前線解析について~どこまで伸ばせば良いか~

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    • #23067 返信
      saya
      ゲスト

      ここ最近、連日でお聞きしてしまっています。ごめんなさい。
      前線解析の練習をしているのですが、どこまで伸ばせばよいのかわかりません。
      何か目安はあるのでしょうか?
      教えていただけると幸いです。

    • #23594 返信
      Prometheus
      ゲスト

      1.どこまで引くか?
      統一的・客観的な基準があれば楽ですが、過去・現在の受験者は(自分も含め)誰もがモヤモヤしていると思います。過去問や例題の解説を参考に練習を重ねて下さい……と言っては身も蓋もないので少し解説します。

      2.手掛かりは?
      ザッと思い浮かんだところですが、

      相当温位などの変化(不連続性)
      ・等相当温位線及び等温線の混み具合
      ・等圧線の折曲がり
      大気の水平・鉛直流れ
      ・風のシア
      ・上昇流
      ・渦度
      大気の湿潤
      ・湿潤域(湿数)
      ・降水の有無
      ・衛星の雲画像(下層の対流雲)

      あたりでしょうか(他にもあると思うのでテキストなどで確認・整理しておいて下さい)。これらに基づき総合的に「ここに前線があったとすると前面と後面で大気の状態に不連続性があるか」と考えて決めることになるのではないでしょうか。

      3.出題者の意図を忖度(憶測?)する
      ここまでは一般論ですが、実技試験で「どの図を参照して」と指定される場合があるので要注意です。このときの解答は指定以外の図を根拠にしてはいけません(横目で見る程度は可)。例えば、問題によって風のシアーでは東経130度より西でも不連続性があるが、等相当温位線の混み方が132度位が西端、衛星画像ではまた状況は異なる……というケースもあり得ます。解答例や解説が納得できないのは指定以外の図を見ている場合もあると思います。

      私見ですが、出題範囲が過去1年程の天気図という限られた中、根拠が明確で解答にぶれが出ず公平な採点が可能な「教科書的」問題を作るためには、こういう縛りを設けないといけないケースが出てくるのだと思います。あるいは、複数の図の微妙な違いに折合いをつけるのは、材料が限られていることや試験という事を考えると高度過ぎるということかもしれません。

      4.参考資料
      アカデミック・プロレベルの話は、

      気象庁|量的予報技術資料(予報技術研修テキスト)
      ttps://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/yohkens/yohkens.html

      の中で、第24巻だと第5章、あるいは第23巻だと第4章。読んでみて難しければ無理せず別のテキストなどで学習や問題演習を行ってから、改めて読んでみて下さい。少しでも分かるようになっていたら、しめたものです。

      試験対策向けの話としては、

      ラシ゛オっほ゜いTV!133(寒い夜は…前線解析について考えてみませんか?) – YouTube
      ttps://www.youtube.com/watch?v=50NrhxImgyA

      あたりも参考になるでしょう。

    • #23613 返信
      saya
      ゲスト

      Prometheus様、お返事ありがとうございます!
      過去問や演習問題を教えていただいたことを意識して解きたいと思います。
      頑張ります!
      ありがとうございました!

    • #23588 返信
      Prometheus
      ゲスト

      1.どこまで引くか?
      統一的・客観的な基準があれば楽なんですが、現在・過去の受験者は誰もがモヤモヤしていると思います。過去問やオリジナル問題の解説を参考に練習を重ねて下さいと言う他ありません……と言ってしまっては身も蓋もないので、蛇足を承知で少し解説します。

      2.手掛かりは?
      ザッと思い浮かんだところですが、

      相当温位などの変化(不連続性)
      ・等相当温位線及び等温線の混み具合
      ・等圧線の折曲がり
      大気の水平・鉛直流れ
      ・風のシア
      ・上昇流
      ・渦度
      大気の湿潤
      ・湿潤域(湿数)
      ・降水の有無
      ・衛星の雲画像(下層の対流雲)

      あたりに基づいて判断することになるでしょう(他にもあるかもしれないのでテキストなどで確認・整理しておいて下さい)。これらを総合的に「ここに前線があったとすると前面と後面で大気の状態に不連続性があるか」と考えて決めることになるのではないでしょうか。

      3.出題者の立場を想像する
      ここまでは一般論ですが、実技試験で「どの図を参照して」と指定される場合は要注意です。このときの解答は指定以外の図を根拠にしてはいけません(横目で見る程度は可)。問題によっては、風のシアーでは東経130度より西でも不連続性があるが、等相当温位線の混み方が132度位が西端、衛星画像ではまた状況は異なる……というケースもあり得ます。

      私見ですが、出題範囲が過去1年程の天気図という限られた中、根拠が明確で解答にぶれが出ず公平な採点が可能な「教科書的」問題を作らざるを得ないためには、こういう制約が出てくると思います。また、複数の図の微妙な違いに折合いをつけて結論を出すのは、与えられた材料が限られており試験という場では高度な作業なのかもしれません。

      4.参考資料
      アカデミック・プロレベルの話は、

      気象庁|量的予報技術資料(予報技術研修テキスト)
      https://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/yohkens/yohkens.html

      の中で、第24巻だと第5章、あるいは第23巻だと第4章。読んでみて難しくてもあきらめず、暫く別のテキストなどで学習や問題演習を行ってから、改めて読んでみて下さい。少しでも分かるようになったら、しめたものです。

      試験対策向けの話としては、

      ラシ゛オっほ゜いTV!133(寒い夜は…前線解析について考えてみませんか?) – YouTube

      あたりも参考になります。

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