第54回気象予報士試験 一般知識

目次

第54回気象予報士試験 一般知識
問1 問2 問3 問4 問5 問6 問7 問8 問9 問10 問11 問12 問13 問14 問15

問1

第54回気象予報士試験 一般知識 問1

正解はです。

(a)は『正』

気層Aは熱圏です。

紫外線を吸収して気温が高いのが特長です。

(b)は『誤』

電離層は熱圏の中でも上方の高さになりますから、気層Bの高さにはありません。

(c)は『誤』

オゾン濃度が最も高いオゾン層は25km付近なので、気層Cの高さではありません。

気層Cは、成層圏界面付近の高さです。

(d)は『正』

気層Dは対流圏です。

対流圏の熱バランスに関しては『放射対流平衡』と言う言葉があり、
対流圏の気温分布は、
 放射(太陽放射と地球放射)と
 対流が必要な要素です。

問題文と同じ内容ですから『正』です。

巻末に解説動画案内があります。

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問2

第54回気象予報士試験 一般知識 問2

正解はです。

気体の状態方程式を変形する

気体の状態方程式(一般気象学p40より)
pV=mRT m:質量
変形して
p=(m/V)RT
(m/V)は密度なので、ρ:密度 とすると
p=ρRT ρ:密度

p=ρRTに数値を代入する

ρ密度は、飽和水蒸気密度26g/m3の50%なので13g/m3

ρ=13(g/m3)=13/1000(kg/m3)
R=461(J/Kg・K)
T=27℃=(27+273=)300K 

p=13/1000(kg/m3)
 ×461(J/Kg・K)
 ×300K
=1800N/m2=1800Pa⇒18hPa

答えは 990hPa

全体が 1008hPa
水蒸気が 18hPa

だから、乾燥空気は 1008hPa-18hPa=990hPa

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問3

第54回気象予報士試験 一般知識 問3

正解はです。

通常のエマグラムの図と対比させるとこうなります。
A、B、Cそれぞれのポイントの意味を理解すれば、容易に解くことが出来ます。

(a)は『正』

未飽和の地上から飽和するまでの持ち上げです。

(b)は『正』

飽和していないので、混合比は変化しません。

(c)は『正』

相当温位は変化しません。

(d)は『誤』

自由対流高度に達した空気塊は、上向きの力(浮力)を受けますから、(d)は誤りです。

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問4

第54回気象予報士試験 一般知識 問4

正解はです。

点Aと点Bの温度風のホドグラフは下図のようになります。

正解は『②』

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問5

第54回気象予報士試験 一般知識 問5

正解はです。

(a)は『誤』

もや・霧・雲の発生という点から見て重要なのが吸湿性および水に溶けやすいエーロゾルである。(中略)

こうして吸湿性のよいエーロゾルは水蒸気を凝結させるための核(凝結核)の役割をする。『一般気象学 p84』

(b)は『誤』

冷たい空気ではなく、温かい空気が冷やされます。

(c)は『正』

文章通りです。

(d)は『正』

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問6

第54回気象予報士試験 一般知識 問6

正解はです。

(a)は『正』

0.3μmより波長が短い紫外線は、UV-BとUV-Cに含まれているので、成層圏で殆どが吸収されます。

(b)は『正』

雲は温室効果ガスのような働きをします。

(c)は『誤』

問題文とは逆で、大気の窓の波長は吸収されずに宇宙に放出されます。

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問7

第54回気象予報士試験 一般知識 問7

正解はです。

気象の問題というよりも、単純な算数です

上空の円柱形の体積が、地上のリング状に変形したときの幅を求めます。

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問8

第54回気象予報士試験 一般知識 問8

正解はです。

(a)は『正』

下図のように上層に切離低気圧が残ることがあります。

(b)は『誤』

南半球でもジェット気流の流れは、偏西風として西から東なので、北半球と同じく、気圧の谷の軸は西に傾いています。

(c)は『正』

寒冷低気圧の構造がよく知られています。

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問9

第54回気象予報士試験 一般知識 問9

正解はです。

(a)は『正』

問題文通りで正しいです。

(b)は『正』

↑↑↑↑↑↑重要な語呂合わせなので覚えておいてください。

台風のエネルギーの源は、水蒸気の潜熱です。

暖かい海面から蒸発した水蒸気は、蒸発熱を奪ったまま上空へ上っていきます。

上空で冷やされて、水滴(雲粒)に凝結するときに、凝結熱を発します。

(c)は『誤』

最大風速は、下図の赤いマークの辺り。
地上2000~4000m付近であり、それ以上高度が高いと風は弱まります。

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問10

第54回気象予報士試験 一般知識 問10

正解はです。

(a)は『正』

南極から北極に向かって、一方的な温度勾配になっています。

(b)は『正』

図は 2009 年 1 月 14 日の中部成層 圏の 10hPa の天気図(高度図)である。
北極域に低気圧があり、アリューシャン付近に高気 圧がある。このアリューシャン高気圧は冬にはほぼいつも見られる。

天気の科学(8) 『成層圏突然昇温』 山崎 孝治 (北海道大学 名誉教授 Koji Yamazaki) http://wwwoa.ees.hokudai.ac.jp/people/yamazaki/Lecture/tenki-8.pdf

(c)は『正』

対流圏のジェット気流は夏冬を問わず西風なので、成層圏の風が西風のときだけ伝搬が発生します。

(d)は『誤』

プラネタリー波の波長は1万km以上です。

動画解説のサンプル

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問11

第54回気象予報士試験 一般知識 問11

正解はです。

(a)は『正』

問題文通り、一部は植物や海洋に吸収されます。

(b)は『誤』

なんと、人為的排出量の約6割が大気中に貯留されているのです。

(c)は『正』

北半球の方が人口が多く工業生産活動が盛んなので、二酸化炭素排出量が多いのです。

(d)は『正』

夏は植物の光合成が盛んになるので、大気中の二酸化炭素濃度が減少します。

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問12

第54回気象予報士試験 一般知識 問12

正解はです。

(a)は『誤』

熱中症の注意喚起は気象業務ではありません。

(b)は『誤』

個人のホームページであっても天気予報を公開する場合は、予報業務の許可が必要です。

(c)は『誤』

自社だけの使用は公開には当たらないので、予報業務の許可は必要ありません。

(d)は『正』

桜の開花予想は気象業務ではありませんから、予報業務の許可は必要ありません。

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問13

第54回気象予報士試験 一般知識 問13

正解はです。

(a)は『誤』

気象業務法施行規則第十一条の二

予報業務の作業時間が1日8時間以下の場合は、2名以上の気象予報士を配置することになっています。

(b)は『誤』

(c)は『誤』

欠員の補充は、1ヶ月以内ではなく、2週間以内に行わなければなりません。

(d)は『正』

気象庁長官が認めた場合は、気象予報士の人数削減が可能です。

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問14

第54回気象予報士試験 一般知識 問14

正解はです。

(a)は『正』

気象業務法で最も厳しい処罰で、懲役3年以内、罰金100万円またはその両方が科せられる可能性があります。

(b)は『誤』

教育のための観測であれば、検定を受けなくても良い。

(c)は『正』

観測のための立ち入りを拒否すると30万円以下の罰金刑になります。

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問15

第54回気象予報士試験 一般知識 問15

正解はです。

災害対策基本法第5条災害対策基本法第60条からの抜粋です。

(a)は『基礎的な』

市町村は、基本理念にのつとり、基礎的な地方公共団体として、当該市町村の地域並びに当該市町村の住民の生命、身体及び財産を災害から保護するため、関係機関及び他の地方公共団体の協力を得て、当該市町村の地域に係る防災に関する計画を作成し、及び法令に基づきこれを実施する責務を有する

(b)は『地域防災計画』

上の条文参照

(c)は『立ち退きを居住者等に』

災害が発生し、又は発生するおそれがある場合において、人の生命又は身体を災害から保護し、その他災害の拡大を防止するため特に必要があると認めるときは、市町村長は、必要と認める地域の居住者等に対し、避難のための立退きを勧告し、及び急を要すると認めるときは、これらの者に対し、避難のための立退きを指示することができる。

(d)は『指示』

上の条文を参照

巻末

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