風向と等圧線、密度差の関係

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    • #23971 返信
      kazz
      ゲスト

      教えて下さい。まず背景からご説明します。
       背景1.めざてんリンク集にもある「気象学の基礎」の8「高層天気図と風」の図8.2〜図8.4に関する説明は理解しました。ここでは、AとB地点があり、暖められたA地点の方が、等圧面の上に空気を乗せたまま膨らむため、B地点より気圧が上がるとのことです。Aが高圧部となり、A→Bに風が吹くと考えました。膨らむことによる断熱膨張は考慮してません。

       背景2.一方、一般的な海陸風の説明では暖められたA地点(陸)の方が空気密度が小さくなるため、A(陸)の方が、B(海)より気圧が低いと言ってます。つまりB→Aに風が吹きます。

       背景3.さらに総観規模では、下降気流は空気が押し付けられるためその地点(A)は高気圧であり、等圧線の数値から察するに高圧部から低圧部、つまりAから風が吹くと理解しています。

      【質問1】1と2と3は単独では理解しているつもりですが、1と2は同じ地点が暖められたのに、圧力の高低が逆になり、風向が矛盾しているのをどう関連つけて理解したら良いか不明です。
      【質問2】また、3は下降気流の断熱昇温により、気温上昇が起こりA地点は低密度となるため、外側からAに向かって風が吹くのでは?とも考えたりします。これは「下降気流による高圧部になることと、断熱昇温の低密度による低圧部となることの差し引きの結果、A地点が高気圧になっている」と解釈するものでしょうか。

      以上長文失礼しました。どなたかご教示頂けますと幸いです。

    • #24006 返信
      Prometheus
      ゲスト

      kazzさん:

      先ず質問1から。

      上空でA地点からB地点への水平流が生じるため、地表ではA地点の上空の気層の重さが減り、B地点では上空の気層の重さが増える。従って地表ではA地点よりもB地点の気圧が高くなり、B地点からA地点に向かって風が吹く。これはハドレー循環でも海陸風でも基本的に同じである。

      こういう説明では如何でしょう。

      なお、一般に上空の風と地上の風の向きや速度は必ずしも一致しません。端的な例として、台風の中心付近は地上では内向きに収束する風ですが、高層では外向きに発散する風になっています。

    • #24011 返信
      kazz
      ゲスト

      Prometheus様

      分かりやすいご説明有難うございます。
      理解していたつもりでしたが、明確に上空と地上を分けて考えておりませんでした。
      これで背の高い高気圧、背の低い高気圧の考え方とも結びつき、質問2も解決致しました。
      感謝致します。改めて有難うございました。

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