第41回気象予報士試験 実技1 問3(1)
丸囲み数字は機種によって文字化けするので、代わりに[1][2]の表示を使います。
暴風域は、風速25m/s以上の領域である。
台風の中心は、気圧が最も低地点とする。
この条件で、作図をすると、下のようになった。
進行方向前面の暴風域は1.41.6時間で、後方は1.61.4時間である。
(2014/7/24 ぱんぱかパンツさんの指摘で進行方向の誤りを訂正)
台風の速度は20ノットなので、それぞれの時間を距離に換算すると
・前面後面は、1.4hrx20ktx1.852km/NM=51.9km
・後面前面は、1.6hrx20ktx1.852km/NM=59.3km
になる。
半径は、大きい方をとって、四捨五入すると、答えは『60km』になる。
第41回気象予報士試験 実技1 問3(2)
この図の中心付近の降水分布の特徴を25字で述べよ。
特徴を列挙していみよう。
・降水域は円形に分布している
・中心付近(眼)には降水がない
・中心を取り囲む壁雲領域が最も降水量が強い
・東~北の降水が強く、南~西の降水が弱い
・南側はほとんど降水がない
こんなところだが、25字にまとめるとなると、ポイントを絞らなければならない。
「中心を取り囲むように円形に降水域が分布している。」(24字)
中心付近の壁雲の様子が表現できていない。
中心付近に限定して良いのなら、これでどうだろうか。
「降水のない台風中心を強い降水域が円形に囲んでいる。」(25字)
模範解答は「中心から北~東側に少し離れた眼の壁雲付近で強い。」(24字)
回答の要素は、すべて押さえてたつもりだが、この回答文は書けないなぁ。
最初の着眼点として、「円形」の要素を捨てちゃいけないでしょう。
専門用語として、『眼』と『壁雲』を書かせたかったのかもしれないが、この問題文からは伝わってこない。
第41回気象予報士試験 実技1 問3 模範解答