たこやきさん、とおりさん、こんにちは。
低気圧のライフステージは大きく「発生」「発達」「最盛」「衰退」の四期に分けられて説明されています。ただ、厳密なステージ切り替わりのタイミングや数値的な定義があるものではありませんので、大まかな見分け方にります。
「発達」は、たこやきさんがお書きになってる通りだと思います。
「最盛期」については、<閉塞が始まっている><地上中心が上空のトラフの東側直前、または強風軸の直下か少し内側><地上中心付近に寒気が流入し始めている(閉塞が始まっていることと同義)>が目安と考えていいと思います。
「衰退」は、<地上中心が上空トラフの西側(トラフが東側)に位置するようになる><地上中心付近に寒気が広がっている>が判断材料です。
以上は、たいてのテキストには書かれていることだと思いますが、「なぜそうなのか」を理解しておくと、後々の勉強も進めやすくなると思います。
トラフが地上中心の西にあると、なぜ低気圧が「発達」するのか。トラフの東側は南西流場で、風速は加速する「発散域」です。ですので、地上付近から上昇してきた空気が上空で発散するので、上昇流が持続して、低気圧は発達します(出来ます)。
逆にトラフが地上中心の東にあると、上空の風は北東流場で、風速は減速する「収束域」ですので、上昇した空気の逃げ場がなくなり、上昇流が続かなくなり、低気圧は衰退します。
これが「なぜトラフとの位置関係で低気圧の盛衰が変わるのか」の説明になります(もちろん、これが全てではありませんが、気象予報士試験対策としては、充分だと思います)。
「最盛期」の判断材料としては、閉塞前線が記載されていない場合は、低気圧中心の上空に「寒気核」「寒気塊」があるかどうかも目安になります。850hPa、500hPaの天気図で参照すると、解析されていることもあります。閉塞のシグナルのひとつです。