雪とあられはどう違う

雪とあられはどう違う


ばやしこさん(2014/01/04)からの質問です。

平成21回第2回(第33回)の一般知識の問5の(e)で、このような衝突がさらに進むと「あられ」が形成される、というのが答えになっているのですが、これは「雪片」でも問題ないように思えるのですが。

こんな問題です。
i33k05m
(a)は、飽和水蒸気圧が大きい『水』
(b)は、飽和水蒸気圧が小さい『氷』
(c)は、上の流れから『過冷却雲粒から氷晶』
(d)は、当然『凍結』
ここまでは、比較的簡単に分かると思います。

さて、(e)は、『雪片』か『あられ』か、悩ましいところですね。

ここまでの登場人物を整理しておきましょう。
・氷晶 ⇒ 固体です。
・過冷却雲粒 ⇒ 液体です。
・水蒸気 ⇒ 気体、つまりガスです。
・雪片 ⇒ 美しい六角形の結晶を作ります。
・あられ ⇒ 粒粒がくっついたもので、結晶構造はありません。

雪の結晶はこんなにきれいです。
misnow2あられは、粒粒がくっついただけで、結晶構造はありません。
miGraupeltal

雪片とあられの決定的な違いは、この結晶構造の有無と言っても良いくらいです。

何故、雪片には結晶構造が現れるのでしょうか。
それは、氷晶に 気体(水蒸気)が昇華凝結するからです。
雪片は、固体と気体からの生産物です。(上の昇華凝結がキーワードになります)

一方、あられには結晶構造はみられません。
あられは、固体と固体、又は固体と液体の衝突により粒と粒がくっついたものです。

このように、成り立ちがまったく違うので、容易に区別が出来ます。

さて、問題文をもう一度見直してみましょう。
前半と後半の2つの文章から出来ていますね。
前半の文章で重要なところは
水蒸気が過冷却雲粒から氷晶に輸送される」です。
気体(水蒸気)と固体(氷晶)によって作られるので、雪片のことだと理解できます。

後半はどうでしょうか。
「衝突時には過冷却雲粒氷晶に付着して成長する」
液体(過冷却雲粒)と固体(氷晶)が付着するので、あられだと理解できます。
このような理屈で(e)は『あられ』が正解になります。


『気象予報士受験者応援団』は気象予報士北上大が個人で運営しているサイトです。
「気象庁」および一般財団法人「気象業務支援センター」とは関係ありません。
記事中で使用している問題文は、一般財団法人「気象業務支援センター」に届けて了解を頂いております。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする