第43回気象予報士試験 実技1 問5(1)
丸囲み数字は、機種によっては文字化けするので[1][2]を使います。
[1]「暴風」 [2]「高波」 [3]「暴風雪」
ここには、気象警報の用語を使うのが常套手段です。
気象警報は7種類あります。
逆の表現をすれば、7種類しかないのでちゃんと覚えておきましょう。
- 暴風警報
- 暴風雪警報
- 大雨警報
- 大雪警報
- 洪水警報
- 波浪警報
- 高潮警報
応援呪文で、「茫々大々洪水で波高し」とおぼえてください。
文脈から[3]は「暴風雪」で間違いないでしょう。
さて、[1]と[2]ですが、風と雨と波が予想されます。
一つは「暴風」でしょうね。
で、もう一つは「大雨」か「波浪」か「高潮」か迷います。
実は、この後の問5(3)で、高潮を災害として予想しているので、「高潮」を選ぶのが妥当かなと思っていましたが、模範解答は予想もしなかった「高波」でした。
うーん、これは、私には出てこない発想でした。
[4]は「327」
図12を見ると、九州南部をかすっている等相当温位線が327Kであることが分かる。
[5]「暖湿」 これは分かりませんでした。
「~~流」と問われて、「暖気移流」しか思いつかなかった。
[6]「67」 これは簡単でしたね。
図6下から、前12時間予想水量の数値を読み取ればよいのです。
[7]「竜巻」
これは、文の流れから理屈抜きで『竜巻』を思い浮かべるでしょう。
[8]「融雪」 土砂災害を引き起こす要素とすれば地中に染みこむ水ですから、大雨を取られたら、残るのは「雪解け水」と言う発想になるはず。季節的にも、4月ならそういう時期です。
[9]「吹き寄せ」 台風でもお馴染みの高潮の要素なので、即答して欲しい問題です。
第43回気象予報士試験 実技1 問5(2)
着雪被害が起こる温度は、「イ:-2℃~2℃」です。
低温過ぎると粉雪状になってくっつきにくくなります。
逆に2℃以上に気温が高くなると、雪が溶けてしまいます。
各時刻の地上気温を計算します。
上の表で求めた地上気温から判断して、着雪に注意が必要な時間帯は、
「36時間後から48時間後にかけて」となります。
なお、参照した図は次の通りです。
850hPaの気温
地上気圧
第43回気象予報士試験 実技1 問5(3)
問題の設定条件から
吸い上げ効果+吹き寄せ効果=150cm です。
吸い上げ効果は、(1,013hPa-963hPa)=50hPa⇒50cm
語呂合わせ呪文参照:ヘクトは水柱1センチ、空気は千倍10メートル
だから、吹き寄せ効果は、
150cm-50cm=「100cm」になります。
吹き寄せ効果は、風速の2乗に比例するので、
20m/sで100cmだから
26m/sなら100cmx(26/20)2=170cm になります。
973hPaの吸い上げ効果は、1,013-973=40cm なので、
求める潮位変化は、170cm+40cm=「210cm」となります。
動画解説
動画解説もご覧ください。
1.5倍速に編集していますので早口です。
模範解答