第41回気象予報士試験 実技2 問1(1)
[1]『東北東』、[2]『25』 下図の数値を読み取るだけの簡単な問題
[3]『総観』 半径800海里内で30~50ノットの強風が吹くと書いていることから、じょう乱の大きさの直径が1600海里である事がわかる。1600海里は、1.852倍して約3000kmで、2000kmを超えるので総観規模スケールである。
『メソアルファ・ベータ・ガンマは、千と百と十』の語呂合わせ呪文のアルファの範囲を超えていることを確認しておこう。
[4]この問題では「寒帯前線」がキーワードになっている。
寒冷前線と間違えないように。
寒帯前線とは、フェレル循環と極循環の境界に出来る上昇流面を指す言葉で、天気図に解析される寒冷前線とは違う。
寒帯前線の北側の場といえば『寒気』しかないだろう。
[5]が『バルジ』状を呈することは、比較的分かりやすいと思うが、[6]は分からなかった。
模範解答を見たら[6]つまりBの雲域は『渦』状を呈すると言うらしい。
[7][8][9][10] これは簡単だ。 下図の数値を読み取るだけ。
第41回気象予報士試験 実技2 問1(2)
[1]海水温を大雑把に色分けした図を見てみよう。
輪島付近の海水温は10℃、松江付近の海水温13℃である。
図4の(ア)の地表気温は3℃、(イ)の地表気温は1℃である。
いずれも、地表気温よりも海水温が高いので、海から水蒸気が供給されるために、下層が湿っているのである。
この状況を35字で示せば良い。
『海水表面温度が地表より高いので、海から水蒸気が供給されて下層が湿る。』(34字)と解答したら
模範解答は『海面水温が地上気温よりもかなり高く、海面から水蒸気が供給されるため。』(34字)
「かなり」という形容詞が足りないが、ほぼ満点の解答だろう。
[2]図4(ア)(イ)から読み取れば良い。
10の位が目算なので、どうかなと思ったが、模範解答と同じだった。
良かった。
[3]図上を用いてと言う条件から判断すると、衛星写真の雲の状況がポイントになるはずだ。
輪島と松江の赤外画像の下層雲の濃さに差があるようだ。
松江は:『(ア)』
根拠:
『輪島付近よりも松江付近の下層雲が明瞭に写っているので、湿潤層が厚い(ア)が松江である。』(43字)と解答した。これは、かなり自信があるがどうだろうか。
模範解答は『松江付近の方が明るくて雲頂高度が高いので、湿潤層の高度が高い(ア)の方が対応する。』(41字)
言いたいことはまったく同じだが、文章の出来は、北上大の文章の方が、意味がしっかり表現出来ていると思う。
自己満足\(^o^)/。
でも試験場でこの通り書けるかどうかが問題なんだよなぁ。
第41回気象予報士試験 実技2 問1(3)
まず、鹿児島と潮岬の場所を、図3下に書き込んで場所を確認しておこう。
鹿児島には、横長に伸びた水蒸気の帯がかかっているので、上層はやや湿っているはずだ。
これに対して、潮岬は暗域にあるので、上層が乾燥している。だから
鹿児島は:『(エ)』
根拠:
『潮岬は暗域にあるが、鹿児島には水蒸気の帯がかかっており上層がやや湿っている(ウ)である。』(44字)これも、結構よく書けたと思うのだが、
模範解答は『鹿児島付近は明域で上・中層が湿っているので、上・中層の湿数が小さい(エ)の方が対応する。』(44字)となっていた。
「上・中層」と「湿数」が重要な用語だとすれば、多少減点されるかもしれないが、主旨は同じことを言っている。(つもりだ)
模範解答
⇒次は『第41回実技2問2』