういう意味だったのか。

j42k2q13b
確かに、相当温位帯を色別に塗り分けてみると、領域Qは、相当温位が周囲よりも高いことが分かる。
ここまでやらないと気がつかないとは、なんとも情けない。


第42回気象予報士試験 実技2 問1(4)


『どのような場』というのは、どう答えればよいのだろうか。
『場』の概念がイマイチよくつかめていないのです。
j42k2q14a地上気圧:「三陸沖から関東の東にかけて」と言う問題の対象領域は、上の図でグリーンにマークした辺りである。気圧配置で見ると、『気圧の谷』としか言い様がないだろう。
j42k2q14b850hPaの気温:同じく対象領域はグリーンのマークした部分だが、等温線が北に凸になっている。
気圧なら「気圧の尾根」とか「気圧の峰」などというのだが、『気温の尾根』で良いのだろうか。
模範解答は『温度の尾根』だった。
『気温の尾根』じゃ、ダメかな?

700hPaの鉛直流:これは『上昇流域』で決まりだろう。


模範解答

j42k2a1

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