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北上大
キーマスター管理人です。
2025年10月10日に第64回気象予報士試験の結果が発表されます。
合格された方の嬉しい声を聞かせてください。次のような情報を入れてくださると、これから受験される人たちにとってとても参考になりますので、可能な範囲で結構ですので、体験記を残してください。
自分と似た状況の方の合格体験記は、これから受験する人にとって大きな力になるのでよろしくご協力をお願いします。==========
合格までの受験回数
今回の受験科目
年齢(40代とか50代とか)
性別
お仕事
学習環境
これまでの学習状況
これから受験する人へのアドバイス。
いろいろ気づいたことなど。
==========後日、ブログやサイト、公開可能なSNSなどを作成された場合に、URLをご連絡ください。
合格者の声欄にてリンクを紹介します。 -
mesomeso
ゲスト合格しました。
合格までの受験回数:3回(1回目:記念受験、2回目:学科両方合格、3回目:実技合格)
今回の受験科目:実技
年齢:20代
性別:男
お仕事:学生
学習環境:図書館、家、カフェ
これまでの学習状況:第63回で学科を2ヶ月ほど、実技を1か月ほど勉強。第64回は大学の期末試験後、勉強開始し、主に2週間、過去問を演習。実技の過去問は第63回~第53回分、計22回分。特にスクールなどは利用していません。
これから受験する人へのアドバイス:何をアドバイスすればいいのか分かりませんが、勉強する上で意識したことや思ったことを何個か挙げておきます。
①実技の戦略について
試験ごとにボーダーは異なりますが、概ね70点取れれば合格できると思います。70点は一見高いようにいえますが、逆に言うと、実技1つ30点分は間違えても合格できると考えました。だったら、毎回演習のたびに、間違えてはいけないところ、ここは捨てていいところの判断が自分の中で確立していくと思います。実技試験はすべて解かないと受からないなんてことはないです。別に合格点さえ取れればいいのです。
私の間違えてはいけないところ、捨てていいところは何個か挙げます。
間違えてはいけないところ:問1などの小さい小問、配点が3.4程度の記述、ここで間違えたら後々の問題に影響を及ぼすもの(前線解析、トラフ解析、前線通過の時刻)
捨てていいところ:ここで間違えても後々の問題に影響を及ぼさないもの、長い文章を求められる記述
です。
しかし捨てていいところは、当たり前ですが、何かしら埋めます。また長い文章を求められる記述は数値等が入ると、案外短いものもあるので、それは解かなければなりません。基本的に長いものは難しいものが多かったので、要点のみ抑えて、部分点狙いで記述してました。この記述のときには、矛盾することを記述すると0点なので、記述が足りなかったら、無難なことをかいて埋めました。逆に、矛盾しておらず、センターの解答とは違うが合っていることは減点されないと考えていました。減点する余地のないような解答を作成することを心掛けていました。
実技の自分の解答もセンターの回答も見てないので実際はどうかわかりませんが、私は実技175~80点、実技265点程度だったと思ってます。
②掲示板を活用しよう!!
学科、実技を解いているときに、分からないところ、採点基準が微妙なところ等、必ずあると思います。それを掲示板で質問しましょう。わざわざ、北上さんがこんな素晴らしい場を用意していただいているのに、使わない手はありません。しかし、質問は質問者の能力も試されることを知っておいてください。例えば、「○○が分かりません。教えてください」と質問するのでは何も意味がないと思います。質問するときには、まず何の問題が、自分はどこまで考えたのか、そしてどの点がわからないのか、さらに分からない点の自分の解釈等、述べるといいと思います。
回答者に関して、回答者は完璧に答えないといけないというわけではないと思います。間違ってても良いと思うので、回答者なりの解答を言語化して説明してあげればいいと思います。回答するときには、案外自分も全然理解できていないことに気が付けると思います。つまり、回答者も勉強できるわけです。
質問者回答者、ともに様々な視点を持ち、考えを持ち、自分の意見を発することが良いと思います。
③最近の傾向と過去問の演習の態度
最近、試験に対する文句を言っている方が見受けられます。今回の試験でいえば、一般問6や実技2の大気潮汐などです。一般問6に関しては、温度風等々きちんと理解していれば、間違えなかったと思います。また、大気潮汐に関しては、気圧の周期的な変動の1つであり、有名な現象であると思います。私が言いたいことは、知らないことが出てきたら、謙虚に粘り強く、分かるまで勉強するということです。試験で受かるためには、別に捨てても良いような問題ですし、きちんと得点しないといけないところを落とさなければ、合格できると思います。また演習の時から、知らないことがでたら、どのように対処するのかという対策は常日頃からしていればいいのです。過去問を演習する理由の1つとして、試験に慣れることだと思いますが、それは試験の出題形式に慣れるだけでなく、どんな問題に対しても精神を安定させて解けるように慣れることでもあると思います。
気がついたこと:②の掲示板に関してですが、たくさんの人が質問したことは、先人たちの努力の山だと思います。ですが、少々検索して、自分の問に対してひっかけることは少し難しかったです。探すのも少々めんどくさいです。これは私はなんとなく思ったことですが、掲示板に(掲示板じゃなくてもいいと思いますが)第64回実技1、第64回実技2、第63回実技1、…と枠を作り、第64回実技1の質問はそこの枠に質問する等すれば、新しく気象予報士試験を勉強する人が見つけやすく、また解き終わった後に、皆がどのような点で分からなく、質問していたのか、また採点基準等の質問など、様々な視点が持てるようになり、勉強がしやすくなるなと思いました。以上がアドバイスとしてぱっと思いついたことです。
私が特に強調したいことは、
・試験に対して、どのように取り組むのかきちんと考えること
・掲示板使おう!!
・現象に対して、言語化し、理解すること
です。
合格率が低く、難しい試験ですが、皆さんもいつかは受かると思ってます。頑張ってください!
私も時間があるときには、掲示板の質問には答えたいと思っているので、じゃんじゃん質問してください。
また、北上さん、過去問や掲示板の提供に関して非常に助かりました。ありがとうございました。捕捉
私の点数偏移も載せておきます。
受験年度、実技1点数、実技2点数、合否
第63回、51、61、否
第61回、75、65、合
第60回、85、64、合
第59回、80、52、合
第58回、53、59、否
第57回、55、59、否
第56回、53、62、否
第55回、57、57、否
第54回、82、66、合
第61回、87、61、合
第53回、67、73、合以上
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らし
ゲスト==========
合格までの受験回数 8回
今回の受験科目 専門+実技
年齢(40代とか50代とか)60代
性別 男
お仕事 公務員退職後の会社員
学習環境 独学
これまでの学習状況 10年以上前に一時期ハレックスの通信添削を受けた以外は、空き時間に独学
==========
「やっちまった」と思って試験翌日から勉強をしていましたが、まさかの合格に驚きました。自己採点では実技合計で100点もないと踏んでいましたが、意外と記述で書けていたということだと思われます。
10年以上前に仕事の合間を縫って勉強して受験し、初回で合格したと思いましたが、なぜか不合格。以後も5回受験し、1回を除いてはいけたんじゃないかと思いながらも6回連続実技で不合格。仕事も多忙だったし、相性も悪い試験だと思って諦めることにしました。鉄板の教科書がなく、何をどうすれば合格するかもよくわからないので一時期ハレックスの添削を受けましたが。これもあまりしっくりこず、添削のコメントには毎回「字が読みにくい」と書かれたので、もしや悪筆で落とされているのではないかと、試験当日は字の方にも気を使わないといけないのもストレスでした。
セミリタイア後に少し時間ができたので、10年ぶりに1月に試験を受けましたが、専門試験のひっかけにまんまと引っ掛かり、初めて学科を落とすという失態を犯し、今回の受験でした。これまでの受験の中でも手ごたえのない方で、もうほとんどやり尽くした感があって今後何をしたらいいのかと最近は思い始めていたので、合格で本当に安堵しました。めざてんさんには本当にお世話になりました。オアシス、駆け込み寺…いろいろな意味で皆が行き着くサイトだと思います。体に御留意の上、これからも受験者の心のよりどころであられるようお願いします。 -
madamada
ゲスト合格までの受験回数 2回
今回の受験科目 実技のみ
年齢 20代後半
性別 男
お仕事 会社員
学習環境 自習室実技1はなんとなく行けた感じがしましたが、2の方は捨てた問題も目立ち手応えがなく、合格は期待していませんでした(試験終了後は現実逃避していました)。
学科にしても、実技にしても北上さんがどこかでおっしゃっていた「過去問10年分を5周」を実践して受かった印象です。
実技は試験1ヶ月前ぐらいまで時間内に解けてもギリギリで焦っていましたが、本番では何故か1,2ともに見直しの5分が発生しました。(この時間何?早く解きすぎ?と不安になりました。)
練習量の大切さ、過去問研究の大切さはこのめざてんで学びました。あリがとうございました。 -
maron
ゲスト【合格までの受験回数】 3回
【今回の受験科目】 一般、専門、実技
【年齢】 30代
【性別】 女性
【仕事】 主婦
【学習環境】 図書館、家、地域のフリースペース
【これまでの学習状況】
2024年2月に独学で気象予報士試験の勉強を開始し、1年半の勉強の末に合格しました。
①初期: 参考書を読み込み、ノートにまとめることで基本を習得しました。
②学習方法の転換点: 最初の試験不合格後、ネット検索の際に「めざてんサイト」と出会い、メール配信サービス、過去問閲覧の利用を開始しました。
③過去問中心: 過去問演習に重点を置き、間違えた問題の知識定着を徹底。解答が合っているかだけでなく、正誤の理由を一つ一つ説明できるレベルまで深く学習しました。実技も学科同様、過去問と「めざてんサイト」の解説で対策しました。【合格者からのアドバイス】
正直、実技は今回撃沈したと思っており、次に向けて再始動していたくらいで、きっとボーダーすれすれの合格だと思いますので、アドバイスをするというのはおこがましい限りで恐縮ですが….◆学科試験:
過去問を可能な限り多く解き、繰り返し演習することが重要です。(10年分を5周は必須)
正解した問題でも、選択肢の一つ一つについて「なぜ正しいのか、なぜ誤っているのか」を説明できるまで理解を深めることが大切です。同じような問題が文章を少しずつ変化されながら出題されています!◆実技試験:
記述問題では問われたこと以外は記述せず、文末表現(例:解析する、予想する、〇〇警報など)、単位など、に細心の注意を払いました。
過去問演習をする際に、記述問題では、解答用紙の左の余白に書くべき項目や文末をあらかじめメモしておくと、抜け漏れ防止に役立ちますし、見直しや自分の癖を確認する上でも便利でした!◆ノウハウの積極的活用
「ノットものさし」、「コンパスに赤ペン」、「問題用紙ひっぺがし方式」というような、問題を効率に解くためにおすすめされた方法や文房具などを過去問演習で試してみて、効率的に解答できるようであればどんどん取り入れていくことです!———————
1に過去問、2に過去問、
3、4がなくて、5に過去問!
北上さん、多岐に渡るノウハウのご提供ありがとうございました。深く感謝申し上げます。
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森川隆
ゲスト合格までの受験回数:7回
今回の受験科目:専門、実技
年齢:70代
性別:男性
お仕事:なし
学習環境:自宅で「めざてん」+独学
これまでの学習状況
・技術職の会社員を退職後に独学で勉強開始(北上様と似た状況のようで、勇気づけられた)
・「気象予報士かんたん合格テキスト」で勉強していたがなかなか実際の問題が解けるレベルにならない。
そこで見つけたのがこの「めざてん」サイト。北上様のわかりやすい解説にずいぶん助けられた。
「めざてん」がなければおそらく途中で挫折していただろうと思う。
それと加齢に伴う記憶力の低下にも悩まされた。これから受験する人へのアドバイス
過去問を勉強すること、一度やって間違ったところを間違わなくなるまで何回も見直すということを
愚直に繰り返して、最終的に過去問は満点がとれるというレベルになるのが理想。
前述のように、私の場合は「めざてん」がとても参考になった。北上様 本当にありがとうございました。
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のり
ゲスト==========
合格までの受験回数 4回
1回目 一般 × 専門 〇 実技 ×
2回目 一般 〇 専門 免除 実技 ×
3回目 一般 免除 専門 免除 実技 ×
4回目 一般 免除 専門 〇 実技 〇
今回の受験科目
年齢 40代
性別 男
お仕事 会社員(気象とは関係なし)
学習環境 図書館 自習室 カフェ 自宅 電車・路上(通勤途中)
飽きやすいので同じ場所がなるべく連続しないように、随時場所を変えながらリフレッシュして勉強していました。
自習室は月単位で2か所試してみましたが、コストのもとを取らなきゃと考えすぎたせいか、滞在時間の割にはあまりはかどらなかったような気がしています。短期間で解約しました。
朝夜の通勤時間に音声で苦手分野を復習していました。試験前3か月くらいは毎日聞いていたと思います。これまでの学習状況 めざメール、通信講座2社、模試、夏期講習、参考書(一般気象学、よくわかる気象学、ユーキャン一問一答)、メルマガ、X
朝はなるべく少しでも勉強できるように努めました。朝勉強しないと一日を無駄にした気がして、仕事終わりの夜もなんだか気分がのらず勉強がはかどらない悪循環に陥ることが多かったです。朝・夜の通勤時は音声教材を利用して、学科範囲の復習を何週も行いました。路上なので集中しすぎないように音声を小さめにして安全を図った方がよいと思います。飽きやすく、勉強内容や勉強場所を長時間固定化できないため、勉強場所や内容を頻繁に変えていました。ただ、気象予報士試験は一般の法規、専門の精度評価あたりを除いてはすべての分野がなんかしら関連していることが多いので、それほど的はずれな勉強法ではないと思いますが、落ち着いて腰を据えて学びたい人には向かない勉強法かもしれません。
学習教材もめざメールはもちろん、SNSやネットで見つけた先生・業者のコンテンツはだいたい目を通して一度は実際に利用してそれぞれの良いところを覚えやすい説明を吸収していました。
コストは確かにかかるのですが、性格的に長期間は勉強できないなと思ったので時間をお金で買う戦略でした。
これから受験する人へのアドバイス。
他のスレッドにも同様のことが書いてあった気がしますが、プリンターは必須かと思います。理屈で理解した気になっても、実際の紙に早く・正確に線を描いたり読み取ったりするのには数多くの反復練習が必要になると思うからです。そのためには何度も印刷して手を動かして書いてみるといった作業が重要になります。私は最初コストを節約して、PCの画像編集機能などで練習していたのですが、実際の手を動かすという動作を体に覚えこませることが重要だと思いました。(試していないですがタブレットのペン機能だとOKかもしれません)
いろいろ気づいたことなど。
覚えることがとにかく多いので、細切れ時間を見つけてひたすら反復学習をする必要があるかなと思います。気分が乗らないときは10秒でも本を見るといった形で、日々の中に学習をしみ込ませていました。
私は、呑み込みが悪い方なので、暗記力・理解力の強い方はそこまで気にする必要はないかもしれません。
他の合格者の方では過去問を10年分、5周くらいされている方が多いようですが、私は学科については5年分を2周、実技は5年分を4周(回によっては3周)くらいしか時間を取ることができませんでした。
その分一つ一つの問題の理解を深めるように努力したつもりです。最後になりましたが、北上様
めざメールの定期配信とその中の日常の一コマ(ほっとできました)、過去問の解説動画・ピンポイントに要点を絞った動画などとても学習の手助けになりました。
本当にありがとうございました。
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わかにゃん
ゲスト合格までの受験回数 5回
1回目 全落ち
試験会場の雰囲気味わいの記念受験
2回目 専門のみ合格
3回目 一般合格 実技不合格
4回目 学科免除 実技不合格今回の受験科目 専門 実技
年齢 50代 ちなみに58歳
性別 女性
お仕事 製造業の生産管理部門
学習環境 ひたすら自宅
これまでの学習状況
始めはユーキャンの通信教育。受験4回目まではユーキャンのテキストと過去問でひたすら勉強。行き詰まり、ネットに何かないかと調べているうちに、めざてんさんと瀬戸信行さんのアメブロに行きつき、2つを行き来しながらひたすら過去問と格闘。主語述語、過去形と未来形など、テキストの過去問解説では内容の解説はあってもテクニックの解説はなく、模範解答が未来形で自分の解答が過去形なのがだめであることすら気にしていなかったので目からウロコ。ノットものさしやキロメートルものさし、語呂合わせ等、めざてんで教わったことが本当に時間との勝負を優位にしてくれました。これから受験する人へのアドバイス。
私もアドバイスなんておこがましくて恐縮ですが。
まず、初めて受験する人、今回は学科だけみたいに思っている人へ。試験当日は必ず実技2まで会場にいて雰囲気や空気感を体験しましょう。学科とは全然違うと思います。
学科の勉強は、過去問を解く際、正誤の誤を正しいものに置き換えてそこまで合っていたものを正解とするといいと思います。たまたま合っているを放置すると実技でも痛い目を見ます。
実技はやはりめざてんの過去問動画が最高の解説だと思います。自分の解答と模範解答、北上大先生の解答に対して思うことの本音?を比べていくと、やがて模範解答に近い答えが書けるようになると思います。いろいろ気づいたことなど。
実技に関して。私は本になっている過去問ではじめのうち解答もノートに書いたりしていましたが、解答用紙に慣れるのも大事だと思うので、なるべく問題も図表も解答用紙も印刷して直接書き込みながらやってみる、図表を切り離してバラバラにしたほうがやりやすいのか、問題は切り取り線がないけどそちらを切って図表は束のままのほうがやりやすいか人によってあると思うので自分はどちらが向いているか試しておくことをお勧めします。10枚もある資料を全部破いて作業していると順番がクシャクシャになって、ほしい図表が紛れてしまう時があり、その図表を探すのも時間の無駄になります。私は結局図表を切り離しましたが、あれっあれっと図表探しをしてしまいました。また過去問印刷ですが普通に印刷すると北上大先生のおっしゃる通り、北緯30°〜40°の長さが40㎜より短くなりますが、印刷設定で『実際のサイズ』と選択できる機種だと40㎜でできます。
あと、他会場はわかりませんが東京の場合、試験会場が大学の時、本当に机の奥行きが狭いです。A4の用紙を置くとその上が5センチくらいしか空きませんので問題、図表、解答用紙を横に並べるしかありません。8月の試験は大学の場合が多いので、東京で受験する方は家等でも敢えて狭い環境で試しておくことをお勧めします。はじめのうち、テキストも何言ってるか意味不明、この試験で70%取れるなんて受かる人意味不明などと思いながら勉強を進めてきました。空を見るのが好きなのに、実際の空や天気予報を見ずに問題と格闘するのも本末転倒だぁ~と嘆きつつやったことも。また仕事柄、昼夜交代勤務、残業当然の部署なため、平日はなかなか時間が取れず年齢的に覚えるより消えるほうが早く、焦りばかりでしたがやっぱり努力は裏切らないと今回わかりました。合格証明書の文字を見てパニックになり、号泣し、号泣する自分にびっくりしました。
大変長々と書き込んでしまいましたが、めざてんは本当に独学の救世主です。このサイトにたどり着けた方はそれだけで前進です。あきらめなければきっと合格できると思います。
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aozora
ゲスト合格までの受験回数 6回
一般 専門 実技
第59回 ✖ ✖ ✖
第60回 ✖ ✖ ✖
第61回 ✖ ✖ ✖
第62回 〇 〇 ✖
第63回 免除 免除 ✖
第64回 免除 免除 〇
年齢(40代とか50代とか) 50代
性別 女性
お仕事 パート(通信教育系の会社)
学習環境 自宅 図書館 カフェこれまでの学習状況
天気図を見るのは好きでしたが、気象予報士の資格を取る!と決めたのが3年前。
本棚にあった一般気象学の本を開いてはみるものの、今ひとつ頭に入ってこない。
Amazonでみつけた「イラスト図解 よくわかる気象学」を購入し、内容をどのように理解したかをノートに書く作業が私の気象予報士への勉強の始まりです。
人によって、「文章の方が理解しやすい人」と「図や絵の方が理解しやすい人」がいます。
私は「図や絵の方が理解しやすい人」なので、文章の内容を図や絵に書き直して覚えるようにしました。
絵は下手ですがそうすることで、覚えにくいと思っていた内容も、割と頭に入ってくるようになりました。
めざてんさんの解説は図や絵で示されることが多かったのでとても理解しやすかったです。
めざてんさんの過去問閲覧室や解説、めざメールはフル活用させていただきました。
その他、通信教育1社も併用しました。学科、実技ともに過去問中心に勉強しましたが、学科に関しては過去8年分を7回、実技は9年分を8回繰り返しました。年齢的なこともあり、記憶力や理解力の低下は否めません。1回でダメなら2回、2回でダメなら10回だって20回だって覚えるまで分かるまで繰り返す!と腹をくくりました。
過去問を解いたノートは全部で27冊。今開くと同じようなところで何回も躓いていたことが分かります。1日に勉強時間ですが、細かくルールを決めると苦しくなってしまうので、「1日1回気象予報士の勉強を何かやる」と大雑把に決めていました。そうすることで、スキマ時間を使えるようになり、やらないと不安になるような良い方向に向いたかなとも思います。
これから受験する人へのアドバイス
あきらめない!しつこくやる!
日々の勉強もそうですが、今回の実技2の試験が難しくて試験中に心が折れそうになりました。
「人生のうちの短い75分、諦めない」と奮い立たせたのを覚えています。(でも試験内容はほとんど覚えていないんです…)
続けてください。
50代おばさんですが、続けることで何とかなりました。いろいろ気づいたことなど
今回の受験を通じて
「分かる」ということは楽しい!
「できる」ということは嬉しい!
と思いました。
こういう感覚を、たくさんの人に感じてほしいです。
とりとめもない文章になりましたが、どなたかのお役に立てれば幸いです。北上様
おかげさまで楽しみながら受験し、結果を出すことができました。
どんなに感謝しても足りないくらいです。
本当にありがとうございました。 -
チキス
ゲスト【合格までの受験回数】3回
1回目 一般× 専門〇 実技×
2回目 一般〇 専門免除 実技×
3回目 一般免除 専門免除 実技〇【今回の受験科目】実技
【年齢】20代
【性別】男
【お仕事】会社員
【学習環境】ほとんど自宅
【これまでの学習状況】
基本的に過去問中心の勉強。
めざてんの有償動画(300円)を全て購入し、先生の口癖を真似れるレベルまで利用しました。【これから受験する人へのアドバイス】
過去問をベースに勉強するのが王道だと感じました。
ただ、過去にさかのぼりすぎると、傾向が違いすぎるので、10年分を目安にして、出来る限り周回するのが良さそうです。私の場合、多くて3周程度の周回でした。実技を合格する上で、以下の徹底が必須かなと思います。
・知識問題は必ず満点(満点が当たり前)
試験数週間前から実技の知識問題(主として大問1問1)を周回して得点を落とさない練習をしていました。
・計算問題もノットものさし等を有効活用し、点を落とさない
今の試験ではノットものさしを使わないと時間内に回答することは不可能に近しいと思います。
・記述問題は聞かれたことだけに忠実に答える
めざてんの動画でもよく言われることですが、余計なことを書かない、主述を明確にすることは非常に重要だと思いました。【試験当日を振り返って】
試験終了後、手応えが芳しくなく、試験が終了したにもかかわらず、気分が余る上がらなかったのを覚えています。しかし、結果は合格。これまでの試験の経歴上、手応えと試験結果は相関ありでしたが、いい意味で初めて裏切られた経験となりました。
第64回のめざてんの解説動画も近々アップされると思いますので、当時の思い出を振り返るつもりで、学習しようと思います。 -
Wanko
ゲスト合格までの受験回数 2回
今回の受験科目 実技のみ
年齢 61歳
性別 男
お仕事 製造業の技術開発系(定年再雇用)
学習環境 自宅(主に早朝)、図書館の学習室(平日終業後、休日)
その他 仙台会場受験、講座受講はなしこれまでの学習状況やアドバイスなど、かなり長くなりますがお世話になったお礼のつもりで、また、自分の振り返りもかねて書いてみます。
受験を思い立ち、勉強を開始したのが24年7月
大きな全体目標として、最初の受験でなんとしても学科突破し、その後100%実技に専念し、学科免除期限の3回目までに合格すること。【学科対策】 (概ね時系列に書いています)
参考にした書籍;
1.気象予報士かんたん合格ガイド : 試験のイメージ、学習するべき内容など、全体の流れをつかむのに最初期に参考になった
2.一般気象学 : 何度も読み込み、重要な箇所に赤線、付箋貼るなど実技勉強の時も時々振り返るのに使った
3.読んでスッキリ気象予報士試験合格テキスト : 一般気象学の内容を含めて平易に解説してあるので、だいぶ助けられた。章末問題で理解度確認しながら知識を蓄積していった。 法規の対策も最初はこの本がとっかかりだった。
4.らくらく突破気象予報士かんたん合格テキスト 専門知識編
「読んでスッキリ」では専門知識の理解習得には不十分だったので購入した。
周知の通り、専門科目の内容は観測システムの改良や、予報精度の向上に伴い年々進歩するので、要所要所で気象庁のサイトで資料を探し最新内容を確認、更新されている場合は本の中に書き込んでいくなどした。
5.気象予報士試験 精選問題集 : ある程度基礎が身についたかなと思ったあたりで購入、問題を解いてわからないところは解説文を読んで理解を深めた。ただ、この本は文字が小さく解説文の区切りがわかりづらいのがややストレスだった。
実技の問題も載っているけれどまったく使っていない(今見返していて気づいた)。精選問題集も2回くらいやってだいぶ問題対応力もついてきたところで過去問に着手。
間違えたところ、理解が追い付いていないところはノートに書き出し繰り返し学習。
また、なかなか覚えられない公式は自分で語呂合わせをして覚えた。めざてんさんので覚えたものもあるけど、自分で編み出したものも効果があった。
繰り返し間違えた問題は、PDFファイルからスクショしてWordに貼り付けたものを集めて「不正解集」を作って集中的に何度も解き、克服に努めた。
仕上げ段階では、重要な図、グラフ、公式 を パワーポイントに集めて印刷、A4を二つ折りにして持ち歩き、時間のある時に読むようにした。法規対策 書籍やWebサイトを見ても、4問全問正解を目指しましょう と書いてあるけれども、私は3問正解で良しとした。
気象業務法は良いとしても、災害対策基本法は過去の出題も少ない分狙いも絞りづらい。なので、何としても4問 ゲットを目指そうとするエネルギーはもっと基本的な問題を解くために振り向けたほうが良いと私は思う。結果的に本番でも法規で1問不正解したが全体で13問正解できていた。
また、他と違って法規問題は「理屈」がないので覚えるためには工夫が必要だった。それが図式化。
気象業務法の原文からテキストコピーしてワードに張り付ける。その中から余計な単語を削除して骨格だけにしていく。そうすると文章の構造が見えてきてほかの項との共通単語があり同じ言葉が繰り返し使われるのがわかる。次にパワーポイントで繰り返しの単語を一つにくくって枠で囲ったり、矢印を使って単語間の関係性がわかるようにする。その作業の繰り返しで、もとの長ったらしい文章からスッキリした絵になっていく。文字や枠、矢印には色を付け、警報の場合、注意報の場合とかルールを作って色分けすると文章を覚えるよりも頭に入ってくる。手間はかかるけれど、作業自体が気分転換もなる。1回目試験当日
会場は専門学校なのだが、机が非常に小さかった。60センチ×40センチ。
そのあとの実技の勉強では、時間を測って過去問を解くときには必要な用具は必ずこの範囲の中に納まるようにし、用具を使うときに落としたりしないようにどの位置に何を置くか決めてできる限り本番の環境に近づけるようにしていた。当初から、初回の受験が終わるまでは実技の事は一切考えないことにしていたので、当日も午前中で完全にエネルギーを使い切り、実技は棄権して会場を出た(そういう人は私だけだった)=勧めているわけではありません。
【 実技対策 】
初めは「らくらく突破気象予報士かんたん合格テキスト 実技編」で基礎学習をした。
その中の「事例演習」も一通り解いたけれども、発行年が古いこともあってか、オリジナルのためか、実際の近年の過去問とは違うところが気になり、以後、過去問演習に絞るようになった。
過去問を解くこと以外に行っていたのが、日々の天気図閲覧。
毎日発表される地上実況図と、高層天気図、短期予報解説資料、および天気図と同じ時間のひまわり画像(主に赤外と水蒸気画像)を毎日ダウンロード。
天気記号の読み取り、気圧配置から等圧線の読み取り、強風軸解析、トラフ解析など
また高層天気図から前線解析をして地上天気図と見比べて答え合わせをするなど。
さらに、短期予報解説資料の解説文を読んで、例えば「日本の南から華南にかけて前線が・・」と書いていたら、頭の中に正確に天気図を描く訓練をしていた。
ひまわりの画像と天気図のつき合わせも常に行っていた。前線に伴う雲域、高気圧性バルジ、フック、積乱雲、台風の変化、霧または層雲の識別、冬場の流氷や、山火事、海域による水温の違いなどが見えることもあり楽しみでもある。
天気図閲覧は今後も続けていくつもり。また、一時期、エマグラムを使ったSSI算出をマスターするために、ワイオミング大学から公開されているエマグラムデータを利用した(検索でたどれるはずです)。毎日2回の高層データから自動的にエマグラムを生成してくれるので、天気図を見て大気が不安定そうなときや前線との位置関係によって状態曲線がどうなっているのか知るのに非常に役立った。
過去問を利用した勉強
最近のものから10年分さかのぼって実施した。
2周は時間を決めて採点し、ノートに問題ごとに自分にとっての難易度などを記入していった。3回目は簡単な問題は端折り、過去間違えた問題を重点的に解いた。受験直前時期
ノット物差しの利用・・・めざてんさんから教わったノット物差しの練習
自分にとってどのようにするのが一番速く使いやすいかを試行錯誤して、結果として、配布された問題用紙表紙の目盛りの上からマーキングするのではなく、問題用紙の目盛りの上にトレーシングペーパーを置いて、写し取りながら目盛りを記入していくのが最適、との結論に至った。トレーシングペーパーは試験時間中常に使うから邪魔にならないし、「ものさし」をあてがうのよりも資料図の上にべたりと置いたほうが測りやすい。本番もそれで効率的に測れた。もちろん、元のアイデアのめざてんさんには感謝しています。2回目試験当日(実技のみ受験)
初めての実技試験で、トレーシングペーパーが思ったよりも厚手で非常に扱いやすく、これは良かった。
実技1はまずまずの出来で、2もこれくらいできれば合格圏内かも、と思ったけれど、実技2はあまりできた感じがしなくて、振り返っても勝算は2~3割という感触だった。
他の方も同様の報告をしているので、実技2の平均点はかなり低かったのではないか試験後
合格するかもと期待を抱くと次の試験勉強のモチベーションが上がらないので、今回は不合格という前提で完全に割り切って、試験直後から次回のためのアクションを開始した。結局使うことはなかったけれど、次回のために進めていた作戦を紹介します。
何度も繰り返し受験する場合、同じ過去問を何度も何度も回し続けたとしても、だんだん問題内容を覚えてきてしまい、わかっている問題を何度解いても合格には近づかないはず、自分に何が必要でどうすればいいのか分析する必要がある。試験の少し前あたりからそのように考えていたことを実践することにした。PDF編集ソフトを購入して、過去問を、たとえばある回の実技1の問題、資料、解答用紙、模範解答 が一つのファイルになるように編集し、問題1、2, 図1、2,・・それぞれのところにブックマークを付けて検索性を上げた。
エクセルを使用し、1問1行でまとめる作業をした。つまり、1行の中に問題文、使用する資料図、問題のカテゴリー、一言キーワード(失点リスクとか、簡単とか、落とし穴とか)、模範解答 を記入した
資料図は、その問題で必要なところをスクショしてその行内のセルに埋め込んだ・・・それを過去10年分を目標にまとめ続けた(途中)。見込みでは今月末くらいに10年分のエクセルデータベース化が完了予定だった。
使い方としては、前線解析なりトラフ解析なりカテゴリーでソートをかけてまとめ、集中的に練習する、 または、一言キーワードで分類し、簡単な問題とむずかしい問題を除外する。簡単なものはやればできるから得点向上にはつながらない、むずかしいものは同じパターンで再度出題される可能性が低いうえ、他の多くの人が解けない可能性が高い、これに時間をかけるのは無駄。
重要なのが、基本的な問題で間違えるパターン。これを徹底的につぶし込む、予定だった。最新のエクセルは図をセルの中に埋め込む機能が使いやすくなっていて、価値が高い。長くなりましたがこれまでの経緯はそんな感じで、振り返って1年ちょっとの勉強期間でしたが、参考とする情報はめざてんさん初めたくさん手に入れたけれど、大事なのは何が自分にとって最適か、自分で考え自分で判断することだと思います。
それにしてもめざてんさんには感謝です。Web上の広告は勉強の邪魔として広告収入なしの状態に移行した英断には敬意を抱いています。
ついでに申し上げると、私の好みとしては動画よりもテキストで説明された方が理解しやすいと思いました。以上、大変長くなりましたが、次に続く方の参考になれば幸いです。
追伸ですが、今回の試験を終了して新幹線に乗ろうとしたら車両トラブルで運転見合わせ中。時間帯がずれていたらかなり危ないところでした。最近鉄道がよく止まるので、会場への移動手段には周到に準備されることをお勧めします
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あー
ゲスト合格までの受験回数 2回
第63回 一般○ 専門○ 実技×
第64回 一般、専門免除 実技○職業 公務員(専門職 気象とは関係なし)
年齢 30代
性別 女性
学習環境 自宅最初は、 ユーキャンの気象予報士入門テキストきほんのき を読み、受験に必要な基礎知識を把握。
その後、らくらく突破気象予報士かんたん合格テキスト(一般、専門、実技)を読む+問題演習を繰り返し。
ある程度理解できた時点で、インターネット上の過去問を印刷して演習を試みるも、解説なしでは全くわからず途方に暮れていたところ、めざてんに出会いました。
わかりやすい動画解説に感動しました。めざてんサイトに貼り付けてある無料の動画に加え、有料の動画もほぼ全て視聴しました。とてもわかりやすい動画でありながら、1つ300円という超良心的な価格が本当にありがたかったです。
めざメールももちろん利用させていただきました。
その後は、過去問を繰り返し演習していきました。気象予報士試験精選問題集(2024年版)も購入し、こちらも繰り返し演習しました。めざてんの動画も繰り返し視聴しました。なお、一般及び専門については、第51〜62回について過去問演習しました。実技については、第50〜63回について過去問演習しました。実技のうち、めざてんサイトに解説がない分は、インターネット上に無料で解説を掲載している他のサイトをみて勉強しました。
個人的なこだわりとして、ノートをつくる時間と労力を省くため、その代わりに印刷・演習した過去問の紙(一般、専門、実技全て)に、直接解答のポイントを書き込んだり、マーカーで線を引いたりしました。書き込みは丁寧に書くと時間がかかるので、自分だけがわかればいいという認識で、キーワードのみ書き込みました。
受験1か月前くらいから、繰り返しの演習に加え、書き込み済みの過去問の紙を繰り返し読んで勉強しました。前回不合格だったときと、今回とで、実技の出来があまり変わらない感触だったので、「また落ちたな」と思い、合格発表がいつかもロクに覚えていなかったのですが、帰宅するとハガキが届いていて、見るとまさかの合格でした。
令和7年3月末までは育休中で、子の昼寝中など、それなりに勉強時間を確保できていたのですが、4月以降は朝の5時頃から30分〜1時間程勉強し、仕事に行くような生活でした。学科免除期間に合格できなければ諦めるつもりだったので、今回合格でき、とても嬉しいです。
地方からの受験のため、受験のたびに、宿泊費、交通費がかかる上、
今回落ちたら、専門スクール(通信)を受講したいと家族に相談するも、高額だからダメだと言われていました。
このように、金銭的にもシビアな状況で、本当にめざてんには救われました。今回合格できたのは、間違いなく、めざてんのおかげです。
北上大さま、本当にありがとうございました。 -
つかボン
ゲスト合格までの受験回数:5回
今回の受験科目:学科一般と実技
年齢:50代
性別:男
お仕事:会社員
学習環境:本とインターネットで独学 在宅勤務を最大活用
これまでの学習状況:2年3か月
ウインドサーフィンが趣味で地上天気図は日常的に見ていたのと学生時代は物理をやっていたので、
気象予報士試験は普通の人よりは近道なはず・・・と思っていましたが実に思い知らされました。今回、第64回試験の実技の感触は、実技1は全部埋めたが70点はなんとかいけたかな?、
実技2は文章問題1つと計算問題1つが空欄、
平均したら70点いったかどうか?で自信は半々。
落ちたら次は何をすればいいのか悩むなぁ と思っていました。<学科対策>使ったテキストです。
1:ユーキャンの気象予報士入門テキスト:
2023年のGWに本屋で立ち読みして、これならなんとかなりそうだと大いなる勘違いをして気象予報士チャレンジを決めた一冊。 一般の法規のテキストは結局これで足りました。
2:一般気象学:理系にはこういう説明が理解が進みます。読んでいて楽しかったです。
3:らくらく専門:使えるのですが、すでに古くなった情報があちこちにあるので、最新情報を書き込みながら使いました。
4:特選問題集:過去問自体より、解説欄にたくさん盛り込まれている関連情報が参考になりました。<実技対策>ひたすら過去問を繰り返したのは皆さんと同じで、10年分、第42回まで練習。
点数が取れるようになってきたら、制限時間を60分に短縮。間違った問題はノートに模範解答とポイントを書き溜めていって、
自分の弱点だけを詰め込んだ自分に最高のテキストは2冊になりました。
参考にそのノートから項目と例をいくつか。 独自に見つけた技ですが、先人がいるかもしれません。1・ポカノート・・・ポカミスした問題とミスの内容を書き溜めた黒歴史の数々。
見なおすたび恥ずかしくてとても人様には披露できないが、二度とやらなくなるので効果てきめん。2・とくテク・・・問題を解くときのテクニック集。参考にいくつか。
・開始したらすべてのページ右下に 図の番号、それが予想図ならば予想図の時間と、日付、時刻 をメモ
例えば 「図7 500高度・渦度の12時間、地上の12時間予想図 初期時刻 3/25 21時(12UTC)」
→ 「7-12 26-9」
・問題に取り掛かるとき、問題の行の左側を「L」で囲む。目を戻したときにどの問題だったかすぐ判るよう。
・問題文を読むとき、ポイントには〇、質問には□で囲む。 文章を書くとき、書くべきが何か判るよう。3・実技テク・・・心得とか注意点の数々
・周りの人は意識する必要は無い いつもの力を出すことに集中
・必ず新しい問題が出る 焦らずに それをどう解くかを過去問から想い出す
・問いは図に書き込め 見れば判る
・計算には時間を掛けてよい 計算ミスのほうが時間の損 など4・前線極意・・・前線解析で悩ましい過去問を、850用と地上用それぞれ書き貯めた。
5・フレーズ集・・・これはいいフレーズと思った模範解答を、問題とセットで書いておく。
<試験日近くにやったこと>
1:ポカミスの最小化
最後までこれとの闘いでしたが撲滅は無理。回答欄をぜんぶ埋めることより、最後の2分間は見直しに使う が学びです。
2:いつもと違う机で練習
図書館とかコミュニティーセンターを転々として、いろんな机と環境で過去問練習しました。
某大学の机の奥行がA4縦1枚ちょっとしかなくて作業しずらかった経験からです。
ちなみにTFTビルはA4縦2枚よりも広く、私の受験経験の中ではいちばん快適。<最後に>
それなりにできたと思った試験で不合格が重なるたび、落ちたモチベーションをどう戻すかはみなさん悩むところでしょう。 決定打ではないですが私の場合、
・地球気のサイトの高層天気図で、なんちゃって実況解説とか予報をしてみる。当たると勉強の成果が見えて結構うれしい。
・ウェザーニュースさんのガチ天。気象予報士試験と関係なさそうな問題も多いが、当たるとそれなりにうれしい。
・お天気ニュースでキャスターの名前の横の「気象予報士」の文字を見て、この人にもできたんだから自分にも出来るはず!と鼓舞する。ただし効果は限定的。こつこつ続けていけば点数は上がり時間も短くなり、それは合格に近づいている証拠なので、試験に直結しなくても楽しいと思えることを見つけて気分転換しながら、あきらめずに頑張ってください。
北上先生、
過去問のストックとめざメールの配信をありがとうございました。
実技試験の開始待ちのあの緊張感でいっぱいの時、65点取ればいいのアドバイスを思い出してすごく心が楽になりました。 -
くーちゃん
ゲスト1.合格までの受験回数:4回
2.今回の受験科目:一般と実技
・受験開始前の目論見では、初回受験で学科2科目に合格し、以後実技に専念するつもりでした。しかしなが ら、私の場合、学科2科目の同時免除は叶わず、2回目以降も一般・専門の何れかと実技を受けることとなりました。他方で、学科の知識は実技対応の基本であり、実技の習得と並行しつつ学科の復習と強化に励むことにも一定のメリットはあったと思います。3,年齢:70歳
4.性別:男
5.仕事:無職
6.受験の契機
・公務員として定年退職後、団体事務局での勤務を経て、68歳で完全リタイア。それまでの間、仕事中心の生活が続いていたところ、急に自分中心の時間を多く抱えることとなり、このまま無為に過ごせば直ぐにボケそうな危機感が生まれました。
・そこで、興味を持って生涯続けられそうな勉強テーマとして、日常生活に欠かせない天気予報に思いが至りました。実際、日々の天気予報で、「前線」や「低気圧」等の言葉を聞いても、その意味を理解できていないことには、常々フラストレーションを感じていたところです。
・調べてみると、気象予報士試験は相当難しいようですが、当方は元々理系であり、何とかなるのではないかとの期待もありました。しかし、実際に勉強を始めてみると、そう生易しくないことは直ぐに、また時間経過とともにますます分かってきました。
・ご案内のとおり、気象は、比較的新しい学問・技術分野であり、コンピューター技術の進歩とともに急速に発展しつつあります。高校レベルの物理・化学の知識はあればベターですが、他分野の専門知識は余り役に立たず、また理系・文系の別も殆ど関係ないと思います。一方、他のあらゆる分野と同様に、根気や物事を論理的に考える力は大切です。7.勉強方法
【学科試験】
・基本的に、市販の参考書や問題集を通じての独学でした。併せて、めざてんサイトやIKサイトが有用でした。
・しかし、市販参考書類には、初学者にとって分かりやすく、かつ、最新の情報を網羅したものが無く、めざてんサイトには、その意味で大変お世話になりました。特に、北上様のビデオ解説では、参考書に記載されていない基本原理なども動画で分かりやすく解説されており、小ネタのユーモアを含め飽きることなく何度も拝聴しました。特に、エマグラムや降水過程に関する説明は丁寧、かつ、本質的で貴重な内容でした。また、「語呂合わせ呪文」も活用させて頂きました。さらに、めざメール通信も、一定期間毎日発信して頂けるので、忘れかけていた内容の復習にもなり、助かりました。これらの準備・作成に要する労力は膨大なものと拝察され、無償ボランティアサイトとして、質の高い内容を保持しつつ運営されていることに深く感謝と敬意の念を抱く次第です。
・何れにしろ、学科試験に向けて覚えるべき知識量は半端でないにもかかわらず、当方の記憶力は日々衰えていく一方です。3つ覚えたら、翌日には2つ忘れ、1週間後には何も覚えておらず、2回、3回と繰り返してやっと1つ覚えられるといった具合です。このため、大事な点はノートへの抜き書きや切り抜き貼付をし、何度も読み返して記憶の定着に努めました。また、天気記号や雲形記号については、ネットからjpegの図を探し、Flashcardsというスマホの単語帳アプリに搭載して覚えました。
・過去問は一般・専門とも過去20年分くらいを3回程度やりました。何度も間違える問いについては、それ以上やったと思います。専門知識については、気象技術の進歩とともに正答が変わりますが、一般知識については、法令関係を除き、古い過去問にも理解度を深める有用なものがあると感じました。なお、過去問収集においても、めざてんサイトの過去問閲覧室のお陰で手間が省け、有料解説動画も多く利用させて頂きました。
【実技試験】
・F塾の受講を基本としつつ、比較的新しい過去問については北上様の有料解説動画を通じて勉強しました。めざメール通信からも、有益な情報を沢山頂きました。特に、近時に配信された「まちがい探し」シリーズは、記述式問題に関して陥りがちな回答誤りの傾向を例示、分析され、試験直前の対策として貴重なものでした。
・実技の最大の関門は、誰もが感じるように制限時間に対して問題数が多いことです。さらに、この傾向は近年益々強くなっているように感じます。
・この対処には、作業系の問題等では手作業や読み取りに一定時間を要することは避けられず、問題に当たった時に解法や回答の構文が瞬時に想起できるように思考プロセスを短縮することしかありません。過去8年分程度の問題を繰り返し演習する度(5~10回程度)に回答時間も徐々に短縮し、最近では制限時間内で、自己採点では高得点を取れることが多くなってきました。
・一方、ケアレスミスの克服には最後まで難渋しました。自分ではまだボケていないつもりでしたが、時間制約の中では、分かっていたはずなのに違う答えを記述してしまうのです。計算間違い、風向や移動方向の方位間違い、経緯度の記述間違い、符号・単位の記載漏れ、穴埋め問題での送り仮名間違い等々、枚挙に暇がありません。
・このため、間違える度にノートにメモし、ケアレスミスの傾向を把握し、ミスを誘発しそうな問題では回答用紙への記載時点で必ず再チェックすることを通じ、少しずつミスが軽減してきました。また、私の場合、本番で全問回答後にダブルチェックする余裕は無いと分かっていたので、その都度の確認を習慣付けるようにした次第です。なお、このプロセスを通じ、衰えていないつもりであった老いは確実に進行していることを再認識し、車の運転を始め日々の行動を謙虚に行う姿勢が増しました。
・気象業務法の規定には、気象予報士試験は「気象予報士の業務に必要な知識及び技能について行う。」とあります。勉強が進むほど、実技試験は、後段の「技能」についても求めていると強く感じました。通常では時間内に処理できないような多くの問題が出題されるのも、基本知識に加え、迅速な読解力や作図力等の技能面が問われているのだと思います。これについては、反復練習と、その過程で自分なりの工夫を見つけるしかありません。頭だけでなく、手を動かすことが不可欠です。この技能向上面に関し、めざてんのノット・海里ものさし、コンパスの使用法等は大いに参考になりました。
・何れにしろ、分かるとできるは別物です。一旦間違った過去問について、回答例や解説を見て、ああ成程、こう解けばいいのねと分かったつもりになっても、時間を置いてその問題に取り組むと解法が全く頭に浮かばず、前回と同様の間違いをすることも屡々です。そのまま放置すれば、本番では何の役にも立たず、費やした時間も無駄になります。さらに演習を重ね、技能面を含め、もう大丈夫というレベルに達することが重要だと思います。8.勉強量とモチベーション維持
・現役世代の方々と違い、この点はリタイア世代の数少ない優位性です。ジム通いや習い事、余暇や旅行等を除き、できる時は毎日平均5時間以上を試験勉強に費やしました。こんなに長時間勉強したのは、大学受験以来です。これに伴い、ボケの進行速度を多少なりとも遅延できたように思います。
・他方、身体の衰えは記憶力だけでなく、集中力の低下にも繋がっています。暫く参考書や自分のノートを読んでいると次第に眠くなります。そのタイミングで、学科・実技の過去問演習を挟み、脳を活性化させた後に、また参考書に戻る等のサイクルを心掛けました。なお、実技と異なり、学科については順不同で個別の問いにゲーム感覚でチャレンジできるので、気分転換にもなります。また、ネット上にある気象関連の動画視聴なども刺激になります。
・また、学生の季節休みの時期には図書館へ出掛け、中高生に混じって勉強しました。一生懸命頑張っている若者の中で居眠りする訳にもいかず、若かりし頃の志(?)を思い出しつつ、家での自習より効率が上がりました。
・受験の度に、とりわけ実技の壁に圧倒され、合否発表を待たず実力不足に落ち込みました。そんな時は、余暇による気分転換を交えつつ、過去問習得こそが合格への道筋であることを信じ、自身の勉強ルーチンに早く戻れるように心掛けました。手と頭を動かしていれば、落ち込みも次第に緩和されてきます。スポーツ等と同様、時々はスランプを挟みつつ、進歩は階段状かもしれませんが、着実に訪れます。振り返れば理解度が増していることに気付き、次回こそはとの意欲も高まってきます。5.受験Tips
・トレペか、コンパスか
擾乱やトラフの追跡、方位確認、移動速度計算等でのプロット作業に際し、試行錯誤の結果、北上様のご推挙にも沿い、コンパス方式に落ち着きました。特に、最近ご指導頂いた赤のジェルボールペン利用は明度も格段に上がり、利便性が増しました。トレペ(トイレットペーパーでなく、トレーシングペーパー)の場合、複数の擾乱を転写するときなど、どの点のどの時点のものを写したのか、老いた頭では混乱するケースがあります。一方、コンパス方式では、全体の気象図の中で写すので混乱のリスクが少なく、慣れれば時間短縮できます。また、その後、コンパスで2点間の長さを10度分の緯度線間に当てて概略の比率(0.1単位)を見れば、移動距離や速度は暗算で概ね求められます(距離の場合:600海里 or 1100km×当該比率、12時間移動速度の場合:50ノット×当該比率(ただし、24時間の場合は更に2で割る。))。100海里、100km、5ノット刻みなどの指示がある問いでは、救済措置(回答例の括弧書き)を含め、概ね正答を得られると感じています。同時に、北上方式であるノットものさしや海里ものさしの利用方法も身に付け、本番でも実践しました。ただし、1ノット単位等での回答が求められる場合は、物差しでの直接計測による正攻法がマストです。
・定規類のこと
2点間の距離計測には、普通の15cm程度の細長い定規が必須です。加えて、エマグラムの状態曲線上の点の気圧計測等では、縦軸の気圧目盛りに平行に読み取れるよう三角定規があると便利です。また、異なる高度間の温度風の作図でも、上下の風ベクトルを上手く平行移動させるために三角定規は有用です。また、蛇足ながら、試験開始直後に問題用紙から図面をビリビリと切り離す際には、別途30cm程度の長い物差しを当てると、手早く切り離せます。
・時計
時間制約のある中で、腕時計では文字盤が小さく、視力の衰えた老人には辛いため、小型の机上に置ける目覚まし時計を常々利用し、本番でも持ち込みました。なお、同様の対応をしている受験生も見かけました。また、本番での試験開始時刻が、実技1で13:10、実技2で14:55と極めて中途半端であり、焦った頭では75分間の残り時間の見当が付きにくいので、自宅演習の際も時計を毎回、当該開始時刻の何れかに合わせて、慣れるようにしました。
・高齢者はルーペのダブル使用を。
近視の上に老眼が進んでいる身にとっては、矢羽の風速値、渦度・上昇流の極大値等、図面の読み取りが大変でした。通常は、虫眼鏡タイプのものを、さらに補助等圧線作図などで沢山の数値を判別する場合は、眼鏡タイプのものを併用しました。何れも100均のもので十分でした。
・机のこと
東京受験であった私の場合、受験場所は4回とも異なりました。毎回、机が狭いのですが、特に東大駒場は机が最も狭く(椅子も固く)、かつ、左端の席だったため図面を広げる十分なスペースがなく、困惑した経験があります。それ以降、自宅学習の際も、敢えて机のスペースを制限し、狭いスペースでも回答用紙、問題用紙、図面、文房具類を配置し、演習するよう心掛けました。
・過去問のコピー
学科の過去問については、回答や計算過程は自分のノート等に記載すればよく、問題用紙の使いまわしが可能です。他方、実技の過去問については、回答用紙は当然として、問題用紙(図面を含む。)にも書き込みが必須であり、かといって演習の度に鉛筆の跡を全て消していくのも面倒なので、毎回コピーを用意することになります。例えば、過去8年分の問題用紙と回答用紙の合計は、各問平均19頁×各回2問×年2回×8年=608頁となります。5回演習を繰り返すと3千頁を超え、家庭のインクジェットプリンターで対応すると、その都度プリントするにしてもかなりの時間とコストがかかります。私の場合、めざてんサイトからダウンロードした各問のPDFファイルをPDF編集ソフトで統合した上で、業者さんにコピーを外注しました(1頁3円程度)。なお、カラーコピーを含むと全体が高額となるので、カラー頁は別途抽出し、自宅のプリンターで印刷しました。
・温度移流に伴う気温変化率(℃/h)の計算問題
時々出題されますが、理屈は単純であるものの計算がかなり面倒です。すなわち、
当該地点を挟む等温線数本間の温度差(℃)×当該地点の風速(ノット)/{(当該地点を挟む等温線数本間の風向方向の長さ(mm)/当該地点のある緯度10度分の長さ(mm))×600(海里)}
です。これに関し、計算ミスが多い当方なりに工夫した結果、以下でほぼ正答が得られるようになりました。すなわち、第60回試験以降、実況図・予想図の北緯30~40度間の図面上の長さが40mmとなっていることを前提としつつ(毎回、要確認)、等温線4本間(9℃)の長さを計測すれば、式を約分していくと次のように計算が簡略化できます(各自でご確認ください。)。
0.6×当該地点の風速(ノット)/当該地点を挟む等温線4本間の風向方向の長さ(mm)
なお、この値に、北緯40~50度の場合は1.1倍、北緯20~30度の場合は0.9倍します。
・初出の問題は捨てる勇気を。
学科試験では、順不同で解きやすそうな問いから答えていけばいいのですが、実技試験では、問題は流れになっているため、冒頭の設問から順に解いていくのが原則です。しかし、試験本番では、ほぼ毎回、受験生の幅広い知識や応用力を試すためか(受験生間の得点差を生ませるためか)、過去問に無い初出の問題が出されます。第64回試験の実技2問2も、私の知る限り、その類の問題でした。ここで、受けて立とうという下手なチャレンジ精神を発揮すると、痛い目に合います。私もまんまとその罠に嵌ってしまい、10分以上をこの問いに費やしましたが、結果的に配点は僅か6点。本問は後続の問題とも関係がない上に、他に答えられそうな問いへの回答時間が無くなってしまいました。
過去問の類題こそが得点源であり、それに集中すべきと分かりつつも、本番で途中の問題を捨てるには勇気が要り、かつ、瞬時の判断が必要です。しかし、長文で見たことの無いような図や問いが出された場合、少なくとも後回しにするのが賢明です。仮に最後まで解いて、時間が余ればトライすればいいと思います(私の場合、時間が余った試しは一度も無かったですが。)。6.結びに
・日々接する気象予報解説などは、背景を含め大分理解できるようになってきました。しかし、日本は四季折々の美しい変化に恵まれながら、気象災害の絶えない国であり、学ぶほどにその自然の摂理の奥深さを感じます。また、これまで気象学とその技術を発展させてこられた先人達に、深い敬意を抱きます。
幸い、約2年間の勉強で試験には合格したものの、まだまだ知識も技能も浅く、気象に関する学びの入り口に立ったばかりだと認識しています。
・年齢的に、職業として気象業務に就くことは難しいと思いますが、今後、更に研鑽を重ね、防災関係のボランティア活動などに関わることができればありがたいと考えています。お世話になりました北上大様のご健勝とめざてんサイトの益々のご発展、並びに気象予報士を目指す同志の皆様の早期合格を心より祈念申し上げます。
以上 -
えっこっぴぃ
ゲスト合格までの受験回数7回
(56頃) 勉強開始 (1年目)
(57頃) めざてんを知る
58一般×専門○ めざてん初登録 (2年目)
59一般×
60一般× (3年目)
61一般×専門○
62一般× (4年目)
63一般○
64 専門○実技○←今回 (5年目)年齢60代前半 女性 図書コーナーの窓口&事務(パート)
かつて理系で数学専修,化学はそこそこ,物理はさっぱり。
学習環境 家
受験動機 4年前,NHKラジオで60代の女性のお便りが紹介され,「気象予報士になりたくて勉強しているが,『おかえりモネ』を見て,さらになりたい思いが強くなったので勉強をがんばる。」と読み上げられた。60歳手前だったわたしは,素敵な生き方だなと思い,今からでも自分もやれるかな?と思った。
本屋と図書館で「一般気象学」を読んだら,わからないのに,論理的で明解でシンプルな文章が染み込むように入ってきて知的好奇心をくすぐられた。各説明図が今まで見たこともない構造をしていてどうやって読み取るのかを考えたくなるような魅力を感じた。この世界は難解だが,世界中の,過去から現在の科学者たちが気象で世界を解読して積み上げ築き上げてきたものだから,難解なことをがんばってわかりやすくしてあるはず,とも思った。1,これまでの学習状況
《学科を合格するまでの変遷》
⑴ 1年目。「イラスト図解よくわかる気象学」と「一般気象学」を読む。
じっくり何回も読むが,覚えられず,全体像がさっぱりつかめず。読むだけではだめだと分かる。(買った本はこの2冊だけ)
《第1のノート》「イラスト-」ではノート一面に一覧表を作っていき全体像をつかんだ。「一般-」では図を全てコピーして色鉛筆で色を塗ってノートに貼り付け,本文の大切だと思うところを書き写す作業に没頭,熱中すると楽しくなった。このころ,何もなければ1日約5~8時間机に向かって勉強をしていた。⑵ 第57回試験に向けての頃にめざてんサイトを見つける。
クリックすればすぐ問題にとび,解説が提示。図も大きくて,よりどころになるもの(「一般気象学」のP○とか)をピンポイントで示してくれるので,迷いなく知識が積み上げられる感触。勉強が飛躍的に進んだ。過去問とめざてんと「一般気象学」と気象庁HPを見比べてノート《過去問に対応した》《第2のノート》にまとめて行った。第45回くらいまで取り組む。
解くときに,最初は新しいノートを使っていた。そのうち家中の裏紙(印刷物の白い裏側)や使ったノートの残りをかき集めて使い,膨大な量が消えて行った。⑶ 15門中11問正解をめざす。
各回の15問ごとに今度こそと取り組むのだが,繰り返しやっても覚えていなものは覚えておらず,やったはずなのにさっぱりわからないことばかり。わかる問題もトラップにひっかかり不正解。15問中半分くらいの正解。たくさんの問題に結構ある不正解数に,自分は進歩しているのか停滞しているのか後退しているのかわからなくなり,がんばる意識が遠のきそうだったので,どの問題を間違えているか表にして明らかにすることを考えた。
《第3のノート》《正解・不正解一覧表ノート》を作成。
各問題の正解・不正解結果と正解数合計を表にして,前回より正解数合計が増えたかどうか,不正解の問題は次にやったときにどうなるかを「見える化」。すると,間違えやすい範囲,間違えにくい範囲がわかって冷静に取り組めるようになった。
第58回対策時,見開き全面の2ページ分に専門,次の2ページに一般。64回対策まで続いた,苦戦の歴史が見えるノート。見方を代えれば,伸びがわかるノート。⑷ 間違える問題を焦点化し,つぶして行く。
めざてんの説明を読むとわかるのに,次にやったときにはまた間違う,「認知のゆがみ」とでも言う自分だけのひっかかり問題も「見える化」されていった。ほぼ同様の問題を同様に間違えるなども,自分の凝り固まった癖の傾向が明るみになった。そこで,「自分の思考の変な癖」に立ち向かい,つぶしていかさねば合格はないと痛感。
手のひらサイズのノートに1ページに1問ずつ,第○回□問(a)問題文と答え,必要な説明図やキーワードを書いていく《第4のノート》《焦点化ノート》を作成。
振り返りや隙間時間に活用。交通機関で移動中,診察待ちで活用。本番の日も携帯。
間違えたりわからなかったりしても,落ち込みタイムにはなるべくせず,「これは,こうだ!」と,事実と根拠,説明を機械的にノートに書く作業に転換,または,思考のひっかかりポイントを囲み,切り替えて,次の問題に進むようにした。
専門の方ではこれが有効に働き,初回合格につながった。⑸ 58回試験申請頃にめざてんのメール講座を申込み,初試験に臨む。
苦手だった専門はほぼひっかかることなくできた。得意だと思った一般は,さっぱりわからないのもは別にして,わかるはずのものをミスして不合格。この調子でやれば一般も受かると思ってやる気が出たのはよかった。
その後,一般は毎回1問足りずに不合格が5度続く。
例えば,複雑な計算をやり抜いて,三つの数値に大中小を書き込み,そこまでは合っているのに,不等号で表される大中小関係の,反対の並びの解答番号を選択していたり,反対の反対を考えるときに,さらに反対に考えて答えたり。帰りの新幹線で放心していたら,突然に混合比の問題のポイントがひらめいて問題を出して解いたら,解けた,それが正解だったということもあった。悔しくて帰ったその日から机に向かった。
結局,専門が受かったのはたまたまで,自分はまだまだだったのだ。一般や専門の範囲をめざてんの詳しい説明で広く深く細かく学んでいったおかげで,総合的に理解できて行き,それは実技の基本を身につけることにつながっていった。⑹ 「学科一般合格。そして3度目の専門合格へ」。
第63回でやっと一般を合格できたのだが,勉強のやり方はあまり変わっていない。ただ,何がなんでも一般を合格しないと,次には進めないと本気で思えてきて,実技の勉強をやりたい気持ちを押さえ,一般の勉強を繰り返しやったのがよかったと思う。
第64回は,ここで専門を落とすとせっかく受かった一般の免除期限がまた来るので,絶対合格せねばと気合を入れた。このときも,専門の勉強を優先させ,早く終わったときにだけ実技をするようにした。
が,3回ぶりの専門の勉強は,前には覚えていたはずの過去問を間違えるし,説明を読んでもわからないし。以前より軽快に進めず,結構追い込まれた。形成されたシナプスが途切れてしまっていたようだ。
ここで,一般を6度目にしてやっと受かったという,ブラッシュアップした勉強法が役に立つと,妙な自信が発動。ノートにポイントを書き写す日々。めざてんの1問ごとについての詳しい知識・説明も,出題されるかもと,どんどんノートに書き込み,学習範囲を広げていった。
新たに,《付箋法》を発案。
専門は,「語句」部分と「説明」部分が明らかに違う場合は「誤」と判断できるが,きちんと覚えていないとそのその判断が「誤」となり,一問ごと不正解になる。そういうちょっとした実は覚えきれていない事柄がいろんなところで浮き彫りになった。ノートを広げるまでもなく,1日の中でちょくちょく目にするところに並べて貼って日常的に覚えることにした。
と言ったら聞こえがよいが,あまりに自分がふがいなく,ノートに書いてあることの「わからないこと」の超もどかしい最先端部分を,付箋に書いて目の前に貼らずにはおれなかった,のが始まり。
小さい付箋に短い言葉で書いていき,ずら~と並んだのを毎日眺めた。それでも頭に入ろうとしないものは,ノートの見開き一覧に項目ごとに整理して貼っていき,関連づけて,毎日確認した。
→自分の弱点はこれだけ,たったこれだけをつぶしたら間違えないというイメージ化。でも間違える問題が残る(汗)。詳しい説明をもう振り返の時間が惜しい。ぱっとその付箋だけ見たら,一瞬で全てがよみがえる。ああ,そうだった!!の繰り返し。
それでも覚えられないものは,フリクションペンで囲み,それでもだめならマーカーで囲み。ときには部屋を歩き周りながら機械的に呪文のように唱え,寝る前に布団の中で眺めた。
そして,なんとか合格できた。よかった。《実技について。取り組み方の変遷》
⑴ 過去問ファイル作り
10年分位の問題用紙と解答用紙,解答例を印刷し,回ごとクリアファイルに。解答用紙は消して繰り返し使った。
ただし,4年目からは,実際に受験したものが実技1・2を合わせると10回分くらいになったので,臨場感あふれるそれらを集中して取り組むことにした。
結局,実技勉強3年間で,10年分を7回~10回以上していた。
解答例には,1問ごとに,取り組んだ日付,得点,解答時間(※時間計測は後述)をメモ書きして行った。⑵ 問題を解いてみる。
めざてんの解説があるものはめざてんを参考に。ないものは他のサイトで探しまくったが,膨大な時間がかかり,あらためてめざてんサイトのすごさ&ありがたさがわかった。
例えば,問題文から図表を並べて示し,文から答えとなる部分を対応させて矢印でつないでいる説明では,探し方そのものも説明しているわけで。どう答えを探すかが一目瞭然で,すごいと思った。難しいことを簡単明瞭に説明する,根拠事項や図もシンプルに示す,本当にすごい。
難解な事柄の説明を画面ごと印刷したり,問題用紙やノートに書き込んだりして,重要事項をまとめた。《実技note1》1~2年目。どの低気圧のことか,どの時刻の予想図か,また,地上図なの700㍱図なのか,上昇流?渦度?12時間後?24時間後?どれのこと?みたいな感じだった。さらに,図の中のどの位置の低気圧?高気圧?を対応して見つけられない。なので,問題文の示している文章を右往左往,用紙もめくりまくって時間が経過し,何をしているか忘れ,またもとの問題を読もうと問題文用紙を探す,の繰り返しで,時間だけかかって全然進まなかった(笑)。
そこで,主語部分と述語部分と比較する対象部分に鉛筆で囲みを入れたり,図に低気圧や等温線の色分けをしたりした。時間はかかるが,色を塗る作業などできることから意識していくうちに,文章を読み取るコツがつかめてきて,3年目頃から読んだ瞬間にほぼ読み取れるようになっていった。
実は,問題文は味方だ。図の指定や範囲の指定があり,ヒントが沢山あり,正しく読みとれば間違えようがない。どころか,次の問題を解くための助走問題だったりする。そういうことにも何周かやっているうちにつかめてきた。めざてんの解説で必要なポイントや流れがわかっていったおかげ。⑶ 基本の記号,語句をまず覚えることに取り組む。
最初の頃,前述⑵の通り,問題文と図の対応になれていなくて,そのまま問2に進んでも手応えが得られず。
そこで,各問題の,問1だけを取り出してやってみることにした。問1は,シンプルに覚える事柄が繰り返し出てくるし,見る図も地上図を基にしているので,問題把握も設問の傾向もパターン化されている。覚えないといけない事柄がわかってきた。
手のひらサイズのノート《実技noteミニ》に,小さい文字でぎっしり,覚えるべき事柄を書き込んでいき,隙間時間に見るようにした。(例)十種雲形,天気記号,…。新たに知った事柄も書いていき,ノートに溜まっていくのが楽しかった。それを,出かけたときに携帯して目を通すようにして覚えるようにした。
ちなみに,脳が単純な事柄を記憶しやすい“場”は,寝る直前の布団の中とか,または,いつも勉強するのとは違うときや場所なんだそう。気張らずに繰り返しやっていれば,自然と入っていくらしい。生活のなかに取り入れた。特に,寝る前にやると,そのときやその日にやったときには表面化していない(覚えられていない)ことでも,睡眠によって記憶が定着するそうで,次の日には覚えていたり,できるようになっていたりするとか。それを信じて覚えきっていなくても一目見ては安心して眠った。⑷ 「何度やっても気の利いた文章が出てこない。」との戦い。
➀3年目《定型文,定型語句を分類する》《実技note2》作成
20回分の解答例の,現象ごとの特徴(例:風,雲分布,鉛直流,エコー分布,時系列図,など)を述べる問題に対応するものごとに分類して,ノートの見開き全面を(例)「風の特徴について」として,解答例文を書き連ねていった。すると,よく出てくる定型分や定型単語が不思議と浮き彫りに。
・段々と答え方のパターンがつかめた。
例えば,「相対的に」「~を伴う」「~域」「上層に向かって」を使えばその後の文章も埋まるし,全体的に整う。
・同義語的な言葉があるとわかって,混乱が減った。
「W」のことを,「(気温の)極大」「極大点」「高温域」とする解答例があって,最初は区別して答えていた。が,どれも同じような意味?そのときの問題について合うものを使えばなんとかなる?(試験中は,思い切りが必要なので。)
他にも,「等高線が混んでいるので」と「気圧傾度が大きいので」。最初は解答例ごとに覚えていたが,どちらでもいいみたいと(もちろん,答え方の条件に寄っては異なる場合もある。) “もやっとした”ことが少しずつ整理されていった。1~2年かかりましたが。② 3年目後半《かゆいところに手が届く》ノート《実技note3》
現象の特徴を書き表す問題で,
(例)「気団変質を受けた気層の上端。」の解答例に対して,「気団変質」「気層」というkey wordが覚えられないとき,そこを際立たせるノートにした。と言っても,色で囲んで行くだけだが,全体をめくると,自分の弱点の傾向が分かる。③ 4年目《○○はあと一点を取りに行く!》ノート《実技note4》
Key wordは出てくるようになったが,それらをつなぐのに必要な(例)「ほぼ」「付近」「顕著」「一様に」とか,ちょっとした言葉なのだが,浮かんで来ず,どこか妙な文章になってしまって,気になって次の問題に進めないということが浮き彫りになってきた。
そこで,解答例文を書き,「付近」をマーカーで囲んで,「-1」と書く。見開きに,各問題における,自分の思い出しにくいつなぎとなる言葉が一目瞭然に並び,「-1」が賑わうので,圧巻(笑)。他人が見たら,何の勉強?と思うようなノートだが,この言葉が出てきたら1点(以上)得られると,否が応でも実感して,はずみがついた。文章としてまとめられるようになり,ストレスなく次の問題に立ち向かえる。
ちなみに,このノートのテーマは「成瀬は天下を取りに行く」(宮島未奈)から浮かんだもの。最初の○○に自分の名前を入れるとすごくやる気が出た。④ 5年目の頃 解答例用紙に直チェック
わからなくて答えられないことより,わかっているが,たまに出題される事例での用語や説明文が課題だとはっきりしたので,解答例用紙にマーカーで囲みを入れていった。やっぱり,「-1」などと書き入れた。答え合わせをするときに,ダイレクトに目に入る。3~4年目くらいから少しずつ,ノートの中でお馴染みの既知の事柄が増えて行っているのを感じるようになり, 60~70点をとれるようになっていった。その間の受験や,めざてんのメール講座などでも新しい気づきがどんどん補充されて,楽しくなっていった。
5年目,64回を受ける直前には,ほぼ80点以上時間内で解けるようになっていた。64回目を終えて,気象現象がどう変化していく予想で,どんな災害が起きるかを予測する~という,一連の問題の中にあるメーセージを読みとれたら合格に近づくと気づき,次は《現象を物語化するノート》を作成する予定だった。
(例)「ある夏の日,低気圧が発生しましたが発達せず消えてしまいます。けれど12時間後に梅雨全線上の等温線が集中したところに上昇流などが発生し,強くなり,24時間後に新しい低気圧が発生するのです。その後強い雨が長く○○に降り続き,○○警報が発表されることになるのです。」(違うかもですが…)⑸ 速さや距離の問題。
「ひたすら計算派」から,最後は「目分量派」に。
何㎜かを測ってひたすら計算していたときは,“普通”より速いのか遅いのか,基準がわからず,量感がつかめていなかった。計算途中でこれは何の値なのかわからなくなり,位を間違えてないか,計算ミスをしているかもと自信がなくなって焦るばかりだった。
めざてんメール講座で,コンパス,トレペ,ノットものさし,全て試す中で,どれも「40㎜が50ノット」が基本であるに気づいた。(当たり前ですが。)そこをはっきりさせてもらえたことが大きかった。(すみません,そのレベルです。)
緯度10°を基準に考えれば量感(割合)がつかめる。とわかれば,もう,迷いがない。まず,コンパス(フリクション芯を使う方法は画期的でした。)やトレペで移動距離を写しとるのはめざてんの教えから臨機応変に。次は,30°-40°間にあてて,50ノットや600海里の中でどのくらいかを目分量で答えれば終了,気持ちよく次の問題へ。
試験問題は微妙な場合のものが出ても,解答を広くとってもらえると言い聞かせ,1点2点の問題なので,1、2分以内で解き,リズムよく解いて次に行くことが大切ととらえた。緯度経度を問われたときも同様。
北上さんが考えうるアプローチをていねいに示してくださるので,受験生として,ありがたく試させてもらって,それから自分に合った方法を見つけられた。⑹ 解く時間の計測
最初の頃は,問1とか問2とかごとに,解くのに1時間以上,調べて回ってまとめるのに2時間以上かかっていた。1回分丸ごとだと数日。
とりあえず,解くのにかかった時間については問題(問1とか)ごとにタイマーで計り,記録して行った。点数も記録。初回の頃,実技1トータルで45点127分という,得点と時間が反対だったらいいのにという状態からのスタート。みじめだし,凹むし,こんな時間を測っても意味があるのか?と思った。が,徐々に差は縮まるもので,調子に乗ってがんばれる。そのうち逆転するときが来た。過去の自分自身との戦いなので,最初の記録は貴重。悲惨な記録こそ,後では励みになる。
そして,めやすとして 75分で75点をとれたらいいイメージなので,1点の問題なら1分かけるペースで。点数は推測だし,実際に測りながらやったわけではないが,このイメージを持つことで,あまり深入りせずに進められる。途中でややこしそうな問題が出て読み取りに時間をとられそうなら,ここは軽く流して最後の方にシンプルな問題が出てくるから,そこで得点しようとか,冷静になれた。もちろん,例外はある。⑺ グラフ化。
という程でもないが,回ごとの 《点数と時間を記録するnote》の下欄にメモ程度にグラフにして書いていった。5周くらいした頃。数点でも伸びたら喜んだり,半年ぶりにしたら前回より下がっていて,謙虚になったり。発表されている合格点ラインも書き込んで励みにした。
(0)《日程と,やったことを記録するnote》
勉強をやり始めた最初から,やったことだけ記録して行った。ノート見開きに試験日までの月日を書く。大体の予定や勉強スケジュールを書く。そして,実際に勉強した項目(例)「一般気象学P○~○」「56実技1問1」などと書いて行った。
問題の取組みの進行状況,試験までにあとどれだけ問題をやればよいか,予定がある日はあらかじめ「○○の日」と書き込めば,なまじ焦らなくてすむ。
試験から帰って,その悔しいことと,できたこと,次の試験に向けての自分の課題は何か,これから何を取り組むか,なども書き,また試験までの日付一覧を書いていく。65回に向けても書き込んでいた。
このノートがあったから,不合格しても気持ちの整理ができ,悔しい気持ちをどう次に生かすかを考え,できるようになったことも認められ,次につなげられた。読み返すことはほぼないが,開くだけで自分が今までどれだけ時間を割いてがんばってきたかが実感できる。それは続けて積み重ねて来たという証でもある。この重みは自分だけにしか分からないという妙な自負。2,何度も受験して気づいた,合格に必要なこと。
⑴ 健康管理―食事,運動,睡眠は,まず大前提。
1年目は8時間勉強してもつらくなかった。3年目頃から,長時間の座学は集中が続かないし,効率が悪いことに気づくようになった。特に食後は眠くなる。眠くなったり覚えられなかったりする自分を責めて,根性論で抗おうとしても何も変わらない。どころか,かえって疲弊してよろしくない。
食後に血糖が血管を巡ると眠くなるとか,脳内に老廃物が溜まってくるとか,中でもアミロイドβが貯まると認知機能が落ちていくとかいう情報に触れることが増えた。また,長時間の座位には,筋肉量低下や骨粗鬆症,認知機能低下,その他病気のリスクをもたらすとの健康情報も多々目に耳にする。
「運動脳」(アンデシュ・ハンセン)で,『人類は狩猟や農耕をしながら考えるという生活を長くしてきたので,座って勉強するより運動を取り入れながらの方が脳がよく動く。』という内容がある。
そう言えば,近くに約250mの低山があって,50分で登って降りて来られる。その後は,清々しく,まるで脳内から老廃物が一気に出てしまったかのようで,その後勉強すると,体は疲れているのに頭はすっきりとしていて,実技問題が普段よりすらすらとできてしまう。不思議な感覚だった。
「脳科学者が教える集中力と記憶力を上げる 低GI食 脳にいい最強の食事術」(西剛志)では,『運動や記憶力などの認知機能を高めるオレキシンという物質が,満腹になると減ることで,眠くなる』とのこと。(「低GI食」は,他にも,思考力や記憶力が上がる,脳にいいこと(運動,食事など)がいろいろ書いてあって,とても参考になる。根拠となる学者名や論文などもちゃんと示してあって,説得力もあるし,わかりやすい。)
食事後はなるべく,30分は動く。散歩,NHKテレビ体操,筋トレ,ストレッチ,山歩き,土いじり,家事,買い物,などをする。その後から勉強するようにした。勉強時間は減るので最初は抵抗があった。が,切り換えがうまくなるし,効率は上がっていったように思う。
また,机に長く座って覚えられない事柄は,室内や戸外や山道で(安全に気をつけて)歩きながら覚える作業を時折取り入れた。(「低GI食」にも,脳がよく動く方法として,『場所を変えると,記憶力が50%アップする。』ともあった。)
筋トレ,ストレッチは,定番のスクワット,片足立ちがおすすめ。皿洗いしながら,歯磨きをしながら,動画を見ながら,いつでもどこでもちょこちょこできる。座ってできる筋トレ,ストレッチもある。
というわけで,4~5年目は座学が1日30分~2時間になった。
睡眠も大切。寝る前に勉強すると,時間だけ経つ。早く寝て朝やると脳がすっきりした状態で,よくできる。⑵ できない自分を責めない。対策を考える。
3年目から気づいた。できない自分を嘆いたり責めたりしても何も変わらない。どころか,自分でダメージを加えてどうする。
「何度やっても間違えるのは自分がそういう人間」ということをまず認める。「覚えられない自分だからどうするか」と対策を考える。分かっているなら「繰り返し何度もやっていこうと」切り換える。
勉強とは,「過去問」「めざてん」を通して,「自分自身に向き合う作業」。もっと言うと,「自分の認知バイアスに向き合って修正方法を考える作業」。それを考え,試す。⑶ 継続している事実を認める。自分を労う。
➀過去に取り組んだノートを見る。
「わからないときにわからないなりにこんなにきちんとまとめているではないか」と,自分をほめたくなる。「自信をなくしたとき,過去のノートを見返すといい。」という物語の下りを最近某有名受験漫画で見つけた。
②自分を癒す。喜ばせる。
こんなにがんばっているのだから,調子がよいときも,よくないときも,自分を喜ばせる時間を作る。趣味でもテレビ視聴でも外出でも,違う楽しい時間を過ごす。その方がまた続けられる。⑷ 本番は平常心で。
何度かの受験で,調子が最悪のときも,前日寝付きが悪かったときも経験した(後述)。それ以降,本番の日に,平常心で机に迎えたら,それだけでいい,後は普段の自分が普段通りにやるだけ,と思えるようになった。
➀笑顔を作る。
受験室では不敵の笑顔。緊張がとけ,不安がなくなり,普段のような気持ちでいられる。知り合いはいないしみんなそれどころではないので,「何笑ってるの?」と不審がる人はいない。自分が余裕感を出していると自らを錯覚させる。②試験場に来られたことに感謝する。
感謝するとリラックスホルモンのセロトニンが出るそうな。実際,開始の合図前に,無事に到着でき,半年間がんばってきたことを出せることはありがたいことだなと思ったら,不思議と落ち着いた。③休憩時間は動く。開始前は固まらない。
2年目,受け始めたころ,みんなと同じように早めに座って復習をしていた。だが,1時間~30分前に座っていたら,その後10分+75分も座ったままに。体も頭も固まる。血行が悪くなり,冷える。食べた後なら途中で眠くなる。そして,固まると緊張する。みんな座っているので,集団心理も働き緊張はさらに上昇する。
3,4年目から家でもやっているように,合間の時間は動くようにした。決められた時間前まで,階段の昇り降りや,かんたんな筋トレ,ストレッチを廊下で行った。他にもそういう方が数人おられた。結局,全員着席しているところに悠然と着席していた。着席時間にはちゃんと間に合っている。
着席後も周りの迷惑にならない程度に腕や脚を動かすストレッチをして,ストレッチに対して集中し,試験に向けては平常心でいられた。何回か受験したが,開始した途端,75分間自宅でしたように集中して走り抜けられた気がしている。気分は,陸上競技で,スタートを待つアスリート。⑸ 本番で普段通りにやるには,普段を本番通りに変える。
受け始めの頃(2年目)はおいしいものを食べるのを楽しみにして受験していた。日頃食べないおいしい弁当やスイーツを買い,試験会場に持ち込んだ。が,朝3時起きで疲れてきているところに昼食で満腹になり,ちょうど実技試験の最中に眠くなり,居眠りしながら解いていた。信じられないと思っている自分がいるのだが,こっくりこっくりはおさまらない。
そこで,受ける度にできることから変えて行った。
➀日程を近づける。
当日だけいきなり朝3時や4時に起きるのは無理。1週間前から慣らして行かないと。すると,食事時間も,4時,10時,16時とずらす必要が。そして,食事直後は散歩や運動をして血糖値を下げ,その後勉強をするようにしてみた。すると,朝の散歩が気持ちがよく,体の調子もよいから勉強もはかどる。これが結局,健康にも試験にもよかった。試験が終わってからも同じスケジュールで過ごすようになり,1年を通してそうなり,今でもほぼそうしている。
②食べ物。
受験生によい,脳が働きやすいものの情報に触れたら,家でも実践し,試験にも持参した。(何がよいかはいろんなところで情報が出ているので,興味がある人は調べて試してみてください。)間食には,カカオの多いチョコ,ナッツ,無糖ヨーグルト,ミニトマトを用意した。
糖質は脳には必要。糖質制限はしてはいけない。適量をとる。ただ,胃もたれするような量や内容は避けた方がよいし,普段食べてみて,ちょうど脳が働きやすい食べ方をするといいということ。
というわけで,4年目以降,朝食4時台,軽食8時台,その後駅構内や試験会場への移動で歩行運動をし,受験会場着。一般を受けた後,専門の時間に近くの公園で昼食,その後運動やストレッチ,実技前に戻って階段を歩き,廊下でストレッチ,実技1後に間食とストレッチ,帰りには新幹線の中で好きなものを食べる,というスケジュールに落ち着いて行った。
専門も受けるときにはまた工夫が必要だったが,ここでは割愛。
普段家でやっている通りに本番を過ごすことで,本番の緊張感は減る。どころか,「この日を無事迎えられた~。無事ちゃんと来られた~。いよいよ本番だ~。」という幸福感の中で受験できた。体調が悪いときなどあったので,無事来られただけで本当にありがたかった。3.合格して思ったこと,気づいたこと。
⑴ 自分の受験番号を見つけ,驚き。
合格基準63点とあったので,自己採点62点だから,ぎりぎりアウト,1点で合否が違ってくると北上さんが言われていた通りだなあ,と思ったら,自分の番号があるのでびっくり。信じられなかった。嬉しいより,次の勉強に備えていたのができなくなってしまい,心と頭にぽっかり穴が空いたような気分になった。せっかくなら,もっとめざてんで勉強していて余裕で合格したかったと思ったくらい。が,この,ぎりぎりアウトだったかもしれないのを合格できたのは,めざてんのおかげ。これを逃していたら次に合格したかどうかはわからない。⑵ 自己採点より加点されている?
「Ciストリーク」が出てこず「強風軸が台風の雲域の西縁に沿って北側に向かって通っている。」と書いた。「○○減率」が出てこず,「○○線より立っていて~○○線より寝ているから」と書いたが,めざてん講座で紹介されたようにきちんと書き切ったかは自信がない。5°刻み指定を読み飛ばしていて31°と書いてしまったり,1㎞/時刻み指定を読み飛ばし10㎞/時と書いたり。他にも解答例とはちょっと違う書き方をしたところが多々あり。0点とか1点とか少ない点数に見積もったが,実際にはそれより1点でも加点されたのかもと思う。あくまで推測。
「備え(学習)では完全正答をめざし,本番では,落とさず拾うをめざす」ということなのだろう。⑶ 本番はしぶとく行く。
できる問題はもれなく正答し,できない問題にも自分の今ある力で,書けるところは書いて,1点でも拾うしぶとい気持ちで次に突き進む。それが本番。➀しぶとく,気にしない。
私事ですが,いろいろミスした。北上さんにあれだけ穴埋めは落とすなと言われて,絶対ミスしないという意 識で取り組んで来た。
が,そのときは自信満々で突き進み,次々に解き進めていった。
実技1最後の問いでは,「大気現象」「現象の強さを記述する場合は『予報用語』」で思考停止してしまい,とんちんかんなことを書いてしまった。よく見れば「気象警報」「雨以外の」というとっても親切な指定があり,優しく誘導してくれている問題だったのに。
でも,極度の緊張で出た×0.9の生理現象と割り切り,なんか間違えたな~と思いつつも,考えないようにして,実技2に挑んだ。
覚えていなくても間違っても,試験日当日の自分が持っている記憶と思考でやり切る。覚えていない事柄にフォーカスしない。今ある力で書き表す。やってきたことを全部置いて帰るつもりで。② しぶとく,最後まで1点を拾いに行く。
本番直前の,60点台をめざそうという北上さんのお言葉や,過去の「合格体験記」での「時間がない中で最後までやり切ったら合格できていた」という先輩方の記述に,最後まで1点を拾いに行く気持ちが,試験時間の間にずっと保てた。時間が少し残ったとき,勘違いにふと気づいて冷静に直せたことも。おかげで合格できた。4.これから受験する人へのアドバイス
合格体験記が参考になる。
合格体験記には本当に励まされた。
最初の頃は,単なる憧れで読んでいて,やる気が沸いた。
回数を重ねるに連れ,書いてある内容の一部がわかるようになっていった。自分が気づきかけたことややっている勉強法を合格体験記に似た記述を見つけて,なんだか気分もそこの高みに近づいている?と思うことができた。
例えば,「何度やっても覚えられなくてやめようと思った。」というところ。合格した人も最初は同じところからのスタートなんだ思った。
また,若いころとは違ってうまく覚えられないと思われた方が,そこで終わらずに対策を立てて取り組まれていた。嘆きで終わらせず,だったらどうするかを考えて取組み,見事合格されていることに感銘を受けた。
「わからない問題ばかりでどうしようと思ったけど,とりあえず最後まであきらめずにできることをした。合格して驚いた。」と言う文面の方が毎回結構おられて,合格どころではない自分だけど,毎回その気持ちで臨んだ。
自分ができない,高レベルな方法をされている方もおられる。その例を読んで,ここまでしないといけないのかと思わないこと。人それぞれ。自分に合うものを参考にする。5.受験当日についてのアドバイス
⑴ 机上の道具。
《筆記用具》について。
試験中,家での学習時使用するものはほぼ全て置いた。他の人は,シャーペンに色ペン2本で臨んでいる人が多く,いかにも余裕,できそうな感じ。たくさん置いている人は自分くらい。フリックスペン4色,マーカー4色,色鉛筆4色は,全部を使うことはまずないが,どれかが必要になる。塗る。線をなぞる。手元に必要かもしれない道具が揃っている方が落ち着いた。
実際は,初回専門で色鉛筆を使った。実技では毎回どれかを使った。
狭い机なので落下防止の対策として,ペンは全部1本の定規(計測や平行移動作図作業とは別の1本)にひっかけ,使うときに抜き取って使った。
《ものさし》は,上記のまとめ用のものと別に,三角定規1セット,15㎝さしは必須。最初の頃文章を読み取るのに,裁縫用の12㎝木製ものさしを1行ずつ当てていたので,緊張した場合のお守り用に持ち込んだ。
《クリップ》は使わなくなった。表紙と,文章の問題用紙は切り離し,後の図表用紙の束はそのままで。はずして,またクリップで留めたり,ばらばらした中で必要なものを探したりする時間が惜しい。
《時計》いつも机周りに置いて慣れておくとよい。秒針があり,小さいものがあり,家でも会場でも収まりがよかったのでそれを使った。普段と同じものがあると,落ち着く。急に止まることもあり得るので,予備の時計があれば心強い。
《机の上の配置》左側に図表用紙の束,右側に文章の問題用紙を置いた。その問題の文章を読み間違えないように,読み進めている行に,解答用紙の上端を当て,読み進めながら下にずらしていった。途中で変則的なことはあるが,自宅で取り組むときにもそうして,試験でも同様にした。⑵ 試験本番のイレギュラーな話
➀3年目(受け始めて2年目)に,試験当日朝起きたら,突然,胃がおかしい。噛むが,飲み込むと激痛なぜかミニトマトだけは食べられ,しかもおいしい。嘔吐下痢,発熱はなし。お腹が空いて力が出ない。地元の在来線が遅延で,新幹線のチケットを取り直した。ふらふらの状態で試験会場に辿り着いた。白湯とミニトマトだけ胃を通った。座っていてもしんどいのに,試験問題を前にした途端,普段通りの自分を保てた。
白湯ばかり飲んでいたので,実技試験中にトイレに行きたくなった。迷う時間も惜しく,申請書類にある通り,挙手をしてトイレに行きたいと伝え,行かせてもらった。後は,無事,倒れることなく最後まで受けられたらそれでいいと思って,無心で取り組んだ。後日自己採点をしたら,結構得点できていたのが,後で自信になった。
このときの経験は,先述の,健康な状態で試験に臨む重要性を認識し,対策を考えるきっかけになった。②時計の針が学科試験の最中に動かなくなった。休憩時にコンビニで探したが,ない。身につけていたあるものを時計表示にして,机上に置いて臨んだ。これからの試験では,より厳正な対応となるだろう。電池を確認しておくか,時計は予備が絶対必要。
③問題用紙と消しゴムを落としたことがある。手を挙げて試験官を呼び,拾ってもらった。落とさない方がいいに決まっているが,机が本当に狭いんです。落としたら躊躇なく,手を挙げよう。すぐ来てくれる。
➃ある事情があり,休憩時間に試験官に相談したら,相談してきますと言われ,次の実技2で席を替える対処をしてもらえた。滅多にないが,試験に集中できないほどの困ったことがあったら,そして,もし断られても切り換えて平常心で試験に臨む気持ちがあれば,相談したらいいと思う。いずれにせよ,この日のために半年間がんばってきたのだから。
◎めざてんサイト,メール講座,北上さまには大変お世話になりました。感謝しています。合格まで導いてくださったことはもちろん,気象予報士試験の勉強が楽しく,毎日の最上の楽しみでした。日々の,暑さ寒さや,やることに追われへこたれ気味のときにも,早く終わらせて残った時間勉強するぞと思ったら,毎日が張り合いに満ちたものになりました。楽しい4年間でした。学びに対して謙虚に真摯に向かっていけて,人生の中で自分からこんなに楽しく勉強したことはありません。本当に幸せでした。まだまだ貪欲に勉強を続けて行きたかったですが,ここで一旦卒業して,時間に追われることなくめざてんで勉強を続けていきます。
これからもめざてんサイトを応援し,北上さまのますますのご活躍と,読者の皆様のご健闘をお祈りしています。特に,何度も受験しておられる方々へ。受験しただけ場数が増え,うまくいかないことも経験できてますます経験値が上がります。その力がますます生きてくるのはこれからです。続けてきた自分を褒め,去年より伸びていることに注目し,楽しみながらこれからも続けてください。
この度,北上さんに,「長くなります。他の方の2倍かもしれません。」とお伝えしたところ,「3倍でもいいです。」と懐の大きいお返事を頂き(涙),安心して長くなりました。分かりにくいところ,繰り返しになるところも多々ありますが,4年間分の,地を這いつくばるような勉強の軌跡なので,きれいな文章に収まりませんでした。そこを,くみ取って読んでいただき,ありがとうございました。どこかが何かのヒントになれば幸いです。がんばってください。
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