第41回気象予報士試験 実技2 問2


第41回気象予報士試験 実技2 問2(1)


[1] 24時間後の中心気圧は、992hPaから2本低圧側なので984hPa になるから、解答用紙に次のように記入すれば良い。
j41k2q21a同じく36時間後の中心気圧は、ごちゃごちゃして読み取りにくいが、1000hPaから低圧側に6本目と読めば1000-6*4=976hPaと簡単に判読できる。
解答用紙に次のように記入すれば良い。

j41k2q21b

[2] 12時間後と24時間後の500hPa 高度図に、地上低気圧と強風軸を書き込んだ図を並べてみる。
j41k2q21cj41k2q21d

この手の問題は、出題者が何を求めているのかが見えてこないと答えようがない。
一体何を聞きたいのだろうか。

低気圧の移動について:北上している
強風軸との位置関係は地上低気圧は、ほぼ強風軸上にある

これを35字で書くと
『低気圧Aは500hPa の強風軸付近にあり、その流れに沿って北上する。』(35字)
「強風軸上にある」と言い切るのはちょっと書き過ぎかなと思って、「強風軸付近」に変えてみた。
模範解答は『500hPa強風軸に接近しながら北上し、500hPa強風軸の下に進む。』(35字)となっていた。

なるほど、12時間後は、強風軸からやや外れているが、24時間後は真下に位置しているということか。
これは、分からないわ。
強風軸を描いてはみたものの、場所にそれほど自信があるわけじゃないし。

低気圧Aに関する高度場の変化:
あぁ、また苦手な『場』の問題だ。
上の2枚の図を見比べても、何を指摘したら良いのか分からない。

模範解答は、『地上低気圧の西側で低気圧が形成される。』だって。

[3] この問題は、何を言わんとしているのか、わたしには分かりません。
分かる方がいらっしゃったら、下のコメント欄に書き残してください。

模範解答で示された現象は確認できますので、合成図を示しておきます。
模範解答『500hPa強風軸の寒気側に北上し、500hPa面低気圧の直下に進む。』(35字)j41k2q21cj41k2q21dj41k2q21e


第41回気象予報士試験 実技2 問2(2)


前線解析の問題はあまり得意ではないのだが、与えられた条件で判断すれば、図10の等温線集中帯を利用するしかないだろう。
セオリーに従って、等温線集中帯の南縁に沿って寒冷前線を青で、温暖前線を赤で示した。
ほぼ、模範解答に近いのでホッとした。
実際の解答は、前線記号を記入しなければならない。
j41k2q22a温暖前線の位置を決めた根拠:『等温線集中帯の南縁付近』


第41回気象予報士試験 実技2 問2(3)


これは問2(1)と違って、非常に分かりやすい問題だ。
温帯低気圧が発達する条件は、下記であることはどの教科書に載っている基本中の基本。
進行方向前面=湿潤域、上昇流域、暖気移流
進行方向後面=乾燥域、下降流域、寒気移流
これらを確認する図が、図10の上下である。
j41k2q23a j41k2q23bこの結果、模範解答が導かれる。(解答略、下の模範解答を見てください)


第41回気象予報士試験 実技2 問2(4)


まず、気象警報の種類を確認しておこう。

全部で7つある。 ⇒ 7つ全部覚えていますか?
『暴暴大大、洪水で波高し』
暴風、暴風雪、大雨、大雪、洪水、波浪、高潮
この中から2つを選ぶ作業だ。

北海道や青森の気温が氷点下であることから、降水の型は雪になるので『大雨警報』と『洪水警報は』除外できる。
この気象条件では、『高潮』も関係ない。

暴風、暴風雪、大雨、大雪、洪水、波浪、高潮

残るは、『暴風』、『暴風雪』、『大雪』、『波浪』の4つだが、雪の被害が予想できるので
『大雪警報』『暴風雪警報』『波浪警報』を選んだ。

これで正解なのだが、北上大は選択しなかったが、『暴風警報』がダメな理由が分からない。

ま、正解したからイッカ。


模範解答

j41k2a2

j41k2a2bj41k2a2c

⇒次は『第41回実技2問3』

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