一般知識第26回 問7についてご教示ください。

はじめに フォーラム めざてん掲示板1 一般知識第26回 問7についてご教示ください。

  • このトピックには2件の返信、2人の参加者があり、最後にtyにより3年、 11ヶ月前に更新されました。
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    • #14862
      ty
      ゲスト

      湿潤空気塊が断熱的に地上A~山頂~地上B を往復するという問題なのですが、
      「降水時(往路)は温位が上昇し、雲が発生するだけで降水しないとき(復路)は温位は変化しない。」というのがよくわかりません。

      雲が発生しただけでも凝結熱が発生し、温位はその分上昇するのではと思うのですが、雲が蒸発する際の気化熱で温位がもとの値にまで下がるということでしょうか。
      また、なぜぴったり同じ値に戻る(Θ2=Θ3)とわかるのでのでしょうか?

      特に復路の場合にエマグラム上でどのような動きになるのかご教示くださいませんでしょうか。

    • #14869
      北上大
      キーマスター

      tyさん、こんばんは。

      >降水時(往路)は温位が上昇し
      降水することによって水分が計算系の外に出てしまうので、凝結熱相当の温位が上昇します。

      >雲が発生するだけで降水しないとき(復路)は温位は変化しない。
      >雲が蒸発する際の気化熱で温位がもとの値にまで下がるということでしょうか。
      そのとおりです。
      気化熱と凝結熱は同エネルギー量ですから、いわゆる『行って来い』で元に戻ります。

      >なぜぴったり同じ値に戻る(Θ2=Θ3)とわかるのでのでしょうか?
      雲を発生させた凝結熱が、雲の蒸発によって同量のエネルギーが打ち消されます。
      だから、何もなかったことと同じなのです。

      >特に復路の場合にエマグラム上でどのような動きになるのか
      点Bから乾燥断熱線に沿って上昇し、飽和に達したら、雲を発生させながら湿潤断熱線に沿って上昇して、山頂の高度まで上昇します。
      山頂からは全く同じラインを逆に下って、点Aに到達します。
      点Bと点Aはエマグラム上では同じ位置になりますので、同じルートを往復することになります。

      エマグラム作図に時間がかかるので、出来たら後日ここに掲示します。

    • #14870
      ty
      ゲスト

      北上大さま
      詳細に教えていただき、どうもありがとうございます。
      「山頂からは全く同じラインを逆に下って、点Aに到達します。」というのがイメージできておりませんでした。
      復路の山頂からは湿潤断熱線上→乾燥断熱線を戻るのでなく、湿潤線と乾燥線の間(飽和度100%未満)のルートで戻ってくるのではと錯覚しておりました。
      発生した雲をすべて蒸発させるまで、飽和を維持するのですね。
      どうもありがとうございました。
      今後ともよろしくお願いいたします。

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