北上大

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  • 北上大
    キーマスター

    お昼寝さん、こんにちは。

    この問題と全く同じ図が、一般気象学(小倉義光著)の155ページに掲載されており、詳しい解説が載っていますので、Prometheusさんが推奨されているようにご一読ください。

    試験間近なので時間がないでしょうから、簡単に説明します。
    ひょっとしてわたしの思い違いがあるかもしれないので、疑問があれば、再度質問してください。

    >①(a)は温位の鉛直分布だそうですが、接地層で高度とともに温位が減少しているのはどういう仕組みですか?

    この図は、晴れた日の正午ですから、直射日光が当たっています。
    直射日光で加熱された地表面から熱が放出されるので地表面付近の温位が高く、大気に拡散して冷却されながら混合層に達します。

     

    >②移行層で(a)温位が高度とともに急激に増加しているのはなぜですか?

    これはちょっと自信がないのですが、④で説明するように移行層で雲を発生すれば凝結熱を発生するので温位が上昇するのだろうと思います。

     

    >③移行層で(b)風速が高度とともに急激に増加しているのはなぜですか?

    混合層内部では、地表面との摩擦の影響で一定の風速を保っていますが、自由大気に達すれば地衡風が主体になり、風速が増加します。

     

    >④移行層で(c)混合比が高度とともに急激に減少しているのはなぜですか?

    混合層内部では、大気はよく撹拌されて一様な成分構成になっています。
    ということは、混合比は一定ですが、気温は高度とともに低下するので、相対湿度は高度とともに増加して、混合層上端付近ではほぼ飽和しています。
    移行層で、過飽和になると僅かな刺激で雲を発生します。
    雲を発生して蒸気を放出すれば、混合比は低下するのです。

    返信先: 移動距離 #13745
    北上大
    キーマスター

    吉之助さん、

    解説の図をよく見ていただけば分かると思いますよ。

    北緯30°〜北緯40°の地球上の距離は、600海里と決まっています。
    これは、天気図のルールなので覚えてください。

    この長さをわたしの問題用紙の上で測定したら34mmでした。
    では、28mmの移動距離は、実際の距離は何海里になるでしょうか。

    600海里:34mm=xx海里:28mm

    この比例計算の式なら分かりますか。

    北上大
    キーマスター

    うさぎさん

    同じ問題について、過去に掲示板で議論がありました。
    その時の古久根さんの解答を引用します。
    =====
    パラメタリゼーションには,
    ・積雲対流パラメタリゼーション
     (積雲による鉛直方向の運動量・熱・水蒸気の輸送を考える),
    ・雲物理
     (雲の発達・衰弱や相変化に伴う熱のやり取りなどを考える),
    ・放射
     (雲は放射に影響を与えるなど),
    ・地表面
     (地表面・土壌と大気との間の運動量・熱・水蒸気のやり取り),
    ・境界層
     (大気境界層での乱流などによる運動量・熱・水蒸気のやり取り),
    ・雲
     (格子間隔よりも小さな雲・部分雲を考慮)などがあります.

    この中で積乱雲を考えたときに大切なパラメタリゼーションはどれでしょうか?

    積乱雲では,鉛直シアの存在と,積乱雲内部の相変化がとても大切になってきます.
    なので,パラメタリゼーションでは積雲対流パラメタリゼーションに加え,雲物理や境界層も取り入れる必要が出てきます.

    一方,問題(c)の文では,地表面に関するパラメタリゼーションが大切だと述べていますが,地表面のパラメタリゼーションで勘違いしてはいけないのは,あくまで陸上が基本ということです.
    具体的には,生えている植物,積雪状況,土壌水分量などを考えます.
    海面も取り入れますが,主に海面水温です.
    では,これらの効果は積乱雲発達や降水予想に重要な過程でしょうか?
    積雲対流や雲物理や境界層に関するパラメタリゼーションと比べたら小さいと考えられます.

    以上から,問題文としては誤りの文ということになります.
    (c)の文の前に「最も重要な過程として」とあるから誤りになるわけです.
    取り入れていないわけではありません.
    実際には全球,MSMなどモデルによって取り入れるパラメタリゼーションや取り入れ方に違いがあります.
    =====

    • この返信は4年、 6ヶ月前に北上大が編集しました。
    • この返信は4年、 6ヶ月前に北上大が編集しました。
    返信先: 高層時系列図の見方 #13693
    北上大
    キーマスター

    吉之助さん

    他の方にもお願いしていることですが、問題番号は通し番号で指定してください。
    平成の1回目2回目、令和の1回目というのが、どうしても馴染めませんので、よろしくおねがいします。

    ということで、平成26年度第1回は第42回ですね。

    .
    .
    >何故、下降(寒色系)で降水ありと判断されるのでしょうか?

    まず『降水』について考えてみましょう。
    降水とは、上空から落下した水が地表に到達する現象です。(雨でも雪でも)
    上空から落下した雨滴が途中で消滅したら、降水ありとは言いません。

    だから、地表での出来事に着目します。
    上空で水が舞い上がる現象ではありませんから、上空の上昇(暖色系)は、関係ありません。

    >降水があれば上昇流では?
    >未だに疑問です。

    降水を引き起こすための準備運動として上昇流は必要です。
    しかし、降水が始まれば、地表付近は下降流になるのが当然でしょう。
    雨粒が上から下に落下しているのに、周囲の空気は上昇するのですか。
    そんなことはありえません。
    雨粒が落下するときには、摩擦によって周囲の空気も一緒に下降します。

    一般気象学の208ページの下段をご覧ください。
    降水とともに下降流が始まることが記載されています。

    .
    .
    >同問(④)について、降水粒子の落下を示す負の鉛直速度は④7時30分から8時30分ですが、何故この時間帯で降水強度が最大とみられるのでしょうか?

    青い色が濃いからです。
    降水が強くなれば、周囲の空気も引きずり下ろすので、下降流が強まるのです。
    負の鉛直速度のピークを問われているので、地表付近で青い色が濃い時間帯を答えればよいのです。

    蛇足ながら、ここで言う『負の鉛直速度』は下降流ですよ。
    『鉛直p速度』が負(マイナス)ならば上昇流ですが、『鉛直速度』は負が下降流なので混同しないでくださいね。

    • この返信は4年、 6ヶ月前に北上大が編集しました。
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    返信先: 平成29年度第2回専門問1 #13662
    北上大
    キーマスター

    Typhoon1919さん

    『第45回一般知識問6』に、同様の問題があり、解説図を載せていますので、ご参照ください。

    返信先: 実技試験43回 問2について #13659
    北上大
    キーマスター

    たらさん、こんばんは。

    >低気圧を追跡するときに何に注目すれば良いのでしょうか。
    >特に低気圧が増えたり減ったりしたときに、正しく低気圧を見分けられるようにするときに意識すべきことなどあれば教えていただきたいです。

    低気圧の追跡ですか。
    一概に言い切れませんが、問題文をよく読むことだと思います。

    >図6にて日本海にある低気圧が36時間後ではどこに移動したのかを答えるのですが、
    これは、どこから出てきた疑問ですか?
    問題文にはこんなことは書いてありませんよ。
    正しい問題文はこうなっています。
    『③ ②で着目した 850hPa の特徴的な温度分布が,36 時間後にどこに移動すると予想されているかを地名で答えよ。』

    この問題は、先の問2(1)②で暖気核を探して、その暖気核が36時間後にどこにあるかを答える問題です。
    単純に850hPaの等温線(図10下)を見れば、答えられます。

    この結果を踏まえていれば、問2(2)①の移動経路で悩むことはないはずです。

    返信先: 平成29年度第2回専門問1 #13656
    北上大
    キーマスター

    Typhoon1919さん

    最初にお願いがあります。
    このサイトでは、問題の指定においては、通し番号で第50回とか第52回とかを使用しています。
    そのため、平成29年度第2回と言われると記事に直接アクセスできず、調べる手間がかかりますので、次回から通し番号でお願いします。

    平成29年度第2回は第49回ですね。

    >太陽放射の可視光帯域は47%程度ですから、短波長領域がそうエネルギーのほとんどを占めるとは言えませんよね。
    >何か勘違いしてますか?

    勘違いをしているのは、短波長領域と可視光帯域を同一視していることです。
    解説文に書いたように 短波長領域は『0.29~3.0μm』です。
    可視光帯域は『0.38~0.77μm』です。
    ですから、可視光帯域は短波長領域の一部に過ぎません。

    返信先: erath 地球の風 #13585
    北上大
    キーマスター
    返信先: 国際式天気図の現在天気や雲形の #13566
    北上大
    キーマスター

    ええあさん

    >国際式天気図に記入されている雲形についても効率的な覚え方
    アルファベットのことでしょうか?
    それなら、『巻高層積乱』を覚えれば対応できます。

    10種雲形は、『巻高層積乱』の組み合わせです。
    巻=Cirrusシーラス C 単独の場合はCi
    高=Altoアルト A
    層=StratusストラタスS 単独の場合はSt
    積=Cumulusキュムラスc 単独の場合はCu
    乱=Nimbusニンバス頭文字ならN 添字ならb

    すなわち
    巻雲Ci、巻積雲Cc、巻層雲Cs
    高積雲Ac、高層雲As、乱層雲Ns
    層積雲Sc、層雲St、積雲Cu、積乱雲Cb

    • この返信は4年、 6ヶ月前に北上大が編集しました。
    返信先: 第52回気象予報士試験合格者の声 #13419
    北上大
    キーマスター

    高菜さん、合格おめでとうございます。

    3回目での合格とは、今回は優秀な人が多かったようですね。
    めざてんサイトを活用してくださったことを嬉しく思います。
    今後も、時々はコメントを通して次に続く人たちへのアドバイスをお願いします。

    返信先: 第52回気象予報士試験合格者の声 #13418
    北上大
    キーマスター

    vyzさん、合格おめでとうございます。

    定年後の挑63歳で、3回目の合格とは、素晴らしい成果ですね。
    しかも完全独学での合格ですから、次を目指している人たちにとっては大きな励みになることとも居ます。
    また、合格につながったエピソードのご紹介もとても有益です。
    ありがとうございます。
    今後のご活躍を願っています。

    返信先: 上昇流域 #13054
    北上大
    キーマスター

    吉之介さん

    受験生にとって、模範解答は神の声なのです。
    模範解答は絶対に正しいので、これを信じて思考を組み立てなければなりません。
    間違った文章であれば訂正が出されますが、訂正されていないのでこれが正しいのです。

    だって、これによって正否が判断されて、合格・不合格が決まるのですからね。

    >上昇流域は、進んでくるものと認識してよろしいのですよね。
    わたしの解説文でも、
    (『進んでくる』なんて表現は、絶対に思いつかない。)
    なんて書いてしまいましたが、トラフの移動とともに進んでくるのですね。

    返信先: 上昇流域 #13017
    北上大
    キーマスター

    吉之介さん

    「上昇流域が西から近く・・」と言われても、具体的状況がわからないとコメントのしようがありません。

    最近のセンターの解答文を検索しましたが、
    「上昇流域が西から近く・・」
    という表現は見つかりませんでした。

    上昇流が移動するのは、次の3つですが、これらとは違いますか。

    第43回実技2問1(3)
    ③ 要因:トラフ前面の正渦度移流に伴う上昇流域が進んできたため。(27字)

    第43回実技2問3
    ③ 初期時刻に四国の南にある上昇流域が,12時間後には伊豆諸島付近に進んで強まり,
       かつその付近が湿潤となっている。(55字)

    第46回実技2問2(4)
    ② 日本海西部に上昇流域が進んでくる。(17 字)

    返信先: めざてんカフェ52 #12989
    北上大
    キーマスター

    らんさん

    ものさし(直線定規)の定義に長さは関係ありません。
    ともかく30cmはやめましょう。
    縦方向や斜め方向のの短い長さを数カ所測るときに、長すぎてとても扱いにくいです。

    そもそもそんなに長い距離を測る問題はありませんから、15cmあれば十分です。
    わたしは、20cmと10cmの2本のものさしを持ち込んで、いつも10cmを使用していました。
    なお、ものさしの持ち込み本数の制限はありません。

    返信先: めざてんカフェ52 #12976
    北上大
    キーマスター

    らんさん、こんにちは。

    コンパスもものさしも、100均の文房具で十分ですよ。
    定規は三角定規を含みますが、ものさしは目盛りが付いた直線です。
    あまり長いと狭い机の上での操作性が良くないので、10~15cm程度の短いものさし(直線定規)が良いでしょう。
    下の記事にも書きましたが、不透明な目盛りが良いです。

    文房具のせいで試験に落ちる要素は極めて少ないので、あまり気にしないでください。
    わたしが文房具について気づいた点をまとめた記事をご覧ください。
    https://kishoyohoshi.com/archives/4697.html

    • この返信は4年、 8ヶ月前に北上大が編集しました。
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