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ひげゲスト
すみません、教えていただきたいことがあります。
地上気温が2から3℃と同じでも相対湿度が低い方が雪になりやすいとあり、その理由として乾燥しているほど、雪片表面から昇華しやすく、昇華していく水蒸気が雪片から潜熱を吸収するため、雪片自体は低温のまま落下するためとあります。雪片が水蒸気に昇華する際に潜熱を奪うのは、雪片からであって大気から潜熱を吸収するわけではないのでしょうか?大気から潜熱を吸収するため大気が冷やされて雪がとけにくくなると思っていたのですが、この解釈はまちがいでしょうか。一般気象学の積乱雲の発達段階の特徴のところで、落下中の氷粒子が0℃高度を通過する際に融解して空気を冷やすとの記載があったので、大気から潜熱を吸収すると解釈していました。これについても氷の表面から水に融解する際に氷から潜熱を吸収して氷は低温のままとなり、氷が周りの空気を冷やすということになるのでしょうか
考えていてもよくわからなくなってきたので、ご教授いただけると幸いです。 -
ヒデゲスト
融解や蒸発に必要な潜熱の一番初めの供給元は周りの空気であり、その熱が氷や雪に伝わり相変化すると考えればよい。
●「昇華していく水蒸気が雪片から潜熱を吸収するため、雪片自体は低温のまま落下するため」は間違っていない。雪片から熱を吸収し水蒸気になればその熱は大気から雪片に供給されるだろうから大気の温度は下がり雪片の温度は維持される。水蒸気は熱を雪片からもらい、雪片は熱を大気からもらう。
●「大気から潜熱を吸収するため大気が冷やされて雪がとけにくくなる」は間違っていない。大気は雪に熱を与えるため大気の温度が下がり、その熱で雪が水蒸気になれば、雪の温度は上がらない。
●「落下中の氷粒子が0℃高度を通過する際に融解して空気を冷やす」は間違っていない。空気は氷が融解するために必要な熱を与えるため冷える。
●「氷の表面から水に融解する際に氷から潜熱を吸収して氷は低温のままとなり、氷が周りの空気を冷やす」は間違っていない。氷から水になるための熱は氷から吸収されるが、その熱は氷に周りの空気から与えられるため空気は冷える。 -
ひげゲスト
ヒデ様
ご回答ありがとうございます。
氷や雪は大気から熱を吸収していて、水蒸気は氷や雪から潜熱を吸収するので、大気は冷やされ、氷や雪の熱の収支は±0のような形になり、氷や雪の温度は低温のまま維持されるということですね。
大変勉強になりました。ありがとうございました。 -
ミラーゲスト
雪(氷粒子)が周囲の空気から熱伝導で受け取る顕熱が、粒子の表面から水が昇華蒸発するさいに粒子から奪う潜熱、を上回ると雪が融解します。空気が乾燥していると昇華蒸発が起きやすく、それによる冷却も強まるため、融解しにくくなります。
以上は、名著一般気象学P98の記載を要約したものです。これで理解できない方はいない明解な記述です。
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