低気圧と等温線の関係についておしえてください

はじめに フォーラム めざてん掲示板1 低気圧と等温線の関係についておしえてください

  • このトピックには3件の返信、1人の参加者があり、最後に若狭により6年、 3ヶ月前に更新されました。
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    • #8167
      まめ太郎
      ゲスト

      低気圧は 「発生」→「発達」→「最盛期」→「衰退」とライフサイクルが変わります。
      このとき、850hPaの等温線はどうなるのでしょうか?
      「発生」で等温線が集中し始め、「発達」で寒気側に凸になり、そのまま「最盛期」から「衰退」に
      なるのでしょうか?

    • #8172
      ウルトラゾーン
      ゲスト

      低気圧は、熱帯低気圧や温帯低気圧、寒冷低気圧などいろいろありますが、「発生」→「発達」→「最盛期」→「衰退」とのことなのでおそらく温帯低気圧のことですよね。
      まめ太郎さん、こんばんは。
      「発生」で等温線が集中し始めとありますが、それは最も典型的な温帯低気圧のライフサイクルであって、気象関係の本などでよく使われる表現(技術評論社の本だけかな?)で「教科書的な」ってやつかと思います。
      低気圧は単に周囲より気圧が低い部分の事なので、必ずしも等温線が集中しているとは限りません(たぶん)。
      等温線が集中していると言う事は、前線がある(前線の定義。寒気と暖気が拮抗している)ということなので、前線を伴わない低気圧は等温線の集中が明確に見られないのではないでしょうか。
      (前線については梅雨前線が一部例外で、だいたい九州以西では等温線ではなく等相当温位(温度+水蒸気)の集中帯となります。)
      低気圧が発生しても、たとえば上層のトラフと結びつかずにそのまま消えてしまうものもあります。試験でも24時間後までは低気圧があったのに36時間後には天気図上でなくなってしまい、等温線の中に吸収されてしまうようなものもあります。
      梅雨前線については、最初に等相当温位の集中があり、そのうち一部がぐにゃっと屈曲して低気圧が発生したりします。
      なので、前線の集中が最初で、そこからから低気圧が発生する場合も、低気圧が最初で、そこから前線ができる場合もあるので、一概にどちらが先とは言えないものがあるのではないかと思います。

      以上を踏まえた上で、最も典型的な温帯低気圧の発生パターン?という事で、850hPaの等温線について考えると、等温線が集中→ 「発生」の可能性ありだが、風向風速や鉛直流、衛星画像などを総合考慮し、発生と判断。
      「発達」で寒気側に凸、全面(主に東側)で暖気移流で上昇流、後面(主に西側)で寒気移流で下降流が見られれば発達と判断?500hPaトラフとの間の軸の傾きや衛星画像のバルジなども参考にする。
      「最盛期」は暖気移流、寒気移流、鉛直流が更に顕著になり、500hPaトラフとの軸が鉛直
      「衰退」では寒気が低気圧の中心に向かってぐるっと南西から入り込んでくる。500hPaトラフとの軸は西に傾く。
      といった感じでしょうか?最後の方は適当になってしまいましたが(^_^;)
      衰退になったとしても、その後再び新たな上層のトラフと結びついて再発達というパターンなどもあるので、気が抜けません。
      うまく説明できてないところや、あやふやなところもあると思うのですが、こんなところで・・・
      なる

    • #8173
      門前小僧
      ゲスト

      まめ太郎さま

      背熱ながら、まだまだ勉強中の身ですが・・・。
      発生⇒集中、発達⇒寒気側に凸、という流れで見るならば、
      ・最盛期(閉塞ととらえて)⇒暖域、または暖気核ができる
      ・衰退期⇒平行状態に戻る
      という流れになるかと思います。

      「最盛期」については、もちろん寒気側に凸の状態でもありますが、
      下層が寒気に埋め尽くされることに伴い、
      上空に「暖域」が現れることが、特徴だと理解しています。
      ただし、最盛期=閉塞と解釈して正しいのか、少し自信がないところですが。

      今回の「爆弾低気圧」でも、閉塞前線が解析されるタイミングで、
      850hPaの低気圧中心上には「W」マークが現れていました。
      昨年のクリスマス前に千島近海で閉塞した低気圧の時は、
      まるで台風のように明確な暖気核が850hPa等温線上に現れていました。

      古久根さんの「復習の手引き」の第47回・実技2の29ページに
      この概念をイメージしやすい図と解説があります。

    • #8175
      若狭
      ゲスト

      まめ太郎様、門前小僧様、ウルトラゾーン様、前線解析は最も大事ですね。当方は、実技を中心に、からだで覚えるようにようにしています。例題として。平成28年大1回実技2問1。ここには、300hPa(これがでたら温帯低気圧)で強風軸、等高度線の解析、さらには低気圧の中心がでてきて、温帯低気圧のライフサイクル、発生期、発達期、最盛期、衰弱期を図1の設問にしたがって答えることになります。大陸では、ふたつの高気圧があり(大事です)、しかも閉塞前線がどっしり日本列島によこたわっています(古久根様によれば、その年は2013年で、1月25日から27日。なんか今の状況と同じような)。わかりやすい例題です。というように、例題で考える性格です。

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